結露防止シートは効果ある?上手な貼り方やカビ問題について
窓の結露防止や断熱対策として、結露防止シート(断熱シート)の使用を検討している人、使っている人も多いのではないでしょうか。
簡単に対策できる結露防止シートですが本当に効果はあるのでしょうか?結露防止シートの疑問を調べてみました!
結露防止シートとは?
結露防止シートとは、窓ガラスに貼るビニール(主にポリエチレン素材)のシート。いわゆるプチプチと同じ形状で中に空気が入っています(ストライプ状のタイプも)。
窓ガラスの前に空気の層を作ることで室内との温度差を少なくし、結露を防止するというアイテムですね。
工事なども不要で賃貸でも設置できるので気軽に対策できるという点で人気があります。
結露の危険性などについてはこちらの記事もご覧ください。
仕組み的に確実に効果ありそう…。手軽そうだしこの冬試してみようかな。
結露防止シートは効果ある?効果なし?
結露対策として取り入れている人も多い結露防止シートですが、「効果がある」という意見もあれば「効果なし」という意見も。
それぞれの理由を見ていきましょう。
「効果がある」という理由
私も以前結露のひどい部屋に住んでいて使用していたことがあります。結露も軽減されましたが窓のひんやり感がなくなったのが嬉しかったです。
結露防止シートは窓と室内の温度差を軽減してくれるので一定の効果はあります。シートの厚みがあればあるほど、空気の層が厚くなり保温効果があります。
結露防止シートの厚みは約2〜7mmほどと意外と幅広いです。商品サイズに厚みが書いてあるのでチェックしましょう。
こちらは厚さ7mmの商品です。
こちらは4mmのタイプです。
ただし、シートが厚すぎると
- 窓の開閉が困難、もしくはできなくなる
- 窓の透明性がなくなる
といったデメリットも。何を優先させるのかを考えて選びましょう。
デザイン性があるものも多いんだね!冬の間窓開ける必要もないし、厚めのものを選んだ方がいいかも!
「効果なし」という理由
結露防止スプレーについてはこちらの記事もどうぞ。
効果があった、という人もいる一方、効果がなかったという声もあります。
結露防止シートは確かに窓と室内の間に空気の層を作ってくれます。ですが元々結露が激しい(温度差が激しい)場合、結露防止シートだけでは十分な対策にはなりません。
「効果がない」という口コミも「結露がひどい」という方ばかりですよね。
結露がひどいと、結露防止シートの上で結露してしまいます。多少結露は減っているのかもしれませんが、結局できてしまうなら「効果がない」と感じてしまいます。
つまり、結露防止シートには一定の保温効果はありますが、軽い結露にのみ有効。また、窓のひんやり感を軽減することができる、というアイテムになります。
また、厚みがあればあるほど効果が高いので、断熱や結露防止効果を重視する人は厚さ7mmのタイプを選ぶとよいでしょう。
本格的に断熱性を高め、結露対策をするには二重窓が一番です。
シートだと窓が特殊なサイズでもできるのがメリットだね。それに買ってくればすぐにできるのも大きなメリットかも。
結露防止シートがカビることもある?
https://pixta.jp/photo/36252671
結露防止シートを貼りっぱなしにしているとカビが生えてしまうことも。
元々結露がひどい窓の場合、結露防止シートを貼っていてもシートの上に結露ができてしまうことがあります。シートの上の結露を放っておくとカビの原因にもなってしまいます。
カビを防止するにはどうすればいい?
シートがびしょびしょになる、下に滴り落ちるほどの結露が発生してしまう場合、結露防止シートはあまり効果がないでしょう。カビも発生しやすくなりますので、使用をやめてしまう方が良いかもしれません。
以前よりも減ってはいるけれどうっすら結露ができるという程度なら使用を継続してもよいと思います。水滴が気になり出したら拭くようにするとカビの予防になります。
また、結露防止シートは1年中貼りっぱなしにしているという人もいると思います。シートに水滴や汚れが付いたまま放置しておくとカビの原因になります。暖かくなったら取り外し、ワンシーズンごとに張り替える方が衛生的に使用できますよ。
また、長期間貼りっぱなしにしているとはがれにくくなり、跡が残ってしまうこともあります。商品の使用期限を確認し、守るようにするといいでしょう。
カビが気になる場合は、防カビ加工をした結露防止シートを使用するのもおすすめです。
結露防止シートの上手な貼り方が知りたい!
結露防止シートを買ったけれどうまく貼れない、というお悩みを抱えている人もいると思います。結露防止シートは、正しい貼り方をしないとすぐにはがれてしまうんです。
シートをきれいに貼るコツは以下の通り。
- 対応しているガラスかどうか確認する(すりガラスや凸凹のあるガラスは非対応なことも)
- シートを貼る前に窓のホコリを取り除く(水拭き⇒乾拭き)
- 窓のサイズよりも少し大きめにシートをカットする(貼った後に余分な部分をカットする)
シートは水で貼れるタイプとシールで貼るタイプがあります。
- 水で貼るタイプ:たっぷり水を吹きかけて貼る
- シールタイプ:端から手を抑えて貼っていく
シールタイプの方がはがれにくいですが、水で貼るタイプはやり直しができるというメリットも。自信がない方は水で貼るタイプから試してみるのが良いかもしれません。
動画なども参考にしてみてください。
こちらは両面テープを使って貼り付けています。
まとめ
結露防止シートは窓と室内の間に空気の層をつくるため、一定の断熱効果はあります。シートが厚ければ厚いほど断熱性は上がります。
ただし、窓がびしょびしょになるほど結露がひどい場合は、結露防止シートを貼ってもシートの上が結露してしまうということも。シートを貼ってもびしょびしょになってしまうのなら結露防止シートでは結露対策できないので他の方法を考えた方が良いでしょう。
結露防止シートが対策になるかどうかは、家の環境によって異なります。手軽にできる結露対策の1つではあるので気になる方はまずは試してみてはいかがでしょうか。