耐震工事について
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備えあれば憂いなし!耐震工事の費用について ~鉄筋コンクリート造編~

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鉄筋コンクリート造の耐震工事費用

古来より日本は地震の多い国であり、近年各地で起きた大規模な地震も、多くの人にとって記憶に新しいことでしょう。どの地域でも地震が起こる可能性はあり、いざという時に自宅が倒壊しないか不安に思っている方もいらっしゃるかと思います。

「うちは鉄筋コンクリート造だから大丈夫!」

地震に強いとされ増加の傾向にある鉄筋コンクリート造の住宅ですが、絶対に倒壊しないとは言いきれません。耐震性のチェック方法と耐震補強工事についてご紹介します。

鉄筋コンクリート造の住宅は地震に強い?

鉄筋コンクリート造=地震に強い?

コンクリートの中に鉄筋を入れた鉄筋コンクリート造は、圧縮に強いコンクリートと引っ張りに強い鉄筋の性質を併せ持つ、地震に強い構造であるとされています。重量があるため地震の際の揺れは大きいですが、実際に倒壊することは少ないのが調査によって明らかになっています。

しかし建物の劣化の状況や設計上の特徴(壁が少ない、壁のバランスが偏っている等)では倒壊する危険性があることをご存知ですか?

いざという時、自宅が本当に倒壊する心配がないといえるのか、不安に思われる場合は耐震診断を受けることをおすすめします。

鉄筋コンクリート造の住宅の耐震診断

地震が来ても倒壊する可能性があるかどうかは、建物の図面を元に現地調査し、構造や劣化の状況を確認した上で構造計算をして判定します。これを耐震診断といいます。

費用は延床面積1,000㎡以下で約2,000円/㎡~であり、一般的に床面積が多くなるほど単位面積当たりの単価は割安となります。

耐震診断の判定結果は「倒壊しない」「一応倒壊しない」「倒壊する可能性がある」「倒壊する可能性が高い」の4段階です。倒壊する可能性がある、もしくは高いと判定された場合は、調査結果を元に耐震補強工事の実施を検討しましょう。

耐震補強の種類と費用

鉄筋コンクリート造の耐震補強の種類と費用

鉄筋コンクリート造の住宅の耐震補強工事費用は、15,000円/㎡~50,000円/㎡とされています。これはあくまでも目安で、建物の構造や大きさ、階層によって費用は異なります。

建物の弱点を補う部分的な耐震補強工事についてご紹介します。

壁の耐震補強

  • 鉄筋コンクリート等の壁を増設…150~300万円/枚
  • 鉄骨耐震ブレース補強…200~400万円/枚
  • 開口部を閉鎖して壁を新設…30~100万円/箇所

柱の耐震補強

  • 柱に鋼板を巻き付け補強…50~200万円/本
  • 柱に繊維材を巻き付け補強…80~200万円/本

構造上の改修

  • 制震装置の設置…200~500 万円/個所
  • 重量低減(外付けの設備の撤去または軽量化)
  • 免震構造化(建物の基礎部分や中間階部分に免震装置を設置)

まとめ

地震に強いとされる鉄筋コンクリート造ですが、いざという時に力を発揮するためには日々の点検とメンテナンスが重要です。

また耐震技術も、過去の経験を活かして進歩し続けています。耐震補強工事に明るい専門家に相談することが、より安全な住まいを手に入れる近道と言えるでしょう。

まずは信頼できる工事会社を見つけ、相談するのが一番です。どうやって工事会社を見つければいいのか悩んでいる場合はこちらの記事もチェックしておいてください。

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サイト運営者・記事監修者
1987年和歌山県生まれ。web業界にいたが建築の面白さを知り、一転して建築家になろうと勉強中。Peter Zumthorの作品が好き。現在1級建築士資格取得に向けて勉強中。(R05学科◯製図✕・R06製図結果待ち)
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