断熱工事にはどんな種類がある?壁、床、窓など場所別に方法を紹介!
色々と対策をしても、冬の寒さや夏の暑さが気になるなら、断熱工事を検討してみてはいかがでしょうか。断熱工事をすれば光熱費の節約にもつながりますよ。
壁や床など大規模なリフォームになるので、他のリフォームをする際に一緒に工事をするのがおすすめです。
今回は断熱工事の種類や方法を、壁、床、窓、屋根&天井の4か所に分けてご紹介していきます。
壁の断熱工事の種類と方法
壁の断熱工事は、外壁に行う方法と内装で行う方法があります。
外壁の断熱工事の方法
- 外壁の塗料を断熱性の高い塗料に替える
- 既存の壁材の上から断熱性の高い壁材を貼る
- 既存の壁材をはがして断熱性の高いものに替える
外壁に断熱工事をすれば断熱効果は格段にアップします。寒冷地など外気温が低い地域でおすすめの断熱工法です。
ですが、外壁の工事になるので大掛かりなリフォームになります。断熱のためだけでなく、外壁補修のタイミングと併せて実施する人が多いですよ。
外壁の断熱工事はこちらの記事で詳しくご紹介してます。
内壁の断熱工事の方法
壁の下地の上に断熱材を入れるという工事です。
断熱材には
- 乾式断熱
- 湿式断熱
の2種類があります。湿式断熱の方が細かい個所まで断熱材を入れることができるんです。ですが、専門の職人がいないとできないため、取り扱っている工務店が少ないというデメリットも。
我が家も内壁に断熱材を入れていますが、業者に取り扱いがあったので湿式断熱を行いました。乾式よりも効果が高いといわれたのでこちらを選びましたよ。
内壁の断熱工事は外壁の断熱工事に比べれば費用が抑えられ、納期も短いです。とはいえ、壁紙をはがさないと断熱材を入れ込むことはできないので壁紙交換のタイミングなどで行う人が多いですよ。
断熱材の種類によっても効果は異なります。断熱材の種類についてはこちら。
内壁の工事ですので、マンションでも実施することが可能です。詳しくはこちら。
壁の断熱工事をした事例
断熱リフォーム事例:定年後の生活を迎える際に、居住空間を断熱リフォーム
内容:天井、壁、床の断熱工事、リビング、寝室、浴室、洗面のリフォーム
費用:1,100万円
日数:4カ月
こちらは間取りのリフォームの予定だったのですが、天井、壁、床に断熱材を入れました。大規模リフォームなので費用が高く、日数も長いですが快適に過ごせるようになったとお客様も喜んでいます。
リフォーム施工例:日本家屋の壁を壊さず断熱リフォーム(三条市|下田)|雪国住宅
内容:壁、床の断熱工事
費用:不明
日数:45日
寒冷地の一軒家の断熱工事です。壁と床に内側から断熱材を入れたのですが、既存の壁や床はそのまま、もう1枚つくり断熱材を入れています。部屋は少し狭くなってしまいますが費用が抑えられる方法です。
マンションの結露対策に断熱改修!|LIXILリフォームショップ
内容:内壁の断熱工事
費用:300~500万円
日数:1カ月
こちらはマンションの壁に断熱材を入れた事例です。既存の壁紙をはがし、断熱材を入れていますね。
床の断熱工事の種類と方法
床の断熱工事を行うと、下からくる冷気をシャットアウトしてくれるので、底冷えの解消になります。
床の断熱工事も、床材の下に断熱材を入れる方法と床下から行う方法があります。断熱材の種類はいくつかありますが、どちらの方法でも断熱効果はあまり変わりません。
断熱工事だけ単体で行うのであれば、床下から断熱材を貼る方法の方が費用も安く、工期も短く済みます。
床材の下に断熱材を入れる場合は、床材をはがして張り替える手間がありますからね。フローリングなど床材の交換リフォームを考えているのであれば、床の断熱工事も一緒に検討してみましょう。
床の断熱工事をした事例
断熱リフォーム事例:キッチンのリフォームと一緒に床を断熱リフォーム|MAG
内容:床の断熱工事、キッチン・トイレ・廊下の床材交換、ユニットバス交換
費用:約100万円
期間:約2週間
水廻りの床の張替えと同時に、床に断熱材を入れられました。スリッパなしでは歩けなかった冷たい床が冷気を感じない床に!
