【1級建築士製図試験】実際に使っているおすすめ製図道具一覧
今回は実際に使っている製図試験で使う道具をまとめてみました。
2023年は製図ランク3だったんですが、学科合格後の初めの1、2週間で色んなサイト調べまくって、おすすめされているものを一通り試してみて。その上で今(2024年3月)も使っていておすすめの道具をまとめています。
実際に使ってみてイマイチだなってのも後半にまとめてあって、多分紹介されているようなものはほぼ全て網羅しているので参考にしてみてください。
実際に使っている製図道具一覧
まずは今も使っている製図道具から。これがなけりゃ始まらないって道具。
平行定規
コレは学生時代に購入したレモン画翠のやつを使用。
調べてみるとステッドラーでもコクヨでも、どれを選んでもそんなに違いはなさそう。価格と重さが多少違うぐらいだろうか。実際資格学校で見ていても割とバラけてるのかなという感じ。
強いて言うなら黒でカッコいいのはムトー。ちょっと憧れる。あとはハイエンド品が好きならムトーのUM-06N8という感じ。UM-06N8はハードケース付きで持ち運び時に壊れにくそうで良さげ。ただムトーは重さと値段が高そうだったのでお好みで。
レモン画翠で割りとセールもやってる(オリジナルだと40%オフとか)ので、まだ持ってないなら一度チェックしておくと良いかと思います。
三角定規
なくてもいいけどあると便利な45cmのでっかいサイズ。
使うのは不等辺三角形の方のみ。初めに寸法線を引くときに、コレを使うと一発で縦の線が引ける。通常縦の線を引くには平行定規を上下に動かす必要があるんですが、これなら一発。縦線が引けたら後は平行定規の下に放り込めば場所も取らない。
ただそれだけの役割。なんですが、寸法線引くのって作図の序盤も序盤。この時点で定規ズレた!寸法線がズレて消しゴム使って寸法線引き直して…ってなってくると、その後の作図の心持ちに影響するので買って良かったと思う道具の一つ。
1回でも平行定規動かして線位置ズレたって経験のある人は、(ちょっと高いけど)一度使ってみるのがおすすめ。
製図用シャーペン2本(1本予備)
使っているのはステッドラーの0.7mm。
シルバーのステッドラーは重いんですが、黒のコレは軽くて良い。躯体を太く、濃く書くために0.7mmをチョイス。その人の筆圧によってしっくりくる太さは変わってくるので、太さ・濃さは色々と試してみるのがいいかも。
調べているとステッドラーよりぺんてるが良いという人も割りといるのでお好みで。
ちなみにぺんてるにはペン先がしまえる『グラフギア1000』っていうシリーズもあって、持ち運び時に壊れにくい代わりに、試験中に指があたって勝手にしまわれるデメリットもあるってことだったので購入するときは注意。
落とさない限りペン先が壊れることはそうそうないと思うので、通常タイプでいいんじゃないかと思います。
文字用シャーペン2本(1本予備)
クルトガの0.5mm。
文字は0.7mmだと太くて汚くなるのでこっち。クルトガだと常に芯が細くて文字がキレイに書ける。記述はもちろん、室名や補足の書き込みで役立つ。線が太くならないだけで文字は読みやすくなるのでおすすめ。
他にも太さ・濃さで何種類か使い分ける人もいるみたいですが、持ち替えが手間+予備も含めると机の上がごちゃごちゃしてくるので、図面用0.7mmと文字用0.5mmの2種類にしています。
最終的に什器なんかもコレでやってますね。持ち替え面倒なんで。ただバンコとの相性はあまり良くない(厚みでズレやすい)のでその点は注意。
替え芯
0.7mm用と0.5mm用。
特にこだわりはないので何でも。一応クルトガは専用芯で。どちらも2B。濃さは筆圧があるから試してみて好みのものを選んでください。いくつか試してみるのがいいです。僕も何種類か試しました。
筆圧弱ければもっと濃いので、逆に筆圧が高いと折れまくるからもっと薄いのを。
シャーペン、替芯あたりはネットで買うより実際に手に取った方が失敗しにくいと思うので、できれば文房具屋でチェックするのがおすすめ。重さ、太さとかね。
ソフトグリップ
シャーペンにつけることで指が痛くならなくなるアイテム。
全く指が痛くならないので地味に凄いんだと思います。実感はあんまりないけど。
難点はとにかく付けにくいこと。これは気合で付ける…手もあるんですが、少量の石鹸で滑らせると簡単に取り付けられるのでおすすめ。
ボールペン
SARASAのレッドオレンジ。
