ダウンライトのメリットとデメリットは?交換は自分でできる?
元々はお店で使われていることが多かったのですが、最近では住宅でも使われるようになったダウンライト。
天井に埋め込むのでスッキリ見えるのが人気ですよね。ですが、メリットだけでなくデメリットも。ダウンライトのメリットとデメリットや、実際使っている事例を見てみましょう。
ダウンライトとは?
天井に埋め込む形の照明です。一般的な照明と違い、天井がフラットになるので照明器具が目立ちません。
以前はお店やホールなどで使われることが多かったのですが、最近では住宅でもダウンライトを取り入れるケースは増えています。メインの照明としても、補助的な照明としても幅広く使うことができますよ。
ただし、自分で勝手に設置できるわけではなく、ダウンライトの設置には工事が必要になってきます。
ダウンライトの設置費用
ダウンライトの設置には以下の費用が掛かります。
ダウンライト1個当たり
- ダウンライト本体価格:約1,000円〜3,000円
- 作業代:約10,000円〜20,000円
- 開口部の設置:約2,000円〜3,000円
- 電気工事:約2,000円〜3,000円
参考:リフォらん
ダウンライトを1個新たに設置するのにかかる費用は、15,000円~30,000円ということになります。作業代はダウンライトの個数が増えるごとに倍になるのではなく、個数が増えると割引してくれるケースも多いので、まずは見積もりをしてみてください。
さらに、マンションなど天井の下地がコンクリートの場合は、天井を二重構造にする工事が別途かかります。その費用は800,000円以上なのでかなり高額になってしまいますね。ダウンライトの設置のためだけに工事をする人は少なく、リフォームをするタイミングで設置する人が多いですよ。
これらを踏まえてダウンライトのメリットとデメリットを見てみましょう。
ダウンライトの種類
ダウンライトとひとことでいっても、いくつか選ぶポイントがあります。1つ1つ見てみましょう。
サイズ
ダウンライトのサイズは、埋め込む穴の直径で表されます。φ (ファイ)という単位で、φ100の場合は直径10cmということになります。
家庭で使われているのはφ100、φ125が多いですが、サイズは様々あるので部屋の雰囲気によって選んでみてください。
光の広がり方
ダウンライトには「集光タイプ」と「拡散タイプ」の2種類があります。
- 集光タイプ:真下を集中的に照らすスポットライトタイプ。一か所を照らしたいときや間接照明向け。
- 拡散タイプ:部屋全体を照らすタイプ。メインの照明として使う場合はこちら。
ダウンライトというと、スポットライトのようなイメージがあるかもしれませんが、拡散タイプを選べば部屋全体を照らしてくれるのです。
どちらも効果的に使うことができるので用途によって選んでくださいね。
他には、光の色を変えられる調光タイプや、光の向きを変えられるユニバーサルタイプなどもあります。
トリム
トリムとは、ダウンライトの器具の枠のことです。一般家庭では白が定番ですが、他にも黒や木目調などがあります。
それほど目立つわけではないですが、部屋の雰囲気に合わせて選んでください。
交換型・固定型
ダウンライトには、
- ランプのみ交換できる交換型
- 照明と器具が一緒になっている固定型(一体型)
があります。
固定型の場合は自分で交換することはできず、業者に依頼しなくてはいけません。とはいえLEDの場合、光源寿命は40,000時間。1日8時間使用しても10年以上切れません。ですから頻繁に工事が必要になるということではないですよ。
切れてしまったときに器具ごと交換しなくてはいけないというデメリットはありますが、固定型の方が交換型より値段は安価です。
ちなみに我が家の洗面所は固定型のダウンライトです。設置するまで、交換に工事が必要ということを知りませんでした。ですが、洗面所なので1日に使用するのは合計でも1時間に満たないでしょう。10年以上持つはずなので、もし切れた時にはメンテナンスのタイミングだと思ってメンテナンスを一緒にしようと思っています。
ダウンライトのメリット・デメリット
ダウンライトの種類などを踏まえたところで、メリット・デメリットを見てみましょう。
メリット
- 天井がフラットになるのでスッキリ見える
- インテリアを選ばない
- 掃除がしやすい
- メイン照明として、サブ照明として使い分けられる
ダウンライトの最大のメリットは、天井がフラットになるということですね。他の照明にはないメリットです。
ダウンライトの種類によって、様々な使い方ができるのもいいですね。
デメリット
- 設置費用が高い
- 固定型の場合自分では交換ができない
- 天井が低くなる(天井を二重にして設置した場合)
- 一部屋に何灯か必要(レイアウトが難しい場合も)
- 場所によっては眩しく感じることも
一方、ダウンライトにはデメリットもたくさん。固定型でも10年程度は持つので交換ができないのはそれほど大きなデメリットではないと感じます。設置費用が高いのが一番のデメリットでしょうか。
そのほかには、場所によっては眩しく感じるのも大きなデメリットですね。
ダウンライトは眩しい?
