人工大理石を修理したい!欠けたり、割れてしまったらどうする?
キッチンや洗面所などに人工大理石を使用しているお宅も多いと思います。毎日使う場所ですから、長年使っていると欠けたり、傷ができたり、割れてしまったりすることもありますよね。
今回は人工大理石の修理方法について見ていきましょう。
人工大理石に欠けやひび割れができる理由
大事に使っていた人工大理石が欠けたり割れたりするとショックですよね。
人工大理石は、アクリルやポリエステルなどの樹脂を固めて大理石風にしたもの。天然石ではないので比較的柔らかい素材です。キッチンや洗面所の天板の下には支えがあまり入っていないため、衝撃でひび割れてしまうことがあります。
直接衝撃を与えていなくても、建物は地震や車の振動などの衝撃を受けています。体に感じるほどの衝撃ではなくても少しずつ影響を受けているんですね。ですから経年劣化でひびが入ってしまうということも。人工大理石の天板の寿命は15~20年(参考)と言われていますので、15年を過ぎたら劣化していくのは仕方のないことと言えるでしょう。
人工大理石の修理方法と費用
続いて、人工大理石の修理方法と費用、事例を見てみましょう。
傷やシミの補修
費用相場:35,000円~(参考)
シンクのカーブにドライバーのようなものをぶつけてしまい傷ができてしまった事例です。傷部分だけ下地処理をして、塗装、コーティングをしています。
こちらはお店ですが、人工大理石のカウンターに細かい傷が入ってしまっています。研磨だけで新品のようにピカピカのカウンターになりました。
こちらは玄関の人工大理石にお酢をこぼしてシミができてしまった事例。シミ抜き後、研磨してシミをなくし、その後つや出しのために研磨しています。元のきれいな人工大理石に戻っていますね。
ひび割れの補修
費用相場(キッチンカウンターの場合):50,000円 ~ 100,000円(参考)
キッチンの天板のつなぎ目にひびが入ってしまった事例。傷部分を補強、下地を作ってウレタン塗装を吹き付け、その後表面をツルツルにして仕上げています。
こちらはキッチンシンクが突然大きく割れてしまったという事例。割れは表面はもちろん、裏面からもしっかり補強をし、ベースコート、トップコートを塗っています。こんな大きいひび割れでもきれいに補修できるのはすごいですね。
こちらはユニットバスの人工大理石のの浴槽が割れてしまった事例。浴槽のみの交換は不可能ということでひび割れの修理をしました。ガラスマットとガラスクロスで補強し、塗装しました。色も変わったので雰囲気が代わり、新品のお風呂のようですね!
欠けの補修
費用相場(キッチンカウンターの場合):18,000円~20,000円(参考)
キッチンカウンターの一部が大きく欠けてしまった事例。充填剤で補修し、色も合わせています。
こちらは人工大理石の天板に割れ傷ができてしまった事例。傷に汚れも入ってしまっていたのでまずは傷を削り天板に近い色を作って補強しています。かなり目立たなくなりましたね。
こちらは物を落としてしまったということで表面が欠けてしまった事例。パール入りの樹脂などを使って色を近づけているそうです。ここがプロの腕の見せ所という感じがしますね。
DIYでも修理できる?
人工大理石の補修はDIYでされている方もいます。DIYで行う場合も業者に依頼する場合と同じで、小さな傷やシミは研磨。割れや欠けは補強をして塗装という工程になります。
自分でできるキットなどもありますが、補強が不十分ですとまた欠けたり割れたりしてしまう可能性が。キッチンや洗面所などの水回りですと、傷から水が入ってしまい大ダメージにつながってしまう可能性もあるのであまりおすすめはしません。
また、補修をしても塗装や艶出しなどは素人では難しいです。
小さい傷の研磨でしたらDIYでもOK。ですが研磨の方法は人工大理石によって異なります。取り扱い説明書を確認し、記載されている方法で行ってみてください。
まとめ
人工大理石の修理は
- 小さな傷やシミの場合:研磨
- 割れや欠けの場合:補強をし塗装、コーティング
というのが基本です。難しいのは元の人工大理石と同じ風合いを作ることで、ここに職人の腕がかかっているという感じがしますね。
DIYで行うという人もいますが、素人ではしっかり補修するのが難しいのでおすすめしません。
天板を交換しなくてはいけないかもしれない、という大きな傷も修理で新品のようにきれいになった事例はたくさんあります。まずは諦めずに信頼できる業者を探してみてください。