三世代同居・二世帯住宅
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二世帯住宅を建てるには広い土地が必要?間取りを工夫すれば30坪の土地でも大丈夫!

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二世帯住宅を建てるには広い土地が必要?間取りを工夫すれば30坪の土地でも大丈夫!

高齢化が進み、共働き夫婦が増加している現代。高齢になった親の様子が分かり、子育て世代の夫婦をサポートできる二世帯住宅への人気が高まっています。

しかし生活スタイルや価値観が異なる2つの世帯が一緒に生活するには広いスペースが必要と考えられがち。「うちは土地が狭いから同居は厳しいなぁ…。」と諦めている方もいらっしゃるかもしれません。

そんな方に朗報です!!二世帯住宅を建てるには、30坪あれば充分。間取りを工夫すれば家族みんなが快適に過ごせる家になるのです。30坪以下の土地に二世帯住宅を建てる際のポイントを、事例と併せてご紹介します。

現代にフィットした二世帯住宅

現代にぴったりの二世帯住宅

同居したいのにできない?

結婚・出産後も仕事を続ける女性が増えたことで、近年待機児童の増加が社会的な問題となっています。また高齢化が進んでいる背景もあり、親世帯と子世帯がお互いにサポートし合える三世代同居を希望する世帯が増えています。

しかし調査によると、5人に1人が三世代同居を希望している(※1)にも関わらず、実際に三世代同居をしている世帯は減少傾向にあり、平成25年の時点では全体のわずか6%強(※2)という結果が出ています。

つまり、同居を希望しているのに実現できていない人が多いということになります。

同居できない原因

同居を希望しているのに実現できない人が多く存在している原因として、土地の問題が考えられます。地方より都市部の方が三世代での同居率が低いという事実があり、二世帯住宅を建設する広い敷地を確保するのが難しいことも一要因になっている可能性が伺えます。

住宅密集地に多い狭小地(ここでは30坪以下の土地)には、二世帯住宅を建てることはできないのでしょうか?いえいえ、注意するポイントはいくつかありますが、間取りを工夫すれば狭小地にも二世帯住宅を建てることはできるのです。

狭小二世帯住宅の注意点

設備はなるべく共用に

二世帯住宅は玄関や水回り設備を世帯ごとに分けるケースが多く見られますが、スペースを広く取るためなるべく設備は共用にしましょう。

どうしても分けたい!という場合は、場所を取るキッチン・お風呂などを「メインキッチン+ミニキッチン」、「お風呂+シャワー室」などの組み合わせにするとスペースが節約できます。

階層を増やす

3~4階建てにしたり、地下室を設けたりするなど階層を増やすことで、延床面積を広げることができます。ただし場所によっては建物の高さ制限があることも。

地下室を作る場合も、費用がかかったり湿気がこもりやすかったりというデメリットがありますので、よく検討しましょう。

駐車スペースについて

20坪以下の土地や、間口の狭い長方形の土地である場合は、ビルトインガレージにするという手段もあります。ただし建築費がかかり、耐震性が低下するため建物の強度を上げなければいけないというデメリットがあります。

最近では車を持たない世帯も増えているため、思い切って駐車スペースを作らないという選択もあります。

間仕切りは最小限に

部屋を細かく区切ると圧迫感があり、使い勝手も悪くなってしまいます。間仕切り壁をなるべく減らして、開放的な間取りにしましょう。

空間を大きく取っておくと、将来ライフスタイルが変わっても柔軟に対応しやすくなります。

収納の確保

家族に必要な分の収納は確保しましょう。物理的にスペースがない上、物が収まりきらずゴチャゴチャしていたら余計に狭く見えてしまいます。階段下や壁面を活用する、ロフトを設置するなどで対策ができます。

隣家の視線に注意

狭小地に家を建てる場合、隣家との距離が近くなりがちです。壁が近くに接している面は、窓の位置がお隣の家と重ならないように注意しましょう。外に洗濯物を干す場合、お隣からよく見える位置に物干し場を作らないようにすると良いでしょう。

屋上を活用

屋上をルーフバルコニーとして使用する方法もあります。眺望を楽しんだり、子供が遊んだり、ガーデニングに挑戦したりと使い方は様々。

ただし洗濯物を干す場合は、洗面所からの動線に注意しましょう。3~4階建ての1階に洗濯機があって屋上まで干しに行く…では、毎日の洗濯が重労働になってしまいます。

狭小二世帯の事例

狭小二世帯の事例

ここではタイプ別に30坪以下の事例をご紹介します。実例を見ることでイメージも湧きやすくなるので参考にどうぞ。

敷地面積20~30坪

各階の天井を高く取って、開放感のある室内に。ロフトの設置や屋上をルーフバルコニーにすることで、限られたスペースをうまく活用している。

25坪に二世帯が暮らす空間設計された家。

敷地面積 約83㎡、延床面積 約163㎡

廊下を作らないことで居室を広くすることに成功。総二階だがLDKを二面採光にしたことで、1階でも十分な明るさを確保できている。

1階と2階それぞれに水回り設備を設けたが、間仕切り壁を極力なくすことで開放的な空間になった。収納も充実している。

20坪未満

ビルトインガレージを車体半分が入るほどの規模にして、スペースの確保と費用の節約を両立。2階にデッキを設けて開放感のある間取りになった。

屋根裏や階段下、廊下の壁面、床下に余すところなく収納スペースを確保。子供部屋の天井にうんていを造作し、遊び心溢れる家になった。

完全分離型

狭小地で玄関も別の完全分離型二世帯住宅を実現。通路や間仕切り壁を最小限にして居室は広々。全部屋2面採光で、どのフロアにも光が溢れている。

3階建てに夫婦と子供、両親、妹の6人が暮らす完全分離型2.5世帯住宅。屋内に両世帯を行き来できるドアを設え、ゆるやかにつながれる間取りに。

まとめ

狭小地に住宅を建設する場合、様々な留意点があり近隣の住人への配慮も必要です。ましてや二世帯となると更に配慮しなければいけない点が増え、プランニングは困難を極めるでしょう。

しかしそこが工事会社の腕の見せ所でもあります。狭小地に住宅を建てた実績が豊富な工事店であれば、プロならではの観点からあなたの希望を叶えるプランを提案してくれるかもしれません。

どんな難しい条件であっても、価値観を共有し一緒に家づくりを進めてくれるパートナーを見つけることが重要です。あなたとあなたの家族の生活を輝かせてくれる工事店を探しましょう!

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1987年和歌山県生まれ。web業界にいたが建築の面白さを知り、一転して建築家になろうと勉強中。Peter Zumthorの作品が好き。現在1級建築士資格取得に向けて勉強中。(R05学科◯製図✕・R06製図結果待ち)
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