雨樋はDIYで修理できる?業者に頼むと費用はどの位?
雨樋(あまどい)が割れていたり、外れていたりすると、見栄えが悪いのはもちろん、建物の老朽化の原因になってしまいます。放っておくとどんどん劣化してしまいますので早めに修理しましょう!
DIYで修理できる場合もありますよ。また、業者に頼んだ場合の費用についても見ていきましょう。
雨樋はDIYで修理できる?
業者に依頼するとどうしても費用がかさみますので、自分で修理できるのならそれが一番ですよね。雨樋は自分で修理できるのでしょうか?
全体的に破損が大きい場合は、修理ではなく交換をすることをおすすめします。交換もDIYで行うことはできますが、ハッキリ言って難しいです。道具は揃えたけれど結局断念してしまったという人もいるようです。
また、しっかり雨樋が機能しなくては意味がありませんので交換の場合は業者に依頼することをおすすめします。
自分で出来るDIYの修理方法と費用
雨樋の全交換は素人では難しいですが、部分的な補修や交換でしたら比較的簡単に行うことができます。
接続部分の不具合
接続部分がゆるんだり、外れたりしている場合は接着剤を使って修理します。
雨樋専用の接着剤を使用します(300円~1,000円)。素材によっては使用できない場合もあるのでしっかり確認しましょう。
まずは接着部分を一度はずし、接着剤を付けてからはめ直してください。
接着部分が外れない場合は雨樋専用の補修テープを巻き付けてください。(500円~1,000円)
ひび割れや穴
周辺の汚れを落として、上記でご紹介した雨樋用の補修テープを貼るだけでOKです。簡単に修理できるので是非行ってみてください。
雨樋の一部交換
軒樋(のきどい・屋根に沿ってついている部分)や(竪樋(たてどい・外壁に沿って縦になっている部分)の一部が壊れた場合は部分交換をすることができます。
塩ビ製の雨樋であればホームセンターなどで購入することができます。インターネットでも販売していますが送料もかかりますし、色目などを目で見て確認したほうがよいと思います。
軒樋(3,000円前後)
竪樋(1,500円前後)
補修の方法は以下の通りです。
- 傷んでいる部分を取り外す
- のこぎりで傷んでいる部分を切り取る
- 新しい樋を同じ長さにカットする
- 雨樋用接着剤で古い樋と新しい樋をつなぐ
雨樋は雨水を流すための傾斜が重要です。傾斜を間違えると雨水が流れなくなってしまうので注意しましょう。自信がない場合は業者に依頼することをおすすめします。
これらの修理を行う時は雨樋をきれいに掃除してからにしましょう。掃除の方法は次の章でご説明します。
定期的な掃除や定期点検で長持ちさせよう
雨樋には雨だけでなく、落ち葉や鳥の糞、虫の死骸などもたまりやすいです。これらを放っておくと雨樋が詰まったり、腐敗の原因になってしまうので定期的に掃除をや点検をすることで長持ちします。
行う時期は
- 雨が増える梅雨の前
- 落ち葉が散った後
がおすすめです。
雨樋の掃除方法
まずは掃除から始めましょう。
- 落ち葉などの大きなごみを取り除く
- こびりついている汚れは木のへらでそぎ落とす
- 最後にブラシやほうきで細かいゴミを集めて取り除く
この時、ひびや割れ、接着箇所の外れなどを発見した場合は補修が必要になります。前の章でご紹介した方法で補修してください。
雨樋の点検方法
掃除が終わったら、雨樋がきちんと機能をしているかどうか点検します。まずはバケツなどに水を汲み、水を集める集水器(じょうご、アンコーと呼ばれることも)の部分に水を流します。スムーズに水が流れない場合は中に何かが詰まっている可能性が高いです。
- 集水器から針金を入れ、一番下までおろす
- 集水器側に樋の中に入る大きさの布切れをつける
- 下から引っ張る
という作業を2~3回繰り返してください。これで大抵の場合はきれいになります。
針金が通らないほど詰まっている場合や上記を試してもきれいにならない場合は、樋の上部をのこぎりなどで切断し、そこから落ち葉などをかきだしてください。切断した個所は汚れをきれいに落とした後に雨樋用の補修テープを巻きます。
はじめは手間がかかるかもしれませんが、定期的に掃除をしているとだんだん掃除も楽になってきますよ。これで雨樋が長持ちするのであればやっておきたいですよね。
業者に頼むと修理費用はどの位?
雨樋の損傷が激しい場合は、自分で修理するのではなく、業者に依頼することをおすすめします。雨樋の寿命は20~25年といわれているので期間が過ぎている場合は交換したほうが安心ですね。
業者に依頼した場合の費用の相場は以下の通りです。
雨樋の一部交換、補修 | 1~3万円 |
雨樋全体の交換 | 10~40万円 |
足場代 | 15~20万円 |
全体を交換すると足場代も含めて25~60万円ほどかかってしまいます。ですがそのままにしておくと建物の損傷につながってしまいます。建物が傷んだ場合当然費用はもっとかさみますので早めに補修・交換を行いましょう。
大雪などが原因で雨樋が損傷した場合は火災保険を使うことも可能です。
業者の探し方はこちらのページで詳しく解説しています。
まとめ
雨樋は破損したまま放置しておくと住居本体の劣化につながってしまいます。早いうちに修理しましょう。
損傷が激しい場合、20年以上経っている場合は思い切って交換しましょう。交換は素人では難しいので業者に依頼することをおすすめします。
ひびや穴、接続部分の不具合、一部損傷の場合はDIYでも修理が可能です。DIYの費用は数百円から高くても5,000円ほどです。ただし、高い所での作業になるので、脚立なども必要になります。
雨樋は定期的に掃除や点検を行うことで長持ちします。梅雨の前と落ち葉の季節の後に年2回行うだけでも違いますのでぜひ実施してみてください。