気になる耐震診断の費用相場!一戸建てでも住宅の階層で変わる目安価格!
そういえば長年住んでいる我が家も、もしかしたら耐震基準を満たしていないのかもしれない。老後を過ごすのに地震で家を失うのは恐ろしい!そんな不安を抱いていていませんか?
耐震改修を考えているのなら、その前に必ず必要になるのが耐震診断ですが、どのぐらいお金がかかるのか分からず、なかなか依頼できないと悩んでいる人も多いようです。
今回は、そんな気になる耐震診断の費用目安を、住宅の階層ごとにご紹介します。
一般的な木造2階建てまたは平屋建ての住宅では
一般的な木造二階建てまたは平屋建て住宅の耐震費用は、120㎡ほどであれば5万円が目安となります。
意外と安いと思いましたか?
この目安である5万円は大体の基本料金で、住宅の延べ床面積が大きくなれば㎡あたりで3,000円ぐらいの追加費用が掛かります。また、増改築を行っている住宅や、昭和56年以前の旧耐震基準で建てられた住宅、新築当時の図面が手元にない場合はそれぞれ10,000円~20,000円の費用が上乗せされることが多いようです。
新しい住宅で建築当時の書類も揃っているのであれば5万円、床面積が大きい古い住宅であれば20万円ぐらいかかると考えておくと良いでしょう。
木造3階建てでは?
耐震診断で注意したいのは、木造でも階層の多い3階建て住宅です。
そもそも診断が複雑なため、木造3階建て住宅の耐震診断を実施していない業者も多く、費用も平屋や二階建てと比べると割高といった特徴があります。
しかし、木造三階建ての住宅は背が高いため揺れやすく、特に狭小3階建て住宅は揺れに弱い構造のものもあります。さらに、古い木造三階建て住宅では欠陥や施工ミス、施工不良といった問題点も多いため、費用が掛かっても耐震診断は必ず行った方が良いでしょう。
肝心の費用ですが、図面などの必要書類が全て揃っている木造三階建て住宅で延べ床面積が120㎡の場合、耐震診断にかかる目安価格は20~50万円です。
平屋や二階建てとは違う注意点として、3階建てでは耐震診断に「構造計算書」という書類が必要になります。この構造計算書は、新築時に確認検査済証とともに建築した業者から手渡されるものですが、これがないと三階建ての耐震診断は行えない場合が殆どです。
構造計算書がないけれどどうしても耐震改修が必要であるといった場合には、最悪耐震診断を行わずに目視だけで確認をし、必要な耐震補強工事を行うといったこともあるようです。
中古住宅を購入した方などは、購入時に構造計算書を渡されないことも多いようです。これから木造三階建ての中古住宅の購入を考えている方は、必ず構造計算書の有無についても確認しましょう。
まとめ
耐震診断の費用は、階数だけではなく構造でも変わります。鉄骨や鉄筋も含めた費用に関してはこちらをご覧ください。
【参考】耐震診断の費用は木造と鉄筋・鉄骨でどんな違いがあるの?
また、国や地方自治体ので耐震診断にかかわる補助制度も充実していますのでこちらも参考にしてみてください。
【参考】耐震診断にも補助金が出るって本当?国と地方自治体からもらえる補助金一覧
耐震診断は、その先にある耐震改修のために行う方が殆どでしょう。耐震診断を依頼するなら、診断から改修までを一貫して依頼できる業者がおすすめです。