耐震工事について
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地震に備えたリフォームを!費用別に見る耐震補強工事

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地震対策のリフォーム工事費用

日本は世界有数の地震大国であり、「いつ巨大地震が起きてもおかしくない」という国による公式発表もあったことから、家屋の耐震に対する関心が高まっています。

しかし自宅に耐震補強を実施しているのは全体の3分の1程度です。「地震に備えてリフォームしたいけど、どこをどうすればいいのか分からない」という方も多いのではないでしょうか。

優先順位の高い耐震補強の例を、価格帯別にご紹介します。

倒壊しやすい建物の特徴

倒壊しやすい建物の特徴

過去の地震で被害を受けた家屋を調査したところ、倒壊した家屋には共通点があることが分かりました。以下の項目に当てはまる家屋は、地震が起きた際に倒壊する可能性が高いといえます。

1,壁の量が少ない

広さや風通しを重視して間仕切り壁が少ない住宅は、地震の際に家屋にかかる力を分散できず、倒壊してしまう可能性があります。

2,壁の配置バランスが悪い

壁の量が十分にあっても、配置によっては十分に耐震力を発揮できない場合があります。家全体がT字やL字型になっていたり、1階に車庫があったり、壁の配置がアンバランスな場合は注意しましょう。

3,柱のホゾ抜け対策が不十分

土台と柱の接合部分に金属での補強がされていない住宅は、地震が起きた際に柱が抜けてしまう可能性があります。補強がされていたとしても数が少ない場合も同様で、地震の際に倒壊する要因となります。

4,木材自体の強度の低下

木材自体が経年によって傷んでいたり、水回りで腐朽が進んでいたり、シロアリ被害があったりすると、地震が起きた際に折れたり崩れたりして、倒壊を招きます。

5,屋根が重い

屋根が重いと、地震が起きた際に家屋が大きく揺さぶられて倒壊しやすくなります。

まずは耐震診断を!

リフォーム前にまずは耐震診断

「もし地震が起きたら、我が家は倒壊しないだろうか?」と不安に思う方もいらっしゃると思います。地震に備えてリフォームしたいけど何からやればいいか分からない場合は、まず耐震診断を依頼してみましょう。

耐震診断とは――

家屋の図面を元に現地調査を行い、建物の構造や劣化の状況を確認します。調査結果から構造計算を行って、総合的に建物の安全性を評価します。

耐震診断の費用は建物の大きさや構造により異なりますが、一般的な大きさの木造住宅で10~20万円程度です。建物の図面がない場合は追加費用が発生します。

耐震診断を受けて「倒壊する可能性が高い」と診断されたら、自宅の弱点を補強する工事計画を立てましょう。参考として、一般的に重要度が高いとされる耐震リフォームの例を、価格帯別にご紹介します。

50万円未満でできる耐震リフォーム

50万円未満でできる耐震補強

すぐに大掛かりなリフォームができない場合は、50万円以内でできる耐震工事もあります。現時点で自宅に補修しないといけない箇所がある場合は、その部分を優先的に工事しましょう。

  • 基礎部分のひび割れを補修する…10万円
  • 筋交いを設置し、壁を補強する…25万円
  • 耐震金具を取り付ける(10箇所)…40万円

50~100万円でできる耐震リフォーム

外壁の補強や耐震パネルの取り付け

既存の壁や土台そのものの耐震性を高める工事には、50~100万円の間でできるものが多くあります。

  • 外壁を耐力壁で補強…50万円
  • 基礎部分に鉄筋コンクリートを増し打ち…50万円
  • 耐震パネルの取り付け(外壁の柱と土台)…65万円

100万円を超える耐震リフォーム

100万円以上なら基礎や柱、屋根の耐震リフォーム

土台や柱の傷みが激しい場合は、新しいものに交換する大掛かりなリフォームが必要となります。工期にも数ヶ月を要するなど手間や費用はかかりますが、その分得られる安心感は大きなものになるでしょう。

  • 屋根の葺き替え…100~120万円
  • 柱や土台の交換…150万円

まとめ

価格帯別に、効果の高い耐震工事をご紹介しました。自治体によっては耐震診断や耐震リフォーム工事に助成金が出る場合もありますので、お住いの市町村に問い合わせてみるのもいいかもしれません。

限られた予算で効果的な地震対策を行うには、耐震リフォームに詳しい専門家に相談するのがおすすめです。いつ起こるか分からない地震。漠然とした不安を抱えるのではなく、今すぐ行動を起こしましょう!

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サイト運営者・記事監修者
1987年和歌山県生まれ。web業界にいたが建築の面白さを知り、一転して建築家になろうと勉強中。Peter Zumthorの作品が好き。現在1級建築士資格取得に向けて勉強中。(R05学科◯製図✕・R06製図結果待ち)
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