【実体験】リフォームは始めてみないと分からない!?解体してから出てきた問題点
ワンストップリノベーションで中古を買ってリノベーションした我が家。マンションの全面リノベーションは解体してから出てくる問題もありました。
後から出てきた問題をどのように解結したのか?実体験をお話ししますので参考にしてみてください。
以前から中古を買ってリノベーションに興味があった我が家。
妊娠をきっかけに子どもが安全に過ごせる家にするため、急遽決定。物件購入からリノベーションまで一社で行うワンストップリノベーションを行いました。
解体しないとすべては分からない
中古マンションを買ってリノベーションをすれば、注文住宅のように好きな配置ができると思いがちですが、やはり新築とは違います。
マンションの場合、どうしても動かすことができないコンクリートの壁や梁、配線などがでてきます。プロの目で見ればある程度こうだと予測することはできますが、解体してみないと分からない問題も。特に古い物件の場合は解体して初めて出てくる問題点も多いです。
もちろん、工事の前にある程度プランは決めますが、その通りにはできないこともあるということを頭に入れておきましょう。
アスベストがあるかないか
我が家の場合、一番大きな問題はアスベストでした。
アスベストとは:
天然の繊維状けい酸塩鉱物。石綿(せきめん・いしわた)とも呼ばれる。アスベストが存在すること自体は問題がないが、飛び散ったり吸い込んだりすると肺がんなどの病気を発症する恐れがある。
昭和50年にアスベストの使用は原則禁止される。それ以前に建てられた建物にはアスベストが使用されている可能性がある。
我が家が購入したマンションにはアスベストが使用されている、ということが分かっていました。ですが、どの部分に使用されているのかが分かりません。外壁のみでしたら室内のリフォームに問題ありません。ですが、室内の壁や天井に使用されていた場合、取り壊しができなかったり、安全を確保して工事をするので工事費がかさむ可能性がでてきます。
アスベストが室内の天井や壁に使用されていた場合、最高で200万円ほど追加費用が掛かるといわれていました。200万円はかなり大きいですよね。
ですから、アスベストがあった場合、なかった場合でプランを考えておきました。(あった場合、重視していた断熱材を諦めることになります)
物件を引き渡ししてからアスベストの調査が入り、1週間ほどで結果が。結局、室内にアスベストは使われていませんでした。ですから、やりたいことをすべてできたのはよかったです。
ですが、検査費用がかかったのと、調査している間工事はできないので工事日程も延びました。調査結果が出るまでの間はないことを祈るしかなく、ヤキモキしましたよ。古い物件を購入した場合、こういう問題が出てくることもあるんです。
リフォームを開始してから出てきた問題点と対処法
アスベストの問題はある意味想定をしていましたが、ほかにもリフォームを開始してから出てきた問題がありました。中には全く予想していなかったことも。
問題が出てきたらその都度対処していくしかありません。解体してから出てきた問題点と対処法をご紹介します。
1,お風呂の壁が壊れない
元々のマンションのお風呂は従来工法のかなり古いお風呂でした。ですから壁を壊して撤去し、ユニットバスにする予定でした。
ですが、解体をしてみるとお風呂の横の壁がコンクリートで壊すことができなかったのです。すでにショールームに行ってユニットバスは決定していましたが、そのユニットバスは使用できないとのこと。これはまさかの事態でした。
↑実際の解体後の浴室。左下に見える腰壁が壊せなかった部分。
これに対してリフォーム会社が2つの案を出してくれました。
- 元々のお風呂の大きさで作れる別会社のユニットバスに変更する
- 洗面所とお風呂の場所を入れ替え、元々選んだユニットバスにする
1の場合は、浴槽は狭いままで、長さ120cmほどです。2の場合は浴室自体が少し狭くなります。浴室が狭いよりも浴槽が狭いほうが嫌だったので2のプランにしました。天井も低くギリギリでしたがなんとか入ったので選んだユニットバスを使用することができました。
壊せなかった壁の部分はこのようになっています。
生活感のある写真ですみません(汗)左側のカバンなどが置いてあるところが壊せなかった壁です。
棚になっているようですが棚ではなく、出っ張った部分に板を乗せているだけなんですね。これでもモノが置けるのでなかなか良かったと思います。
2,天井に上の部屋の配管が
元々のプランでは、天井は作らず躯体をそのままさらす予定でした。ですが、洗面所の上は上の階の人の配管が。このままだと音が気になります。
音というのは上の階の人の生活音ですから、思った以上に気になりそうですよね。ちょっと迷いましたが洗面所だけは天井を作りました。その分天井が少し低くなりましたが、配管が見えるよりはよかったと思います。
3,エアコンの設置位置・アンペア数
購入した中古マンションはもともと3LDKだったのですが、部屋の壁を少なく、ドアもなくして広いリビングにしました。
元々エアコンは玄関側に設置し、廊下に室外機を置く予定でした。ですが廊下に室外機が置けないため、設置位置が限られてしまいました。縦長の部屋なのに横の壁にしかエアコンの設置ができません。ですから、業務用でちょっと12畳の部屋に18畳用のエアコンを付けようとしました。
すると、今度はアンペア数が30までだったため18畳用のエアコンの設置が不可ということが判明。設置するとすぐにブレーカーが落ちてしまうんです。アンペア数はマンション全体の都合で上げることができなかったため、結局12畳用のエアコンになりました。
エアコンの設置に関しては二転三転してしまったんです。ですが左右にもスイングするタイプなのでリビング全体に風が行き届いて今のところは快適です。
解体したときに様々な問題が出てきましたが、すべてリフォーム会社から対処方法を提案されたのでこちらは選ぶだけでした。トラブルはつきもの、と考えてその都度選択していくしかないですね。
途中の書類も都度確認を
我が家のリフォーム工事は、アスベストの有無が分からなかったこともあり、詳細を決める前に工事がスタートしました。
小上がりの和室を作ったのですが、小上がりの高さをきちんと決めていませんでした。送られてきた図面には初めに伝えたよりもだいぶ低い位置になっていました。ですが、ある程度の高さが欲しいという話は初めからしていたので仮の数字で変更できるんだと勝手に思い込んでいました。
実際に会って打ち合わせをした際に伝えると、その時点で多少高くすることはできましたが、好きな高さに設定できる訳ではなくなっていました。
これはショック!小上がりの下に荷物を入れようとしていたので低すぎては何も入りません。なんとかギリギリ高くできるところまでしたので荷物は入るようになりましたが、書類の時点での疑問はきちんと伝えておくべきだったと反省しました。(なんでそんなに低くなってしまったのかはいまだに疑問が残りますが・・・)
まとめ
中古を買ってリフォームする場合、新築に比べると自由が利かないところが出てきます。特にマンションの場合は梁や配管などどうしても動かせない個所もあります。内覧の時点である程度はわかりますが、解体をしてみないと分からない問題も。
問題が起こってもリフォーム会社が新しいプランを提案してくれるのでその都度判断していきましょう。また、送られてきた書類や図面はきちんと確認し、疑問があればすぐに問い合わせることをおすすめします。