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瓦屋根には3つの種類がある!リフォームや修理に役立つ瓦屋根の知識とは

瓦屋根の3つの種類

 

一言で瓦屋根といっても、その瓦には種類があるということをご存知ですか?大まかに分類すると3種類あるのですが、それぞれに特徴があります。そろそろ屋根の葺き替えやリフォームを考えているなら、瓦の種類ごとのメリットやデメリットを知っておくと安心ですよね。

 

今回は、瓦屋根の修理やリフォームに役立つ、種類ごとの特徴についてまとめました。

瓦屋根の3つの種類とは?

瓦屋根の種類について解説

 

瓦屋根に使われる瓦は、おおよそ粘土瓦・スレート・セメント瓦の3種類に分けることができます。それぞれの種類におけるメリットやデメリットを見てみましょう。

粘土瓦

粘土瓦はさらに2つの種類に分かれ、釉薬(うわぐすり)を塗って焼き上げた陶器瓦と、粘土そのままを焼き上げたいぶし瓦とがあります。陶器瓦に使われる釉薬はガラス質なので、水が浸透することなくメンテナンスフリーという最大のメリットがあります。しかし、その分初期費用が高く、建築費を抑えたい方には向きません。

 

いぶし瓦は、年月とともに味わいのあるいい色の瓦に仕上がっていくという瓦好きには堪らないメリットがある一方で、水に弱く年月を経て劣化してしまうというデメリットがあります。特に塩分を含む水に弱いので、海岸沿いの住宅などでは劣化が早くなってしまうという特徴があります。

スレート

スレートも天然と人造の二種類がありますが、現在はセメントと繊維で作られた人造スレートが普及しています。軽量なのでプレハブ住宅などに使用されることが多く、耐久性があまり良くありません。

 

スレートの形状によっては、屋根の木材を腐食させてしまうこともあるので注意が必要です。おおよそ10年ごとに塗装などのメンテナンスが必要になります。

 

初期投資は少なく済みますが、メンテナンス費用を考えるとあまり経済的ではありません。

セメント瓦

名前の通りセメントで作られた瓦です。最近では古典的な和形よりも洋形の瓦として使われるようになってきています。表面は塗装処理されており、好きな色を選ぶことができるので家のデザインにこだわりたい方には使いやすい瓦となっています。

 

しかしこちらも塗装によるメンテナンスが必要で、その間隔はおおよそ15年ごととなっています。スレートよりも単価が高いので初期投資もそれなりにかかります。はっきりとした色合いの塗装にした場合は、年数がたつごとに色落ちが気になってしまうのでもう少し塗装間隔が短くなるかもしれません。

瓦の種類による屋根の耐久性

このように、瓦は種類ごとで特性が異なります。家の耐久性は屋根と基礎で決まるといわれるほどですから、屋根材選びは家の一生を決めると言ってもいいでしょう。

 

瓦の耐久性でいうと順番はこのようになっています。

 

①陶器瓦→②いぶし瓦→③セメント瓦→④スレート

 

陶器瓦はどんなに長い年月が経ってもメンテナンスが必要ないと言われています。いぶし瓦も耐久性に優れていますが、陶器瓦ほどは持ちません。セメント瓦はスレートよりも持ちますが、定期的な塗装をしないとセメント自体が腐食していきます。スレートは元々の単価が安い分、耐久性もいまいちなようです。

粘土瓦の注意点

粘土瓦の注意点

 

耐久性やメンテナンスのことを考えると、屋根材には粘土瓦が適していると考えてしまいますが、注意点もいくつかあります。

①重量があり耐震性への不安

粘土瓦を屋根に一枚一枚乗せて行くことを考えると当たり前ですが、金属製の屋根などよりかなり屋根が重たくなってしまいます。耐震性という観点では不安が残ります。

②台風への注意

台風や突風などで瓦が飛んでしまうので、周辺に危険が及ぶということが考えられます。台風や突風がよく起こる地域では、瓦の一部補修や張替などメンテナンスが大変になることが予想できます。

③瓦以外のメンテナンスが必要

瓦自体はメンテナンスフリーでも、漆喰部分などはメンテナンスが必要になります。また、一部分だけ瓦が割れたりすることもあるので、時々屋根の修理が必要になることもあります。

まとめ

一見すると同じに見える瓦屋根も、それぞれに種類と特徴があることが解りましたね。屋根のリフォームを考えるときは、塗装だけではなく屋根材自体を変更し、その後のメンテナンスのことまで考えたほうが良いかもしれません。

 

屋根のリフォームはその後の家の耐久性を決めますから、信頼のおけるリフォーム業者に依頼することが大切です。

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