自動車用充電コンセントを増設したい!費用はどのくらい?

ooba1809
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電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)の購入を考えた時、自宅に自動車用充電コンセントの増設を考えますよね。

自動車用充電コンセントの増設にはどのくらいの費用が掛かるのでしょうか?コンセントの種類と実際の事例も見ていきましょう。

自動車用充電コンセントの種類と増設費用

電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)を自宅で充電する際、コンセントや充電器を設置します。

充電設備は大きく分けて、

  • 壁面取り付けタイプ
  • スタンドタイプ
  • V2Hタイプ

の3種類があります。それぞれの特徴と費用を見ていきましょう。

最もポピュラーな壁面取り付けタイプ

ますは建物の壁面に設置する壁面取り付けタイプ。もっともポピュラーなので種類も多くデザイン性にも優れています。

家と駐車場の距離が近い場合はこのタイプを選ぶ人が多いです。

充電コンセントには

  • 100V
  • 200V

の2種類があります。自動車のバッテリーは容量が大きいため、大量の電力が必要です。

100V、200Vのコンセントで10時間充電した場合そのくらい充電されるのかというと、

  • 200V(出力3kWh):30kWh
  • 100V(出力0.6~1.2kW):6~12kWh

です。

参考:東京電力

バッテリーの容量は車種によって異なりますが主な車種の容量は以下の通り。

  • 16kWh:三菱「ミニキャブ・ミーブ」
  • 20kWh:日産「サクラ」、三菱「eKクロスEV」
  • 35.5kWh:ホンダ「Honda e 7」
  • 40kWh:日産「リーフ」(60kWhタイプも)
  • 66kWh:日産「アリア B6」
  • 71.4kWh:トヨタ「bZ4X」、スバル「ソルテラ」

など。

参考:東京電力

100Vタイプでは10時間充電しても容量の半分にも満たないことがほとんどですね。充電に時間がかかりすぎてしまうため、200Vを選ぶ人がほとんどですよ。

コンセントタイプはお求めやすい本体価格です。車に付属しているケーブルを使用して充電します。

充電ケーブルが付属したタイプもあります。充電ケーブルは約3~5kgほど(参考)あるので、力の弱い方や手軽に充電したい方などにはケーブル付属タイプがおすすめです。ただしケーブル付属タイプは費用が高いです。

設置費用の目安
本体価格+取り付け費用:10万円前後参考

本体価格によって費用は変わります。分電盤から距離が離れていたり、ブレーカーの増設が必要な場合などは工事費用が上がります。

建物と駐車場が離れている時に便利なスタンドタイプ

スタンドタイプは駐車場が壁面から遠い場合などに設置します。独立したスタンドタイプは商業施設などでもよく見かけますね。

スタンドタイプも車に付属の充電ケーブルを使うタイプと、充電器にケーブルが付属したタイプがあります。

こちらはケーブルが付属しないタイプ。壁付けコンセントタイプに比べると費用は高いですね。

ケーブル付きはさらに高くなります。

設置費用の目安
本体価格+取り付け費用:30~40万円参考

自動車の電力を家庭で使えるV2Hタイプ

V2Hとは、ビークルトゥホーム(Vehicle to Home)といって自動車のバッテリーに蓄積された電力を家庭でも使えるタイプです。充電ケーブルは付属されています。

https://pixta.jp/illustration/77624066

普段は車の電気を家庭で使うことはありませんが、停電時などに活躍します。機種によっては太陽光発電と連動していて、太陽光で車を充電することもできます

また、出力が6kWと他の機種の倍あるため、高速充電をすることが可能。

その分本体価格はグッと高くなり100万円前後です(参考)。

また、V2Hを使用できる車種は限られているので注意しましょう。

設置費用の目安
本体価格+取り付け費用:140万円前後(参考

シロ
シロ
V2Hに対応しているかは車種ごとに違うから、販売店に問い合わせてね。特に輸入車は対応していないものも多いから注意が必要だよ。

電気自動車充電器のまとめ

費用 出力 設置場所 その他
壁掛けタイプ 10万円前後 3kWが主流 壁の近く
スタンドタイプ 30~40万前後 3kWが主流 配線が届く範囲なら設置可能
V2H 140万円前後 6kW 配線が届く範囲なら設置可能 災害時など自宅に電気を供給可能。太陽光を使用できるタイプも。

自動車用充電コンセントの増設事例

実際に痔電車用のコンセントを設置した事例をタイプ別に見ていきます。

壁付けタイプ

こちらは壁付きのコンセントを設置した事例。費用はかなり抑えられていますね。

こちらは空いているブレーカーを使って電気自動車のコンセントを設置しました。工程が写真付きで詳しく紹介されていますよ。

こちらは屋外コンセント設置のために、分電盤を交換した事例です。こちらの工事の費用は不明ですが分電盤の交換には2万円から4万円ほどかかります(参考)。

スタンドタイプ

こちらは家の壁の前に花壇があり、花壇の横にスタンド型の充電コンセントを設置しています。

こちらは壁から離れたところに駐車スペースがあり、配線をしてスタンド型の充電コンセントを設置しました。工事には2日間かかっています。

こちらは分電盤に空きがなく、200Vのブレーカーを設置してからスタンドタイプのコンセントを設置しています。

V2Hタイプ

家の壁の近くにV2H機器を設置した事例。ちょうどすきまにはまっていてスッキリしていますね。

自宅と職場が隣接しているお宅。自宅に太陽光発電が付いていたのですが、電力使用の多い職場の方に移設。V2Hも設置しました。

こちらはV2H,太陽光発電システム、蓄電池を設置した事例です。太陽光パネルを6枚設置しているので電気代も抑えられそうですね。

シロ
シロ
こうやって見るとV2Hは結構場所取るんだね。設置場所も含めて検討が必要だね。

まとめ

自動車用充電コンセントの増設について見てきました。

自動車用の充電コンセントには

  • 壁付タイプ
  • スタンドタイプ
  • V2Hタイプ

があります。その他、出力や付属ケーブルの有無などの違いがあり、費用も変わってきますよ。

壁付けのコンセントタイプが主流で比較的安く設置することができます。ですが壁の近くの設置できない場合はスタンドタイプを選ぶといいででしょう。

太陽光発電を導入したい方や、災害時の電力を確保したい方はV2Hタイプも検討してみてください。ただし、機種によっては使用できないこともあるので対応車種かどうかを確認してください。

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Hayato.T
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サイト運営者・記事監修者
1987年和歌山県生まれ。web業界にいたが建築の面白さを知り、一転して建築家になろうと勉強中。Peter Zumthorの作品が好き。現在1級建築士資格取得に向けて勉強中。(R05学科◯製図✕・R06製図結果待ち)
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