両引き戸(引き分け戸)の鍵は後付けできる?防犯性を上げるにはどうしたらいい?
古い日本家屋で使われている両引き戸(引き分け戸)は、外側から掛けられる鍵が付いていないというケースがあります。
内側から鍵をかけ、勝手口などから出入りすることになるのですが。やはり面倒ですよね。両引き戸に後付けで鍵を付けることはできるのでしょうか?
両引き戸に鍵を後付けした事例を見ていきましょう。
両引き戸に鍵は後付けできる?
両引き戸は、左右に戸を引き分ける構造になっています。鍵を付ける場合、戸先錠というタイプしかつけることができません。
このタイプの戸は外側に木製の雨戸が付いていることが多く、戸と雨戸の隙間が狭いと、まずつけられる鍵の種類が減ってしまいます。
鍵の種類について詳しくはこちら。
両引き戸に鍵を後付けした事例
昔ながらの日本家屋の両引き戸に鍵を取り付けた事例です。戸と雨戸の間が数ミリしかなかったので使用できる鍵が限られましたが、防犯性の高い鍵を付けることができました。
こちらも同じく、内側からしか鍵がかけられなかったというお宅です。玄関から出入りしたいということで鍵を後付けしています。
こちらは洋風の戸ですが両引き戸です。すでに1つ鍵がついているのですが、補助錠を取り付けた事例です。
現在あまり主流ではない戸ということもあり、両引き戸に鍵を付けた事例が少なかったです。
DIYで後付けすることはできる?
補助錠などを後付けする人は増えています。ですが両引き戸で使えるタイプは見当たりませんでした。戸と戸を合わせる鍵なので素人が取り付けるのは難しそうですもんね。鍵を取り付けたい場合は業者に相談しましょう。
ドアの交換も検討してみよう!
両引き戸は現在主流ではなく、取り付けられる鍵も限られています。防犯性を高めたいのであればドア交換も検討してみてはいかがでしょうか。
両引き戸を他のドアに変更する場合の費用目安は以下の通り。
- 戸のみを交換する場合:20~40万円
- 間口のサイズが変わる場合:35~60万円(参考)
両引き戸から片引き戸、引き違い戸などに交換する場合はカバー工法といって、ドア枠の上から新しいドア枠をつくる方法が使える場合があります。その場合、費用は抑えられますね。
逆に両引き戸から開き戸に変更したいという場合は壁を作る工事を伴うので費用も工期もかさんでしまいます。
両引き戸から交換した事例
費用:不明
工期:5時間
築100年のお宅でドアに不具合が出てきたから交換しています。引き分け戸から引き違い戸に交換した事例。両引分け戸の建具はそのまま残しています。工事費用は不明ですが、その分費用も抑えられているでしょう。
まとめ
両引き戸に鍵を後付けした事例はあまり見つけることができませんでした。現在主流ではない戸で、防犯性の面から見ても優れているとはいえません。
他のドアに交換している人も多いのでぜひ検討してみてください。