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薪ストーブの炉台・炉壁(遮断壁)にはどんな種類がある?

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薪ストーブを設置する際、設置場所に炉台や炉壁(遮断壁)が必要です。炉台や炉壁の種類によって部屋の印象も様々。デザインも重視して選びたいですよね。

炉台、炉壁の必要性や実際の事例を見ていきましょう。

炉台・炉壁(遮断壁)とは?

薪ストーブを室内に設置する際、設置する場所の床と壁に炉台(ろだい)・炉壁(ろへき・遮断壁)を設置する必要があります。

炉台・炉壁とは何なのかというと・・・

炉台:薪ストーブの下に作り、床を守るもの。薪や灰などが飛び散っても焦げないよう、不燃物の素材。薪ストーブの重さを分散させ、床の負担を軽減する効果も。

炉壁:薪ストーブの後ろや横に設置して壁を守るもの。壁に熱が伝導するのを防ぐため、壁との間に最低でも2.5cm以上の隙間(空気層)が必要。(参考

機種にもよりますが、薪ストーブは全面から熱が出て周辺の床や壁も高温になります。フローリングなどの木材の場合長時間熱が当たり続けることで低温炭化し、火事になってしまうこともあるんです。

炉台や炉壁は家を保護して安全に薪ストーブを使うために必要不可欠なんですね。炉台、炉壁の大きさは薪ストーブの機種や大きさによって異なります。販売店と相談して設置してください。

炉台や炉壁が必要ない薪ストーブもある?

炉台は基本的にどんな薪ストーブでも必要になります。ですがコンクリート土間やタイルなど、元々不燃物の床を使用している場合は必要ありません

炉壁に関しても同様で、不燃物の素材であれば設置不要。

その他、炉壁は薪ストーブの種類によっては必要ありません。薪ストーブは輻射式、対流式の、開放式の3種類の暖房方式があります。このうち、対流式の薪ストーブの場合、背面や側面はそれほど熱くならないので炉壁は不要です。

炉壁を作らずに薪ストーブを設置したい場合は対流式の薪ストーブを選ぶ、もしくは販売店で相談して薪ストーブを決めましょう。

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炉台・炉壁にはどんな種類がある?

炉台や炉壁はどんな種類があるのでしょうか。

炉台・炉壁の素材

炉台・炉壁には不燃物の素材を使用します。具体的には

  • レンガ
  • タイル
  • 天然石
  • コンクリート
  • スチール(壁のみ)
  • ガラス(壁のみ)

などが挙げられます。床と壁を同じ素材にしてもよいですし、別の素材にしてもまた印象が変わります。こちらは機能性などよりもお好みのデザインで選ばれています。家のインテリアや薪ストーブのデザインに合わせて選びましょう。

炉台の高さ

炉台の高さは

  • 床より高くする
  • 床と同じ高さにする
  • 床より低くする

という3通りの方法があります。それぞれメリット・デメリットが違いますよ。

床より高くする場合

  • 床を仕上げた後に設置できる
  • 目線に近づくため、より炎を楽しめる
  • 薪ストーブの存在感が大きくなる

床と同じ高さにする場合

  • 段差がないのでつまづかない
  • 部屋になじみやすい
  • 炉台を広く作っても邪魔にならない
  • 下地の高さを調整する必要あり
  • 灰などが散乱しやすい

床より低くする場合

  • 段差に座ることができる
  • 掃除がしやすく部屋が汚れにくい
  • 下地を下げなくてはいけないので大掛かりな工事が必要

段差があると躓いたり、足をぶつけたりする危険性があります。ですが段差を設けることで「薪ストーブの近くに行く」という意識が生まれるというメリットも。特に小さいお子様がいる場合などはあえて段差を作った方が安全かもしれませんね。

実際に設置した薪ストーブの炉台・炉壁を見てみよう!

炉台・炉壁には基本的に既製品はなく、好きなデザインで設置することになります。素材や色、高さによって印象が大きく変わっていくので実際の事例を参考にしてみてください。

レンガで作った炉台

レンガで床より高い位置に炉台を設置した事例。炉壁もレンガで色を少し変えていますね。赤い薪ストーブに茶色いレンガがマッチしていますね。

こちらはコーナーにレンガで炉台と炉壁を作った事例。床は白っぽくなっていますが味があっていいですね。

こちらはログハウスに炉台・炉壁を設置した事例。ログハウスに合させて気にマッチするレンガでおしゃれですね。

タイルで作った炉台

こちらは少しだけ床より高く設置したタイルの炉台。白い炉台に黒い炉壁でシックでモダンな印象ですね。

こちらは黒いタイルでフラットにされています。片面の壁も同じタイルですね。玄関のタイルと合わせていて家全体がまとまっていますね。

こちらは炉台はタイル、炉壁はレンガになっていて床より低い場所に設置されています。

天然石で作った炉台

こちらは御影石で炉台から炉壁までを作った事例。床より少しだけ高くなっていますね。薪ストーブの半個室のようになっているので小さなお子様やお年寄りがいても安心ですね。

和の雰囲気のあるリビングに、フラットで石張りの炉台、炉壁を設置した事例。炉台から炉壁まで同じ素材を使っていてマッチしていますね。和の雰囲気にも合っています。

こちらは炉台は大理石、炉壁はレンガを使用した事例。床はフラットになっています。アンティークブラウンというレンガで雰囲気がありますね。

炉台を設置していない事例

こちらは古民家をリノベーションしたお宅。囲炉裏などもあり雰囲気が素敵です。薪ストーブは床を一段低くした土間に設置されています。

こちらも土間(リビング)に設置した事例。炉壁はレンガで設置されています。

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こちらはタイルの床の上に直接薪ストーブを設置。炉壁はレンガで作られていていますが薄めのグレーのタイルなのでまた印象が違いますね。

まとめ

薪ストーブを設置する場合、床を保護するための炉台が必要です。ストーブの種類によっては壁を守る炉壁も必要です。

炉台・炉壁によってだいぶ印象が変わってきますので部屋の雰囲気や薪ストーブのデザインで好きな素材を選んでみてください。

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1987年和歌山県生まれ。web業界にいたが建築の面白さを知り、一転して建築家になろうと勉強中。Peter Zumthorの作品が好き。現在1級建築士資格取得に向けて勉強中。(R05学科◯製図✕・R06製図結果待ち)
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