赤ペン代わりに使ってます。というのは添削時に赤ペンで書き込まれたりするんで、違う色にするため。
後はエスキス時に書き込む場合もこの色使ってます。(延焼ラインとか、注意点とか)
消しゴム
これは何でも。今使っているもので十分。
MONOよりステッドラーの方が、柔らかい感じがあって消しくずがまとまりやすい。それに紙がよれにくいのでステッドラー派。
ペン型消しゴム
細かいところ用。
字消板を使う方法もあるけれども、これで十分キレイに消せます。初期は字消板を机に置いてたんですが、すぐ用紙の裏とか製図板の裏に隠れて探すことになったので、字消板は使わなくなりました。
使っているのはぺんてるのクリックイレーザー フォープロ。
MONOはもう少し太め。ずっとこれ使ってたんですが、ちょっと固いのもあって今はぺんてる。
ちなみにもっと細い丸形タイプもあるんですが、あっちは細すぎてちょっと力入れるとちぎれる。ちぎれるから上手く消せない。ってことで、使うなら角形を。
バンコ
ほとんどの人が持ってるバンコ。三角定規+テンプレートのセット。それがバンコ。
めちゃめちゃ便利。タカラの方がいいという声もあるのでお好みで。どっちも大きいサイズ、小さいサイズあるんですが、1個だけなら大サイズを。小サイズだと三角定規代わりに使うことができなくなります。(長さが足りない)
ただ小さい方は取り回しがいいので、什器とか破線引くには便利。
ただし、過去に試験会場によっては使用禁止になったという話もあったので、一応基本のテンプレートも持っておきましょう。
電卓
これは迷うところ。大きくは2種類あって、ルート計算ができるカシオ、計算式が表示されるアスカの2つ。ルート計算もできて、計算式も表示される…ってのがあればいいんですが、誰か作ってくれません?
一応両方使ってみたけど、おすすめは式チェックしながら計算できるアスカの方。
ルート計算ができると、面積から整形にしたときのスパン目安が割り出せる(150㎡指定⇒1辺12.247m)んですが、必要な場面がほぼない…というか、このぐらいの数字なら暗記で対応できます。それよりは計算式が残る方がはるかにメリットが大きいと判断してアスカを選択。面積計算は間違うわけにはいかないのだ。
ついでに言うと()計算もできるので、高さ制限計算も完璧。サイズ感も重要で、あまり大きすぎるものは机の上で邪魔に、小さすぎるものは押しにくいので、その点でも丁度いいサイズ。
唯一気になるところがあるとすれば、ボタンの押し心地。個体差か商品の差なのか、たまにボタンが押せていない時があるのが気になるところ。計算式見ながらなので見逃しはまずないものの、ボタンがしっかり押せるのはカシオの方かなと。素材感の差かな?
フローティングディスク
テンプレートに貼り付ける道具。
これを付けるとテンプレートが用紙からちょっと浮くため、用紙が汚れにくくなります。テンプレートを滑らせやすくなるという効果も。
ただし製図板に角度を付けていると滑って落ちやすくもなるので注意が必要。(これはこの後紹介するテープを貼れば解決します)
ディスクを貼る位置によっては押し付けるとたわみが出るので、力をいれる真ん中、あとは端の方でバランス良く貼るのがコツ。
ドラフティングテープ・メンディングテープ
ドラフティングテープは作図用紙貼り付けるときに。メンディングはフローティングディスク裏に使用。
フローティングディスクを貼るとテンプレートに隙間ができるので、汚れにくく用紙にくっつきにくくなる…ものの、フローティングディスクが用紙の端に引っかかる問題が多発する。さらに浮くせいで製図板に角度付けてると下に滑っていく。
それらを解決する方法がメンディングテープを貼ること。
セロテープでもいいんですが、普通に持ってるやつが幅広すぎて貼りにくかったので、丁度良い太さだったメンディングを使用。これで適度に滑りつつ、引っかかることもなくなって快適。ちょっとざらついてるおかげか、ほどほどに滑りつつ、ちゃんと止まるのでメンディングはピッタリなのかも。
ただ使っていると汚れてきたり、剥がれたりするのでたまに貼り直しは必要。
蛍光ペン・マーカー
これは試験時というより課題時に使用。講義で5色使うんですが、それ以外にエスキス終了時、作図終了時の『チェック用』にもう1色欲しいってなったので、別のマーカーを追加購入して計6色使用。講義では
- オレンジ:図書部門(テーマの部門)
- 黄:共用部門
- 青:管理部門
