介護に備えたバリアフリーリフォーム、気になる費用の相場とは?
高齢化社会が進むにつれ、避けては通れない「介護問題」。
体が不自由になった親のため、あるいは自分が介護される側になったときのために、自宅をバリアフリーにリフォームしようと考えている人が増えてきています。
最近では、家庭内での高齢者の事故も増えていますので、リフォームする際にはバリアフリー化も取り入れることが当たり前にもなってきているようです。
今回は、バリアフリーリフォームにかかる費用の相場と助成制度について、ご紹介いたします。
バリアフリーリフォームの費用相場
普段何気なく使っているわが家、元気なときは気づかなくても、年をとってくると意外なところで転んだり、不自由を感じたりするものです。
そんなときに、家のどこをどのように改修する必要があるのかと、その費用相場について下記表をご覧ください。
段差をなくす | 部屋(敷居等)の段差解消スロープ(1か所) | 2,000円~ |
床重ね張り工事(6帖) | 70,000円前後 | |
玄関スロープ | 10~20万円 | |
手すりをつける | 手すりの設置工事(1か所) | 1~5万円 |
階段の手すり | 5~15万円 | |
足元を明るくする | 足元照明設置(1か所) | 1~2万円 |
すべらない床にする | 床材の張り替え工事(6帖) | 25~40万円 |
扉を引き戸にする | 扉から引き戸への変更工事 | 10~15万円 |
トイレの改修 | 和式から洋式トイレへの変更工事 | 20~60万円 |
車椅子用のスペース拡張 | 15~40万円 | |
浴室の改修 | バリアフリー仕様のユニットバスへの変更工事 | 60~100万円 |
ヒートショック対策の浴室暖房 | 15~20万円 |
安く対応できるものから高額な改修費用がかかるものまで様々ですので、各ご家庭で必要なものを見極めるのが大切ですね。
バリアフリーリフォームの助成制度
介護が必要になってからバリアフリーリフォームをおこなう場合は、介護保険から助成を受けることができます。
高齢者住宅改修費用助成制度によるバリアフリーリフォーム助成では、市町村の介護保険課に申請することで、バリアフリーリフォーム工事費用最高20万円までのうち9割が介護保険から助成されます。
その他にも各自治体でバリアフリーリフォーム助成制度がある場合が多いので、市町村の窓口で相談してみてください。
まとめ
バリアフリーリフォームといっても、様々な改修箇所がありますので、一度に全てを進めてしまうとかなりの費用になってしまいます。気になることろから手を付けていってもいいかもしれませんし、助成制度を上手に利用することで費用負担を少なくすることも可能です。
また、同じ工事であっても、リフォーム業界独特の仕組みのせいで、依頼する業者によっても費用は変わってきます。
もっとも重要で難しいのは、信頼できるリフォーム会社に依頼すること。
せっかくのバリアフリーリフォームで後悔しないためにも「信頼できるリフォーム会社」を選ぶことに、まずは注力していただきたいと思います。