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薪ストーブとペレットストーブを徹底比較!導入するならどっちがいい?

薪ストーブと比較されることも多いペレットストーブ。どちらも『木を燃やして暖を取る』という点では同じですが、どのような違いがあるのでしょうか。

詳しい違いを見ていきましょう。

薪ストーブとペレットストーブ

まずは薪ストーブとペレットストーブはどのようなストーブなのか簡単にご説明します。

薪ストーブとは

鋳鉄または鋼板製の本体の中で薪を燃焼させて部屋を暖める暖房機器。排気のために煙突の設置が必要

薪ストーブ本体が熱くなり輻射熱で温めるタイプと、対流を起こし部屋を暖めるタイプがあります。

薪ストーブの種類についてはこちら。

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ペレットストーブとは

ペレットストーブは木質ペレットという『おが屑などを粉々にして圧縮した木製の原料』を使用するストーブ。ペレットはおが屑などが原料なので、猫のトイレにも使用される素材です。

ペレットストーブには3種類の排気方法があります。

  • FF(強制給排気)式:ストーブに内蔵されたファンで外の冷たい空気を取り入れ強制的に吸排気をする
  • FE(強制排気)式:空気は自然に取り込み、ファンで強制的に排気をする
  • CF(自然通風)式:上昇気流によるドラフトで吸排気をする

FF式とFE式は電気を使用します。煙突は不要ですがFF式は排気筒と給気筒、FE式は排気筒を施工する工事が必要。CF式は薪ストーブと同じように煙突の設置が必要です。薪とペレットの件用タイプもあります。

FF式とFE式はタイマー機能や燃料自動投入機能などがついているタイプも多いですよ。

シロ
シロ
タイマーとか自動投入は薪にはない機能があるのは全然違う部分だね。

大きな違いは燃料の木材と、煙突の有無ですがそのことによって様々な特徴が出てきます。次の章から詳しく比較していきます。

CF式のペレットストーブは薪ストーブの特徴に近いので今回は電力を使うFF式、FE式のペレットストーブと薪ストーブを比較していきます。

薪ストーブとペレットストーブを詳しく比較してみよう

それでは薪ストーブとペレットストーブの細かい違いを見ていきましょう。

燃料の違い

繰り返しになりますが基本的には

薪ストーブ:薪
ペレットストーブ:木質ペレット

が原料になります。

入手方法

:専門店、ホームセンター、ネットショップなどで購入。近隣で拾える、もらえる場合も
ペレット:ホームセンター、ネットショップなどで購入。

どちらも比較的簡単に手に入れることができます。(費用の比較は次の項で)

薪の場合は近所で拾えたり、貰えるという方もいますが、原木をもらって自分で薪にするというケースも。薪を作る場合は原木を切って乾燥させる必要があります。

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保管方法

:日当たりと風通しの良い場所に保管して乾燥させる。床に直置きはNG。
ペレット:袋に入れたまま保管できる。湿気の多い場所、床に直置きはNG。

どちらも湿気をさけて乾燥させるというのは同じです。ですがより注意が必要なのは薪。1本1本もペレットよりも大きいので乾燥して保管するには薪の置き場所を用意しなくてはいけません

薪の置き場所は薪ストーブを導入するにあたり大きな課題になりそうです。

ペレットも置き場所は必要ですが、5kg10kgの袋入りが多いのでお米くらいの大きさだと考えてください。

薪ストーブでもペレットは使える!

実は薪ストーブはペレットを燃料にすることも可能です。このようなカゴを取り付けると薪ストーブでもペレットが使いやすいですよ。

薪の置き場や入手だけが問題なら、薪ストーブをペレットで運転するという手もありますね。

また、ペレットと薪の兼用ストーブもあります。(参考

設置工事の違い

薪ストーブ:本体、煙突の設置、炉台・炉壁の工事
ペレットストーブ:本体、排気筒、給気筒の設置

薪ストーブの場合、煙突の設置が必須となります。煙突は最低でも4m以上参考)伸ばさなくてはいけないのでその分設置工事が大変になります。

また、薪ストーブの種類にもよりますが、ストーブ全体が熱くなるので壁や床を保護するために炉台・炉壁を設置する必要があります。

炉台について詳しくはこちら。

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ペレットストーブは

  • FF式:給気筒、排気筒(1本の筒で吸排気を行う)
  • FE式:給気筒(室内もしくは室外でストーブ本体より少し上まで立ち上げる必要あり)
  • CF式:煙突