- 緑:設備(PS・DS・EPS、機械室)
- ピンク:その他指定の部門(子育て、観光など)
で5色。
さらにチェック用にフリクションの紫を使用。
色は被らないようにっていうだけなので何でも。
ちなみにエスキス時は
- オレンジ:空間構成に関わる超重要部分(つながり条件など)
- 黄:数字(見落としやすい部分『2室』『5人』使用など)
- 青:作図時に書き込む要素(エスキスでは不要な什器類など)
- 緑:記述に関わるポイント
- ピンク:余り(特に使わず)
- 紫:チェック用(エスキス終了でレ点、作図終了でライン消し)
という感じで使用してます。
時計・ストップウォッチ
作図の時間、エスキスの時間を測るためのもの。基本的にキッチンタイマーを皆薦めていて、僕もおすすめの中でコレを使ってました。
大事なのは音や振動が出ないサイレントモードがあること。コンパクトでボタンも押しやすく安定感もある。見やすい。持ち運び用にロック機能も付いている。
が、ちょっと盛り上がってるこの形が持ち運びの時に邪魔になるのと、使わなくなった一番の問題が199分までしかカウントできないこと。
コレ、勉強中はエスキス、作図でそれぞれ3時間までなんでまず気にならないんですが、本試験は6時間30分=390分。おそらく199分超えてもカウントはされているものの、200分を超えると表示が上手くできず、作図途中に確認すると時間が分からないという。
試験時はアナログ時計のみで、タイマーは練習中にしか使わない!って割り切るならコンパクトで文字も見やすくおすすめ。でも慣れてるもので試験中も正確に時間を測りたかったので、今はこれ使ってます。
キングジムの勉強用タイマー。消音モード、持ち運び時のロック機能、試験時間をゆうに超える99時間99分99秒のカウント機能、滑り止め付き。かなりコンパクトサイズ。さらに電池の減りをお知らせしてくれる機能に、試験日までの日数カウント機能と至れり尽くせり。
唯一気になるのは液晶部分で、強く押すと滲んだりしそうで持ち運び時に注意が必要かも。後は他の商品と比べると文字の見やすさで若干劣る…かな。(特に気にならないけど)
他にも
こういった商品は試したものの、充電式は不安だったり、立てて置いた時の安定感がイマイチだったり。
商品は変わっていくと思うので、もしキングジムのタイマーがなくなってたら
- 消音モードが搭載されているか
- 最大計測時間(練習用で割り切るなら199分あればOK)
- サイズ
- 持ち運びするならロック機能の有無
このあたりをチェックして購入してください。『タイマー 勉強』で検索するとヒットするはず。
ちなみに試験時、部屋に時計がない可能性もあるので、アナログ時計も一応持っておくのがおすすめ。
これは何でも。シンプルで邪魔にならないカシオにしてます。
ペンタブグローブ
小指と薬指の2本指グローブ。手汗をかきやすいタイプなので必須。これで用紙に引っかからない、汚れない。
サイズを見てから購入を。あとは使ってると、これ自体が汚れてくるので、定期的に洗濯すること。
ブラシ
消しゴムを使った後に。
まぁなくても問題はないのでどっちでも。ちょっと場所を取るのが難点。
結局使わなくなったもの
おすすめされていたり、初めに買うリストの中にあったりするけど、結局使わなくなったもの。
マグネットプレート
製図板とセットになってたりするので持ってるやつ。
が、プレートがずれたり平行定規の邪魔になったりするので使いません。用紙の固定はドラフティングテープで。
勾配定規
まず使わないけど、学生時のものを一応持ってました。
実際に勾配が必要だったとしても、方眼を使えば引けるので不要。(1.25勾配=横4マス:縦5マスで引く、みたいな感じ)
テンプレート
これも学生時代のやつ。
結局バンコ一択でほぼ出番なし。ただ過去、会場によってはバンコNGって話も見たことがあるので、一応持っておく+何度かは使っておくと本番で焦らないはず。
他にはほぼ出番はないものの、バンコだと大きめの円がないので課題時に数回使用したぐらい。
字消板
これも学生時代のやつ。すぐどっか行くので使わなくなったやつ。
三角スケール
通常の三角スケールより場所を取らないシリーズ。
どっちも使ってみたんですが、結局バンコに1/200目盛があるし、エスキス用紙も方眼紙でサイズが分かるので、結局使わないように。
その他(使っていて便利なもの)
続いて製図の時に使う道具以外で便利に使っている道具類を紹介。ここは気になったものがあったら試してみてねってぐらいです。
