玄関ドアの防犯性を高めるなら鍵はどの種類がいい?
防犯対策として、玄関ドアの鍵をもう1つ追加したり、交換しようと考えている人は多いと思います。
いざ、交換しようと考えてみると玄関ドアの鍵には様々な種類があるんですよね。種類と費用をご紹介します。
玄関ドアの鍵はどれを選んでも大丈夫?
玄関ドアには内開きタイプと、外開きタイプがあります。他に引き戸もありますが、引き戸の鍵については以下のページをご覧ください。
玄関ドアの鍵には「内開き用」「外開き用」があります。兼用の鍵もありますが、自分で購入して付ける場合は注意してくださいね。
ちなみに、防犯の面で考えるとおすすめなのは内開きタイプです。もしも不審者が家の中に入ろうとした時、内開きのドアであればドアに体当たりをすれば閉めることができるのですが、外開きのドアは閉めるのが難しいからです。
日本では玄関で靴を脱ぐ文化があるから外開きのドアが多いですが、海外では圧倒的に内開きが多いんですよ。
玄関ドアの交換も検討したい方はこちらの記事もどうぞ。
玄関ドアの鍵の種類
玄関ドアの鍵は様々なタイプがありますが、このページでは一般的なシリンダータイプ(鍵穴に鍵を入れて回すタイプ)についてお話していきますね。
鍵の種類を調べていると「錠前(じょうまえ)」「シリンダー」などの言葉が出てきてよくわからないという人もいるかもしれません。
錠前:鍵と取っ手(ノブやハンドル)部分がセットになったもの
シリンダー:鍵穴部分
です。
交換の場合は錠前ごと交換することもできますし、シリンダーだけ交換することもできます。
まずは、錠前の種類について見ていきましょう。
錠前の種類
錠前の種類によって防犯効果にはそれほど違いはありませんが、どんな種類があるのか見ていきましょう。
ちなみに、マンションなど集合住宅の場合はシリンダーの交換はできても、錠前の交換はできません。錠前が故障した場合は管理会社に問い合わせてみてください。
面付箱錠
費用:5,000円~20,000円
ドアの室内側に錠ケースを取り付けるタイプです。室内側に錠ケースが飛び出て見えているタイプですね。マンションなど集合住宅で使用されることが多いです。
ケースロック
費用:10,000円~20,000円
ドアにはめ込むタイプの錠前です。一般的に鍵といった時にイメージするものですね。ドアノブと鍵穴は別々のように見えますが実はつながっているんですよ。
プッシュ・プル錠
費用:15,000円~80,000円
ドアノブを押したり引いたりしてドアを開けるタイプです。比較的新しい住宅で使われることが多いタイプです。
本締錠
費用:2,000円~30,000円
取っ手やノブなどがないタイプです。補助錠として使えるので防犯のために鍵を追加したいという方におすすめです。
費用参考:鍵の生活救急車
シリンダーの種類
続いて、シリンダー、鍵の種類について見ていきましょう。こちらは防犯性についても見ていきますね!
ディスクシリンダー
防犯性:低
鍵穴がひらがなの「く」のような形をした、鍵です。鍵は両側がギザギザになっています。2000年頃までは主流でしたがもっともピッキングされやすいタイプ、ということで今ではほとんど使用されていません。
ピンシリンダー
防犯性:低
ディスクシリンダーに似ていますが、こちらは片側だけギザギザになったタイプ。同じくピッキングされやすいので現在はほとんど使われていません。
ディンプルキー
防犯性:高
鍵穴が縦型で、鍵の表面にたくさんの穴が開いたタイプです。シリンダータイプの中で一番防犯性が高く、現在主流になっています。
ディンプルキーの種類と費用
ディンプルキーの中でも様々な種類があります。おすすめの商品を3点紹介しますので、参考にしてみてください。
費用(工事費込み):12,000円程度
鍵の先端にフローティングボールという特殊なボールをを埋め込んで、ピッキングや鍵のコピーがしにくいタイプです。簡単にコピーできないので標準で鍵が5本ついています。
マンション用、戸建て用、補助錠用と様々なタイプがあります。
費用(工事費込み):9,800円程度
ピッキングが困難になるようにと設計された鍵です。シリンダー内に高硬度部品を使用しているのでピッキングだけでなく、ドリル攻撃にも強いですよ。
費用参考:日本ロック
まとめ
シリンダータイプの鍵の種類は3つありますが、防犯性に優れているのはディンプルキーのみです。ディンブルキーの中でも防犯性が高い鍵、低い鍵はあるのでピッキングや破壊に強い鍵を選びましょう。
錠前のタイプは好きなものを選んでOKですよ。
また、1つのドアに1つの鍵しかないということ自体防犯性は低いとも言われています。防犯効果を高めるのであれば、ディンプルキーに交換、そしてもう1つ補助の鍵を取り付けるというのがおすすめです。
シリンダータイプの他にも、最近ではカードタイプや暗証番号タイプ、リモコンで操作するスマートキーなども増えています。カードレスタイプの鍵の種類についてはこちらの記事をご覧ください。