の工事が必要です。こちらのイラストが分かりやすいですよ。

高気密住宅の場合FF式がおすすめです。FE式を設置する場合は別途ストーブの近くの壁に吸気口の穴を空けることもあります(参考)。せっかくの高気密住宅に吸気口を空けることになるならFF式の方が良さそうですよね。

使い方の違い

続いては使い方について見ていきましょう。

運転方法

薪ストーブ:手動で操作
ペレットストーブ:スイッチで操作。タイマー操作も可能。

薪ストーブは火の調整を自分で行わなくてはいけませんが、ペレットストーブはボタン1つで暖房が使えます。詳しくは以下の通り。

<薪ストーブ>

  1. 真ん中に新聞紙などの紙を置き、細い薪などを円すい状に並べる
  2. ダンパーまたは空気調整レバーを開け新鮮な空気を取り入れる
  3. 新聞紙に火をつける
  4. 火の勢いが出てきたら中くらいの薪を追加する
  5. 燃焼室のドアを少し開けておき空気を入れる
  6. 充分に火が回り、100℃前後になったらドアを閉める
  7. 大きい薪を追加する
  8. 200℃前後になったらダンパーもしくは空気調整レバーを閉める
  9. 必要に応じて薪を追加していく

<ペレットストーブ>

  1. 燃焼ポットにたまった灰を掃除する(前回使用分)
  2. 燃料タンクにペレットを入れる
  3. スイッチを入れる
  4. 燃料が自動投下される
  5. スイッチをオフにすると燃料追加が止まる

薪ストーブは完全に手動なので火おこしをしなくてはいけません。電力を使わないので停電時でも使えるというメリットも。

ペレットストーブは燃料タンクにペレットを入れて置けば後は自動で動きます。石油ストーブに近い感覚で使えそうですね。

煙の出方

薪ストーブ:使い方によって煙が多く出てしまう
ペレットストーブ:最初の着火時以外はほとんど出ない

ペレットストーブは自動で燃焼しているため、正常に作動していれば着火時以外ほとんど煙は出ません。燃焼ポットに灰がたまっていると着火が遅くなったり、煙が多く出たりすることも。灰はこまめに掃除しましょう。

対して薪ストーブは水分の多い薪を使用したり、十分に温度が上がっていないのに太い薪を投入したりすると煙が多く出てしまいます。つまり使い方によって煙の量が変わってしまいます。使い方によって煙の量を減らすことはできますが、ペレットストーブと比べると煙は多いです。

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メンテナンス

薪ストーブ:1シーズンに1回、本体と煙突の掃除と点検。
ペレットストーブ:こまめに灰の掃除。1シーズンに1回排気筒の掃除。数年に1回はプロに点検を頼む

薪ストーブは1シーズンに1回は本体と煙突をしっかり掃除することが大切です。シーズン前の使う前に掃除をし、点検をする人が多いようです。業者に点検してもらうことでより安心して使えますね。

ペレットストーブは毎回燃焼ポットの灰の掃除を行い、2~3週間に1度は窯の内部やパイプのすきまの灰も掃除しましょう。1シーズンに1度は排気筒の掃除もしましょう。

2~3年から少なくとも5年に1度は業者点検してもらうことで長く使うことが可能になります。(参照

メンテナンスの内容はそれほど変わりませんが、薪ストーブの方が基本的に本体が大きく、煙突も長いので掃除が大変になります。DIYではなく業者に依頼する人も多いです。

費用面での違い

続いては費用面を見ていきます。ペレットストーブの方が安いというイメージがありますが実際どのくらいの差があるのでしょう。

本体価格

薪ストーブ:20~100万円(参考
ペレットストーブ:20~100万円(参考

本体価格の費用の幅は実はあまり変わりません。

薪ストーブは専門店で販売している海外製の製品は高く50万円前後。ホームセンターなどで販売されている日本製、中国製の製品は比較的安価です。

薪ストーブの種類についてはこちら。

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ペレットストーブも同じく20~100万円ですが、平均は20~30万円程度。海外製の高価なものは100万円を超えます。

