【中古を買ってリノベーション】ワンストップのメリットとデメリットは?
近年、新築のマンションを買うのではなく、中古のマンションを買ってリノベーション、リフォームをするという人が増えています。
中古のマンションは新築よりも立地がいい場合も多いですし、新築を買うよりも安く自分の思い通りの家を作ることができるので人気があるんですよね。
中古を買ってリノベーションをする人が増えることで、物件探しからリノベーションまでワンストップで行ってくれる会社も増えてきています。まだまだ、発展途上のサービスではありますが、ワンストップリノベにはどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
中古を買ってリノベーションしたい!
出来上がった新築のマンションを買うよりも、中古を買って自分の思い通りにリノベーションしたい!という人が増えています。そして、それに伴い「ワンストップリノベーション」を行ってくれる会社も増えています。
ワンストップリノベーションとは
本来であれば中古物件探しは不動産会社。リノベーションはリフォーム会社に依頼するというのが当たり前でした。
ワンストップリノベーションとは、中古物件探しからローンの相談、そしてリノベーションまで一括で行ってくれるサービスのことです。
ワンストップリノベーションを行っている会社は徐々に増えてきています。大きく分けると、
- 自社に不動産部門があり、両方の業務を行ってくれる
- リノベーション専門業で、提携の不動産屋を紹介してくれる
という2つのパターンがあります。どちらのケースでも不動産探しとリフォームを1つの窓口で行ってくれます。
ワンストップリノベーションのメリット
ワンストップリノベーションを行うと、別々に依頼するのとは違い以下のようなメリットがあります。
- 窓口が1つなので計画が進めやすい
- 物件探しがしやすい
- どこまでリノベーションできるのかが分かる
- 物件費用+リノベーション費用を合わせた予算で検討してくれる
- ローンが組みやすく有利になることも!
窓口が1つというのがワンストップリノベーションの最大のメリットだと思われるかもしれませんが、他にもいろいろなメリットがあるんですよ。
費用やローンについて詳しくはこちらの記事で詳しくご説明しています。
このページでは物件探しのメリットについて見ていきましょう。
ワンストップリノベーションだと良い物件が探せる?
ワンストップリノベーションを行った場合、物件探しにどんなメリットがあるのでしょうか。
安心な物件を紹介
中古のマンションを購入する際、立地や築年数、広さなどだけでなくチェックしなくてはいけない項目がいくつかあります。
例えば
- 適切な修繕履歴や計画があるか
- 管理はしっかりされているか
などです。せっかく購入したマンションがすぐに住めなくなってしまったり、共有部分に不備が多かったりしたらガッカリですよね。
古いマンションでもきちんと修繕履歴があり、今後の計画もしっかり管理されていれば安心して住むことができます。
ワンストップリノベーションを行う場合、会社がしっかりした物件を紹介してくれることが多いです。もちろん、個人で物件を探す場合でも修繕履歴などを確認することはできますが、不動産に詳しくない場合、どの程度の修繕履歴があれば安心なのか?などは判断しにくいと思います。
私がワンストップリノベで物件を探したときは、何も言わなくても不動産屋さんが修繕履歴や計画の書類を持ってきてくれました。「これだけ計画がされていて、これだけ資金が残っていれば安心ですね」とアドバイスしてくれたのでとても安心できましたよ。
また、素人目で見ていいなと思う物件でも、プロの目から見ると良くないところがあるということもあります。例えば、戸数の少ない物件ですと修繕費用の積み立てが少ないので、なかなか大規模修繕などができないということもあります。
特に古い物件の場合は個人で探すよりもプロに手伝ってもらった方が安心ではないかと思います。
中古マンションの選び方はこちらの記事も参考にしてみてください。
内覧にリノベーション会社も同行
気になる物件を絞ったら内覧に行きますが、内覧にはリノベーション会社も同行してくれることが多いです。
内装に詳しい人が同行してくれることで
- 水回りはどの程度移動できるか
- 取り壊せない壁や梁がないか
- 天井はどの位の高さまで上げられるか
なども見てくれます。
特殊な装置で部屋の幅や床から天井までの高さを測ったり、天井が外せる場所があれば外して中を確認してくれたりもします。素人ではなかなかここまで出来ませんよね。
物件だけを購入して別の会社にリノベーションを頼む場合、取り外そうと思っていた壁が取り外せなかった、思ったようにリノベーションできなかった、ということもあり得ます。
もちろん、実際に解体してみないと分からないことも出てくるとは思いますが、リノベーション会社の人が同行してくれることでどの程度のリノベーションが出来るのか予測することが可能です。思っていたようなリノベーションができなかった、ということはほとんどないでしょう。
マンションをどこまで自由にリノベーションできるのかについてはこちらの記事もご覧ください。
ワンストップリノベーションのデメリットや注意点は?
費用や物件探しの面でメリットの多いワンストップリノベーションですが、もちろんデメリットや注意点もあります。
必ずリノベーションをしなくてはいけない
中古マンションを実際に見てみると思ったよりもきれいでリノベーションしなくてもそのまま住めそうな物件に出会うこともあると思います。
ですが、ワンストップリノベーションはあくまでリノベーション前提の物件探しですので、「そのまま住めそう」と思ってもリノベーションは必須になるケースが多いです。ただし、全面リノベーションのつもりだったけれど、部分リフォームに変えるということはできますよ。
手数料が上乗せされることもある
ワンストップリノベーションを行った方が安心して自由にリノベーションできる物件を探せる可能性は高いです。
ですが、会社によっては手数料が上乗せされるケースもあるので覚えておきましょう。
理想の物件が見つかるのなら多少お金がかかってもいいという人も多いと思いますが、なるべく費用を抑えたいという人はとくに注意してくださいね。
会社によってサービス内容は異なる
ワンストップリノベーションというのはまだまだ新しいサービスです。こうでなくてはいけないという定義もないので会社によってサービス内容は大きく異なります。
今までデメリットとして挙げた、必ずリノベーションしなくてはいけないかどうか、手数料が上乗せされるかどうかも会社によって異なります。
また、不動産部門がある会社の場合は自社の不動産から紹介される形になるので物件に限りがある場合もあります。
「ワンストップリノベーション=中古を買ってリノベーションするなら絶対いいもの!」と勝手に判断せずに、会社ごとのサービス内容を理解してから検討することをおすすめします。
まとめ
ワンストップリノベーションは、中古物件探しからローンの手配、リノベーションまでを一括で行ってくれるサービスのことです。まだまだ始まったばかりのサービスなので窓口が一括ということ以外は会社によってサービス内容が異なります。
物件探しからリノベーション会社が仲介に入ってくれることで、安心な物件、思い通りのリノベーションができる物件を紹介してもらえる可能性は高いです。ただし、会社によっては紹介手数料が上乗せされるケースもあります。
不動産や建築、インテリアのいずれかに詳しいのであれば自分で物件を探し、リノベーションはリノベーション会社に依頼するという方が良いかもしれませんが、特に知識がない場合はワンストップリノベーションの方が安心だと思います。多少手数料が上乗せされるとしても、それで理想の家に住めるのならアリではないでしょうか。
また、ワンストップリノベーションは物件とリノベーションの費用を合わせた予算を立てられる、ローンが安くなる場合があるというメリットもあります。不動産の紹介手数量が多少かかったとしてもここで費用を抑えられれば問題ないですよね!
詳しくはこちらの記事もご覧ください。