製図用紙ケース
丸める方法もあるんですが、型が付くのが嫌だからA2サイズ派。ただまぁ持ち運びにはかなり邪魔なので、丸めて気にならない人は筒タイプのものを。
A3クリアブック(A2見開き)・A4クリアブック(A3見開き)
課題を整理、見直す用に購入。
それぞれA2、A3を見開きで収納できるのが便利。横入れなので飛び出てくる心配もなし。おすすめ。
持ち歩くのにA3はでかいので、図面をスキャンして縮小コピー、折りたたんでA4サイズにしてました。スキャンはアプリで色々あるので、スマホで撮ってPDF化。使ってるのはCamScanner。
アプリは色々あると思うので、他に使いやすいのあったら教えて下さい。
製図道具ケース
持ち運び用。製図道具入れるのにカッコいいのあるやん!って買ったやつ。もちろん本番で出すのは禁止。開くと自立するのが地味に便利。
ペンケース
コクヨのペンケース。これも本番時は禁止。
この記事書くのにチェックしてみたら、ネオクリッツでシリーズ化してて、高さがあるのとか薄型とか色々出ている模様。
コクヨのバッグ
自立するのと、クッション部分があって計算機、タイマーを入れるのに重宝。ただ雨の日とかはカバーないから気になるかも。
クッション
試験時間6時間半を座って過ごすことになるので、これは人によっては必須。腰痛持ちの人はこだわった方がいいところ。
僕の場合は講義で使う教室が空調効かない時間があって、お尻が蒸れるのが嫌だったので通気性のいいクッションを購入。
高ぇ。けど今後もずっと使えるし買って良かったと思えるものの一つ。
ちなみに本番の椅子はクッション付きのフカフカの椅子だったのでクッションは不要でした。時期も10月入っててそんなに暑くないしね。
ただ会場によってどういう机、椅子になるか分からないので、なるべく情報収集+必要そうなら対策を。
タンブラーorペットボトルホルダー、水筒
講義を受ける時期は夏なのでペットボトル剥き出しだと結露します。講義時に不注意で記述用紙がしっとりしちゃったことがあったので、何かしらホルダーが必要ってことで購入。試験時も濡れないように持って行く予定。
持ってるのは保冷のホルダー。水筒でもいいけど洗うのが面倒なのと、講義時に補充ができないのでボトルホルダーがおすすめ。
その他(他の人が紹介していたもの含む)
僕は使ってないけども、他の人が紹介していたもの。あとは使用が禁止されていたりするものもあるので注意喚起のために。
雲形定規
こういうやつ。まず使うことないです。僕は持ってません。
コンパス
これも不要。テンプレートで十分。最悪フリーハンドでも。
テンプレートスタンド
これはおすすめされていたので買って使ってみたんですが…。はっきり言って重い、邪魔、セットしにくいと全くいらなかった道具。持ち運びにも向かないし、そもそもバンコ1つで十分なのでスタンド自体不要。
試験時も使えない可能性が高いので買う必要はなし。
製図板まくら
試験時の机が小さくて、製図板についてる足だと上手く角度固定できない場合に使うためのもの。あとは製図板の足だと角度が足りない人向け。ただ角度はあんまりきついと試験時アウトなので、なるべく普段からデフォルトの足を使う方がおすすめ。
といってもこういった名前の商品があるわけではなく、何かしらまくら代わりになるものをセットする形。100均の発泡レンガ(軽い・丈夫)を使ってる人がいたので、角度が付けにくい場合はありかも。
ちなみに僕が通ってる学校では試験直前の最終講義時に欲しい人は持って帰ってね!って配布がありました。といってもダンボールを三角に折って、ゴムで止めた自作のもの。(残念なことに誰も持って帰ってなかった気がする…)
試験会場の机によってはないと困る…のかもしれない。ただ少なくとも僕が受けた会場では要らなかったので、これは試験会場の机次第。情報収集大事。
5ミリ方眼紙
パーツトレーニング用。階段、トイレ、什器などの練習用に。
方眼紙ってだけだと5mmじゃないもの(4.5mmなど)も中にはあるので注意。…はい、間違って4.5mm方眼買ったことあります。
ただ僕の場合は資格学校でいくらでもA2エスキス用紙もらえたので不要でした。
まとめ
ってことで製図で使ってる道具類をまとめてみました。
意外と古い情報でペンケースおすすめされていたりする記事もあるのと、特にタイマーとか電卓は他の人の記事読んでも迷った部分だったので参考にどうぞ。