設置費用

薪ストーブ:65~120万円(参考
ペレットストーブ:10~25万円(参考

薪ストーブの場合、煙突の設置が必須です。煙突代+工事費用で設置費用は高くなってしまいます。

選ぶ煙突によっても費用は変わります。煙突についてはこちら。

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ペレットストーブの場合、煙突は必要ありませんが、排気筒を設置する工事が必要です。壁にすでに穴が開いているかどうかなどによって工事費用は変わりますよ。

ランニングコスト

1日8時間使用した場合の1カ月の燃料代
薪ストーブ:69,000円(参考)|1本115円×(8時間)20本×30日
ペレットストーブ:14,400円前後(参考)|1時間1kg60円×8時間×30日+電気代900円程度参考

薪ストーブの場合、薪を拾ったり貰ったりで調達できるのであれば費用が掛からない場合もあります。薪をどうやって手に入れるのかによって大幅に費用が変わりますね。購入する場所によっても費用は変わります。

ペレットは自然に入手することはできないので必ずペレット代がかかります。プラス電気代もかかりますが合計で1万6千円円程度。ペレットも購入場所により費用は変わり1kgあたり60~150円ほどです。

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ペレットは品質が安定しているので1時間で使用する量はだいたい同じ(1kg前後)です。薪の場合は状態によっては早く燃えてしまう、ということもあります。

また、ストーブの使用の仕方によってランニングコストは大幅に変わります。

メンテナンス費用

薪ストーブ:本体・煙突の点検 30,000円程度(参考
ペレットストーブ:本体・排気筒の点検 20,000円程度(参考

メンテナンス費用も煙突が長い分、薪ストーブの方が高い傾向にあります。どちらも点検はプロにお願いすることをおすすめします。

掃除は自分で行えば費用はほとんどかかりません。

費用に関しては、全体的に薪ストーブの方が高くなります。ですが薪が無料で手に入る場合はランニングコストがかかりません

デザイン性の違い

薪ストーブ:重厚感があるクラシックなデザインが多い
ペレットストーブ:小型の製品が多く、現代的なデザイン

薪ストーブは重厚感があり、独特な雰囲気がありますよね。この雰囲気が好き、という人も多いでしょう。

ペレットストーブは薪ストーブに比べるとどこか現代的な感じがしますよね。ですが中には薪ストーブに近いデザインの商品もあります。

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炎の見え方も違う?

薪ストーブとペレットストーブの炎の見え方はこのような違いがあります。

<薪ストーブ>

<ペレットストーブ>

薪ストーブの方が窓も大きく、 ダイナミックな炎を楽しむことができますね。

薪ストーブ・ペレットストーブはどんな人におすすめ?

薪ストーブとペレットストーブにはそれぞれメリットもデメリットもありますよね。それぞれどんな人におすすめなのかまとめました。

薪ストーブがおすすめな方

  • 焚火など火を起こすのが好き
  • 近隣に住宅が少ない
  • 薪が近所で手に入る
  • 薪を保管する場所がある
  • 薪ストーブの雰囲気が好き
  • 停電時にもストーブを使いたい

ペレットストーブがおすすめな方

  • 手軽に炎を楽しみたい
  • 費用を安く抑えたい
  • 隣の家が近い
  • 火を起こすのが面倒
  • タイマーなど便利な機能を使いたい
  • 薪ストーブに憧れるけど大変そう
  • 薪を保管するスペースがない
シロ
シロ
炎のゆらめく感じは断然薪なんだけど、置き場所や入手方法はやっぱり気になるよね…。

ただし、薪の確保やスペースだけが問題なら薪ストーブとペレットの兼用ストーブを導入したり、薪ストーブでペレットを利用するのも手です。

自分にはどちらが合っているか考えてみてくださいね。

まとめ

薪ストーブとペレットストーブの違いについてまとめました。

薪ストーブと比べるとペレットストーブは初心者でも扱いやすく費用も安いので導入しやすいと思います。薪ストーブを使ってみたいけれど大変そう、と感じるのならペレットストーブがよいかもしれませんね。

また、煙やご近所問題が気になる方もペレットストーブがおすすめです。

ただし薪ストーブの重厚感やダイナミックな炎は薪ストーブでしか味わえません。何を重視するかによってどちらがいいのかは変わってきますね。

ペレットストーブよりももっと手軽に薪ストーブの雰囲気を味わいたい方はこちらの記事もどうぞ。

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