瓦が劣化して屋根のリフォームが必要になったら費用はどのぐらいかかる?
瓦が色褪せているのがパッと見でわかる、崩れてきてボロボロ・・・など瓦の劣化が激しい場合、屋根全体のリフォームを視野に入れなくてはいけません。
また、耐震の観点からも瓦から軽量な別の屋根材へのリフォーム事例も増えてきています。ですが、瓦屋根のリフォームってとっても費用が掛かりそうですよね。
今回は、瓦がどんな状態になったらリフォームが必要なのか、また瓦屋根から別の屋根材へのリフォームにかかる費用についてご紹介します。
こんな瓦はリフォームが必要
一言でリフォームといっても、様々な方法がありますよね。瓦がどのような状態になったらどんなリフォームが必要になるのか、詳しく見ていきましょう。
1.色褪せた瓦には
瓦が色褪せて全体的に白っぽくなり、部分によっては真っ白な状態である時には塗装が必要になります。瓦の塗装の目的は、耐久性の維持・向上のためです。
劣化して色褪せた瓦は耐久性が低くなり、放っておくとどんどんボロボロになっていきます。特にセメント瓦やスレートなどの場合は10~20年ごとの塗装が必要不可欠です。
2.瓦全体の歪み
外観からすぐにわかることもありますが、瓦全体が波打つように歪んでいたり、少しずつズレているような場合、放置していると全部が徐々に崩れていくという最悪の状況を招くことがあります。素人が見てもわかる程に歪んでいるなら、すぐに屋根のリフォームが必要となるでしょう。
屋根の棟が歪んでいるなら、漆喰が弱くなり支えられなくなってきているということなので、漆喰の塗り直しが必要になります。すべての瓦を外し、棟を作り直すことになるので大掛かりな工事となります。
3.屋根の葺き替え
瓦の劣化だけではなく、屋根の下地まで傷んでいることが分かった場合は屋根の葺き替え工事を行うことになります。
屋根のリフォームの中でも特に大掛かりな工事で、期間も長くなりますし、費用も大きくなります。
4.屋根材の変更
屋根の葺き替えをする時や、地震による耐震性を向上したい時などは屋根材を変更するというリフォームもできます。特に軽量化とメンテナンスの両面からガルバリウム鋼板に変更されることが多いようです。
また、外観を損なわない方法としては、伝統的な和瓦から軽量化されたハイブリット瓦への変更もおすすめです。
屋根のリフォームにかかる平均費用は
それでは実際に、屋根のリフォームにはどのぐらいの費用が掛かるのか見てみましょう。
まず、瓦の塗装の場合ですが、どんな瓦なのかによって変わります。セメント瓦やスレートでは20万から50万、粘土瓦の場合は塗装がいらないとされているので実質塗装による費用は0円です。
次に漆喰関係ですが、棟と軒両方の漆喰の補修が必要な場合その費用は30万円からと高額です。漆喰の補修が必要な範囲によって価格は変わりますが、全体となると100万円程度は覚悟しておいたほうがいいかもしれません。
屋根の葺き替えの場合は、大体120万円から200万円ほどの費用が掛かります。足場の設置や古い瓦の撤去・処理費用などかかりますし、工事自体もとても大掛かりになるので人件費も多くなります。屋根のリフォームをするときに一番費用が掛かる工事といえるでしょう。
さらに屋根材の変更もする場合は、変更する屋根材の種類により価格は異なります。瓦からガルバリウム鋼板に変更する場合は100~130万円、ハイブリット瓦への変更は100~150万円程となります。
[normal_box color=”black” border=”b2″]参考:
瓦屋根には3つの種類がある!リフォームや修理に役立つ瓦屋根の知識とは[/normal_box]
まとめ
家族をいつでも守ってくれている屋根は、常に外の雨風や日光に晒されているため劣化も思っているよりも早いものです。一部の補修だけでは間に合わなくなっている場合は、根本的な屋根のリフォームも必要になります。
屋根のリフォームを業者にお願いする際は、点検と見積もりを依頼し、適正価格であるかどうかを見極める必要があります。適正価格でしっかりとしたリフォームをしてくれる、信頼できる業者を選ぶようにしましょう。