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防音リフォームにはどんな種類がある?戸建てのリフォーム事例も!

「音が気になるので防音リフォームがしたい」と考える人は増えているようです。防音リフォームといっても、簡易的なものから本格的な防音室まで様々あります。

防音リフォームの種類と戸建ての防音リフォーム事例を見ていきましょう。

家の中のどんな音が気になる?

まずは家の中のどんな音が気になるのか考えてみましょう。

  • ピアノやギターなど楽器を演奏する音
  • テレビやオーディオの音
  • 子どもの騒ぎ声
  • 家の中の生活音(仕事などで集中したいとき)
  • ペットの鳴き声
  • 子どもの足音
  • 車の音など外から聞こえる音

など。家族や自分出す音が周囲の迷惑にならないか気になる、というケースと外からの騒音が気になるというケースがあります。防音リフォームをする方の多くは、家族や自分の出す音が気になっているようです。

どんな音が気になるのかによってリフォームすべき箇所も変わってきますよ。

防音リフォームの種類と費用

続いて、防音リフォームにはどんな種類があるのか見ていきます。

防音する箇所は

  • ドア

などさまざま。どの音が気になるのかによってリフォームすべき箇所も変わってきます。

窓の防音リフォーム

外からの騒音が気になる場合や、楽器などの音が外に漏れるのが気になるという方は窓の防音対策がよいでしょう。

具体的には

  • 内窓(二重窓、二重サッシ)をつくる
  • ペアガラス(複層ガラス)にする

という方法があります。

内窓(二重窓、二重サッシ):
費用:5~8万円(120cm×170cmの腰高窓の場合)(参考
窓枠の中に外窓と内窓の2つのサッシ設置されているもの。通常の窓の内側に内窓を設置する方法もあります。

ペアガラス(複層ガラス):
費用:4~6万円(120cm×170cmの腰高窓の場合)(参考
2枚のガラスの間に中間層を設けたガラス。中間層に防音材やアルゴンガスが入ったものを選ぶとより防音効果が高まります。

費用は窓の大きさや選ぶ素材によって大きく変わりますよ。

内窓のガラスをペアガラスにすればさらに効果は高まります。内窓、ペアガラスともに防音対策だけでなく、断熱効果などの効果も。

内窓とペアガラスについてはこちらの記事をどうぞ。

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他に簡易的な方法としては防音シートや防音フィルムを貼るという方法もあります。詳しくはこちら。

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ドアの防音リフォーム

続いては防音ドア。ドアからの音漏れが気になる場合、屋全体を防音室にしたい場合、テレワークなどで生活音をシャットアウトしたい場合などに使われます。

防音ドアには簡易的なものから、音楽用の本格的なもの(カラオケボックスやスタジオなどに使われるドア)があります。

簡易的な防音ドア:
費用:5~10万円程度(参考
ドアと建具の間を完全に埋め、外に音が漏れるのを防ぐ。

本格的な防音ドア(音楽用防音ドア):
費用:30~100万円程度(参考
ドアと建具の間を完全に埋めるのはもちろん、ドアに充填剤を入れドア自体にも防音効果があるタイプ。

防音ドアについてはこちらをどうぞ。

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壁の防音リフォーム

壁から隣の部屋への音漏れが気になる、部屋全体を防音部屋にしたいという時は壁の防音リフォームをします。

壁の防音リフォームは、

  • 壁に防音材を入れる
  • 換気口を防音対策する

という2種類があります。

防音材を入れる

費用:18~25万円参考

壁の内側に防音材を入れることで外に音が漏れるのを防ぎます。

壁に使用する防音材は

  • 音を吸収して反射するのを防ぐ「吸音材」
  • 空気中に伝わる音を遮断して外に音が漏れないようにする「遮音材」

の2種類が主に使われています。楽器やオーディオなどの音漏れを防止したい場合、「吸音材」と「遮音材」の両方を入れます

換気口を防音仕様に変更

費用:25万円参考

一般的な換気口は音漏れしてしまうので防音仕様の換気口に交換すると音漏れが防げます。

  • 屋外のキャップのみ交換
  • 室内換気口を交換
  • ダクト内に防音パイプを入れる

という3通りがあります。すべて交換してもそれほど高くはありませんが、どの対策が必要か業者に相談してみてください。

床の防音リフォーム

子どもがドタバタ走り回る音や、室内で運動した時の音が気になる方は下の階に音が響かないよう床の防音リフォームがよいでしょう。

床の防音リフォームには以下の種類があります。

  • 防音カーペットを敷く(費用:1~5万円
  • 防音効果のある床材に張り替え(費用:25~30万円
  • 床材の下に遮音マットを敷く、吸音性のある素材を敷く(費用:30~80万円)(参考
  • 防音二重床にする(費用:60万円前後)(参考

カーペット以外は床材を一度剥がさなくてはいけないので費用が掛かりますね。床材の交換のタイミングで防音対策をするのがよいかもしれません。

床の防音対策はこちらの記事も参考にしてみてください。

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防音室へのリフォーム

防音室とは、壁、床、天井まですべて防音対策された部屋のことです。間を気にせずオーディオを大音量で楽しみたい、楽器の練習をしたいという方のリフォームが多いです。

部分的な防音対策に比べて効果が高い一方、費用も掛かります。

防音室へのリフォームは大きく分けて2種類。

  • 自宅の一室を防音室にリフォーム(費用:160~700万円
  • 室内に組み立て式の防音ボックスを設置(費用:50~300万円)(参考

かなり大掛かりなリフォームになりますが、防音室にリフォームする人も結構いるんですよ。

戸建ての防音リフォーム事例

最後に、戸建てで防音リフォームをされた方の事例をご紹介していきます。

K様邸 Before and After|soundzone

費用:不明
工事箇所:部屋全体

映画が好きで、サックスも演奏されるということで防音室にリフォームした事例です。防音性だけでなく機能性やデザイン性にもこだわっています。

洋室 防音工事|ホームプロ

費用:60万円
工事箇所:部屋全体

こちらも部屋全体を防音リフォームされています。壁からの音はほぼシャットアウトされていたそうですよ!

使わなくなった和室をオーディオルームとして防音の洋室にリフォーム。防音ドアや二重窓も採用しています。

こちらも和室を洋室にし、防音リフォームされています。ピアノの練習部屋として作られたのですが防音ガラスを使用し、キッチンからも部屋が見られるようになっています。

元々あったピアノ兼オーディオルームのドアを防音ドアに交換。さらに近隣への音漏れ対策として4カ所の出窓を二重窓にしています。

サックスを練習するために元々あった部屋を防音室にした事例。下の階や外にはほとんど音漏れせず過ごせているそうです。

本格的な防音室はなかなかハードルが高いと思いますが、作った方はみな満足されているなと思いました。

マンションの防音リフォーム事例はこちらでご紹介しています。

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まとめ

戸建ての防音リフォームについて見てきました。

防音リフォームには様々な種類がありますが、楽器やオーディオを思いっきり楽しむには部屋全体を防音室にするのが一番ですね。

外からの騒音が気になる、2階の足音が気になる、生活をんを気にせず仕事部屋にこもりたい、などという場合は部分リフォームでも効果を感じられると思いますよ。

もっと手軽に防音対策したいという方はこちら

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