ダウンライトを使用している人で「眩しい」と感じている人も多いです。すべてのダウンライトが眩しいという訳ではなく設置場所などによって眩しく感じることがあるようです。こちらのブログで詳しく紹介されているので参考にしてみてください。
こちらの商品のように眩しくないダウンライトも販売されているので寝室などで使う場合はご検討ください。ちなみに、我が家の洗面所もダウンライトですが、特に眩しいと感じたことはありません。
ダウンライトのメリットとデメリットを比較してみると、照明としての機能は他の照明よりも優れているわけではないということが分かりますね。天井をどうしてもフラットにしたい!インテリアの邪魔にならない照明にしたい!という方にはおすすめですが、あまりこだわりがないのなら他の照明でよいのではないかなと思います。
ダウンライトはどこに設置するのがいい?
ダウンライトは小さな照明なので大きな部屋には向かない、と思われてきました。ですが、リビングなど広い部屋では拡散タイプを使い、複数設置すれば問題ありません。ダウンライトが向かない部屋というのは特にないんです。
最近はいろいろな部屋でダウンライトを設置する人が増えていますよ。事例を見てみましょう。
リビング
こちらは新築のマンションに入居後、後付けでダウンライトを設置した事例。リビングだけでなく、寝室、ゲストルームもダウンライトに交換していますよ。
こちらもリビングにダウンライトを設置した事例。間接照明も使ってスタイリッシュに仕上げています。以前のペンダントライトに比べ、開放的な空間になりました。
こちらはリビング全体にダウンライトを設置。集中して設置している場所や間隔をあけて設置している場所を作ることで明るさに強弱ができ、メリハリのあるリビングルームになります。
水回り
こちらは照明にこだわ|たお宅で、ダウンライトとペンダントライトを使い分けています。カウンター、リビングはペンダントライトですが、キッチンはダウンライトを使用していますね。
こちらは全面リフォームした事例で、洗面所にダウンライトを設置しています。スッキリした空間に仕上がっていますね。
こちらはトイレにダウンライトを使用。濃い色の壁紙とダウライトがマッチしています。
その他の部屋
こちらは子供部屋にダウンライトを設置した事例をいくつか紹介しています。メイン照明にされている事例や、スポットライトとして勉強机の上に設置している事例などがありますよ。子供部屋でもダウンライトは活用できますね。
こちらも子供部屋。勾配のある天井にダウンライトがぴったりですよ。壁紙と床も好感して明るい子供部屋になりました。
こちらは寝室にダウンライトを設置。優しい光でリラックスタイムを演出してくれます。
まとめ
ダウンライトのメリットとデメリット、設置費用や実際の事例などについて見てきました。
ダウンライトの設置には他の照明よりも費用が掛かります。ですが長く使えるので費用が掛かるのは最初だけですね。
照明として他の照明よりもすごく優れている、という訳ではなく、あくまで天井がフラットになるというのがメリットです。一般的な照明と雰囲気も変わると思いますのでお好みで選んでみてください。