キッチンはステンレスをやめて人工大理石にした結果、実体験をレポートします!
キッチンの天板はステンレスが主流ですが、最近では人工大理石のキッチンも増えてきています。我が家も人工大理石にしたのですが、実はちょっと後悔しています…。
あまり考えずに人工大理石を選んでしまったので、もっとしっかり比較をしておけばよかったです。人工大理石の実際の使い勝手と、ステンレスの違いについてお話していきますので迷っている方は参考にしてみてください。
なぜ人工大理石のキッチンを選んだのか?
我が家は中古マンションを買って全面リノベーションしました。この時、もちろんキッチンも新しくしています。(その時の記事はこちら)
推奨されているシステムキッチンのシリーズがあり、そこから選ぶことに。それでもキッチンは選ぶ箇所がたくさんあるのでショールーム見学に行きました。(その時の記事はこちら)
我が家は全体的に白を基調としています。ですからワークトップやシンクはステンレスではなく、白のキッチンに惹かれて人工大理石を選んだのです。つまり、デザインだけで決めてしまったんですね。
ショールームの担当の方からは特に人工大理石の注意点などの説明はありませんでした。
ですが、実際使ってみたらもっと説明がほしかった…!と思っています。
人工大理石キッチンの実際
我が家のキッチンです。全部白なので明るくスッキリしていてとても気に入っています。遠目に見る分には…。
ですが、人工大理石のキッチンは実際に使ってみると思った以上に汚れやすかったんです!特に何かをこぼしたという訳でもなく、普通に使っているだけで気が付くと薄汚れているんです。
しかも、研磨剤やメラミンスポンジで掃除をしても完全にきれいになりません。逆にザラザラしてしまう感じがします。
これが実際のワークトップの写真。目立った汚れがあるわけではないのですが、真っ白ではないというか、薄汚れていますよね。
まだ引っ越して1年ちょっとなのですが、友人宅の築7年の家のステンレスのキッチンのほうがきれいに見えました。7年経ったらうちのキッチンはかなり薄汚れていると思います。使って数カ月で、「ああ、ステンレスにしておけばよかった…」と後悔しました。
漂白剤を使えばきれいになるけど…
ある日、食器を漂白するためにシンクで塩素系漂白剤を使用しました。すると、漂白剤を使った回りもきれいになっていたのです。
そこで、他の箇所も漂白剤をスプレーしてスポンジでこすると新品のようにきれいになりました!今まで天板やシンクに漂白剤を使うという発想がなかったのですが、これできれいになるのならいいですね。
ただし、漂白剤を長時間使用すると変色する恐れがあるそうです。メーカーによっては漂白剤の使用を推奨していないところもあるのでご注意ください。使用する場合でも短時間で拭き取った方がよさそうですね。
ちなみに、私の場合知らずに数十分放置してしまったのですが、今のところ変色はありません。
週に1度くらい漂白すればきれいなキッチンを保てそうですが、ちょっと面倒+漂白剤のにおいが苦手なのでやっても月に1回くらいになりそうです。きれいになることは分かりましたがやっぱりステンレスが良かった!という後悔は変わりません。
【2023.3追記】
その後、2年(引っ越して3年以上)が経ち、現在どうなっているかというと、やはり定期的な漂白剤での掃除はできていません。
細かい傷もできてしまってそこに汚れが入るのでシンクはこんなに汚れてしまっています。
※お見苦しい写真をすみません。
かなり汚れが目立っています。
漂白剤を使えばここまできれいになりますが、キープできるのは1週間ほど。だんだん汚れてきてしまいます。こうして見比べると違いは明らかなのでもっと頻繁に漂白しようと思いました(所要時間は5分ほど)
人工大理石のメリットとデメリット
人工大理石の汚れやすさは、今まで使ってきたステンレスのキッチンにはなかったことなので、どうしてもデメリットに目が行きがちです。ですが、もちろん人工大理石にもメリットはありますよ。
そして、デメリットも汚れやすさだけではないので、メリット・デメリットをまとめて見てみましょう。
人工大理石のメリット
1,好きな色が選べる!
人工大理石は白だけでなく、黒系、グレー系、ベージュ系などメーカーによって様々な色があります。私のように白いキッチンにこだわりがあるというのでなければ、白以外にした方が汚れが目立ちにくいですよ。
好きな色を選んだおしゃれなキッチンだから掃除したくなる、という人もいます。
2,表面に凹凸がない
ステンレスの天板は凸凹した加工になっていますが、人工大理石は表面が平らです。凹凸に汚れが入ってしまうということがないので掃除がしやすいと感じる人も。
3,水垢が目立ちにくい
これは言われて気がついたことですが(他の汚れが付きやすいのでどうしても汚れやすい印象になっている)、水垢が目立ちません。ザラザラもないです。
ステンレスの時は気になる汚れナンバーワンが水垢でしたが、人工大理石の場合、毎日スポンジで掃除をしているだけで特に水垢が気にならないですよ。
人工大理石のデメリット
続いてデメリットを見ていきましょう。
1,汚れやすい
冒頭でお話した通り、汚れが付きやすく目立ちます。その日のうちに掃除をしても薄汚れていることも。
2,耐熱性が低い
人工大理石は熱に弱く、熱いものを置くと変色してしまうことがあります。熱い鍋やフライパンを置くときは鍋敷きが必要です。
そして人工大理石はステンレスと違って可燃物なので燃えます。万が一、火災が発生してしまった場合は速やかにキッチンから離れましょう。
3,耐久性も弱い
人工大理石はステンレスに比べ耐久性も弱いです。ステンレスの場合は重いものを落としても凹む程度ですが、人工大理石の場合は天板が割れてしまうこともありますよ。
また、傷がつきやすく長年使っていると細かい傷が多くなります。傷の中に入った汚れは落とすことができないので、全体的に黄ばんだ印象になってしまうようです。
ステンレスとの比較
ステンレスと人工大理石の天板の違いをまとめると以下のようになります。
人工大理石 | ステンレス | |
色 | 豊富 | 基本的に選べない |
価格 | 少し高め | 一般的 |
汚れの付きやすさ | シミがつきやすい | 水垢が付きやすい |
耐熱性 | 低い。鍋敷きが必要 | 高い。燃えない |
耐久性 | 弱い。鉄板が割れることがある | 衝撃を与えると凹むことがある |
また、人工大理石の天板でシンクのみステンレスというように違う素材を選ぶこともできます。その逆も可能ですが、違う素材を使用するとつなぎ目に汚れが入りやすいというデメリットが発生するので注意してください。
個人的にはしっかり比較していたらステンレスにしていたな、と思います。
私は
- 料理を作るのが好きでキッチンを使うことが多い
- 掃除は苦手。でも汚れは気になる。
- 小さな子どもがいるので汚れてもすぐに掃除できないことがある
- 見た目も大事だけど使いやすさはもっと大事
ので、人工大理石に向いていなかったと思います。
- それほど頻繁に料理をしない
- 掃除が好き または多少汚れても気にしない
- デザイン性にこだわりたい
という方は人工大理石に向いているのではないかと思います。実際使ってみないと分からないこともあると思いますが、キッチン選びの参考になれば幸いです。
まとめ
人工大理石のキッチンの特徴とステンレスとの違いについてお話してきました。
口コミで見ると「掃除がしやすい」という意見もありますが、私が実際使った感想は「汚れやすく、なかなか汚れが落ちない」です。
最近はステンレスより人工大理石を薦められることもあるようですが、迷った場合、特にこだわりがない場合はステンレスを選ぶことをおすすめします。