断熱リフォーム事例:床材を剥がさず、床下からの断熱リフォーム|MAG
内容:床下からの断熱工事
費用:約40万円
期間:2日
こちらは床下から断熱材を入れた事例です。洋室と和室の2部屋施行しました。2日で工事が終了するというのはいいですね。
真冬でも廊下が寒くない!高断熱リノベーションで格段に快適なわが家へ(一戸建て)|LOHASstudio
内容:床、壁、天井の断熱工事、全面リフォーム
費用:2,300万円
期間:80日間
家の中が寒い!ということから始まった全面リフォーム。寒さを感じないように間取りも変更しています。特に気になっていた床は、断熱材を入れるだけでなく、温かみのある素材に変更しました。
窓の断熱工事の種類と方法
窓も冷気がたくさん入ってくる場所の1つですよね。窓の断熱工事は大きく分けて2種類。
- 二重窓(二重サッシ)にする
- 複層ガラス(ペアガラス)にする
どちらも遮熱、断熱性が高く、結露対策にも効果があります。防犯面での効果も期待するのであれば、二重窓がおすすめですよ。
ですが、窓だけの断熱工事では大きな効果は期待できません。とはいえ他の断熱工事よりも気軽にできるので、窓からの冷気が気になるという人は単体で行ってみてもいいと思います。
窓の断熱工事についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
窓の断熱工事をした事例
断熱のためホワイトの内窓で窓リフォームした事例です|窓リフォームマイスター
内容:内窓取り付け、ガラス交換
費用:約26万円
日数:1日
窓の断熱のため、内窓を取り付け、さらに複層ガラスに交換した事例です。この内容で30分です。窓だけなら費用も比較的安いですし、時間も短いのがいいですね。
内容:複層ガラスへ交換
費用:不明
日数:2日
冬は結露、夏は暑さにが気になっていた窓を断熱性の高いガラスに交換しました。家中の窓を交換し、快適になりましたよ。
窓断熱リフォームとサンルームの設置で暖かい家にリフォーム|WOODYHOUSE
内容:内窓設置、玄関ドア交換、サンルーム設置、シャッター交換
費用:180万円
日数:5日
サンルームの設置、玄関ドアの交換と併せてリビングの寒さを何とかしたいという要望に応えるため、内窓を設置しました。
屋根・天井の断熱工事の種類と方法
屋根や天井の断熱工事は、どちらも同じような効果があります。
細かく見ると
- 屋根の下地(外側)に断熱材を入れる
- 屋根の裏(内側)から断熱材を入れる
- 天井の下地(外側)に断熱材を入れる
- 天井の裏(内側)から断熱材を入れる
という方法があります。屋根の下地(外側)や天井の裏(内側)に入れる場合は、既存の屋根、天井をはがす必要が出てきます。ですから単独の工事ではなく、屋根のリフォーム、天井のリフォームと同時に行う場合におすすめの方法です。
天井の断熱工事の方が費用は抑えられますが、屋根と天井の間に熱がこもりやすくなってしまい、最上階が暑くなりやすいというデメリットがあります。家の作りによっても変わってくると思いますので、リフォーム会社や工務店に相談してみてください。
屋根・天井の断熱工事をした事例
断熱リフォーム事例:断熱材の敷き込み施工で夏の暑さを解消|MGA
内容:天井裏断熱、小屋裏換気
費用:35万円
期間:1日
天井や屋根に全く断熱材が入っていなかったため、天井裏から断熱材を入れる工事を行いました。さらに小屋裏換気のための穴もあけ、夏場快適に過ごせるように。
断熱リフォーム事例:中古物件をリフォームする際に、天井・床を超高断熱化|MGA
内容:天井、床の断熱、壁紙張替え、給湯器・トイレ交換
費用:250万円
期間:1カ月
中古物件を買って全面リフォームする前に、天井と床に断熱材を入れました。元々断熱材が入っていたのですが古い物件で剥がれていて機能していなかったそうです。
断熱リフォーム! 屋根の葺き替えと天井裏断熱をダブルで施工|クローバーホーム
内容:屋根、天井裏の断熱、屋根の葺き替え
費用:165万円
日数:1週間から10日
こちらは屋根と天井両方の断熱を行った事例です。どちらか一方だけ断熱工事する人が多いと思いますが両方行えばさらに断熱効果がアップしますよ。
まとめ
壁、窓、床、屋根&天井の断熱工事について見てきました。より効果を得るためには、1か所だけでなくまとめて断熱工事をするのがおすすめです。何回かに分けるよりも、まとめて行った方が費用も抑えられますよ。
断熱工事は床材や壁紙などをはがす大規模な工事になります。断熱工事だけでなく、他のリフォームを行うタイミングで行うのがよいでしょう。実際に事例を見ても、何か所かまとめて断熱工事をしたり、他のリフォームと併せて行う人が多かったです。
一軒家とマンションでは施工できる内容が変わります。マンションでもできる断熱工事についてはこちらをご覧ください。
どのリフォームも断熱材の種類によっても効果や費用が変わってきます。断熱材の種類についてはこちら。