ウッドデッキの材料は何を選べばいい?違いを比較してみよう!

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積み重ねられたたくさんの種類の木材自宅にウッドデッキを作る!と決めた時、材料は何を使えばいいのか悩む人も多いと思います。見た目や値段だけで選んでしまうと耐久性が低く、数年でダメになってしまう、ということも。せっかくのウッドデッキですから長く使いたいですよね。

今回は天然木材と人工木材のメリット・デメリット。そして人気の7種の材料を比較してみましたので参考にしてみてください。

ウッドデッキの材料は天然木材?人工木材?

ウッドデッキの材料を選ぶとき、まずは大きく天然木材人工木材の2つに分かれます。

自然を感じたいからやっぱり天然木材がいいのでは?と思う人も少なくないと思いますが安易に選んでしまうのはNG。天然木材にも人工木材にもそれぞれよいところがあるんです。まずは2つの特徴を見ていきましょう。

天然木材とは?

文字通り、本物の木を使った木材です。本物の木を使用しているので人工木材には出せない風合いがあります。

天然木材にも種類はさまざまあります。大きく分けると

  • ソフトウッド
  • ハードウッド

の2種類があります。

ソフトウッド:

名前の通り柔らかく、加工しやすいです。価格も安価ですが耐久性が弱く木材によっては4~5年でボロボロになってしまうことも

ハードウッド:

耐久性が高くメンテナンス不要のものも。ただし、加工が難しく価格も高い

ハードウッドは耐久性が高いとはいえ、天然木材ですので腐食やシロアリの被害に遭う可能性はあります。選ぶ木材によってもまた変わってきますが、毎年塗装などのメンテナンスをしないとすぐに劣化してしまいます。

木材の細かい種類については後ほどご説明しますね。ここでは天然木材のメリットとデメリットをまとめておきます。

天然木材のメリット

  • 木の風合いがいい
  • 断熱性があるものを使用すれば冬温かく、夏も熱くなりすぎない
  • ソフトウッドは加工がしやすい
  • ソフトウッドは価格が安い

天然木材のデメリット

  • 腐食やシロアリの被害に遭う可能性
  • 耐久性が弱い(特にソフトウッド)
  • メンテナンスが大変

人工木材とは?

プラスチック製の樹脂と木粉を混ぜ合わせて加工したものです。樹脂木、再生木、と呼ばれることもあります。木の配合具合によって質感は変わりますが、天然木材と比べればどうしても風合いは劣ります。

使いやすさを考えて作れらている材料なので、加工のしやすさ、耐久性の高さが特徴です。最近ではウッドデッキも人工木材が主流になっています。といってもいい所ばかりではなく、デメリットもあるのできちんと理解しておきましょう。

人工木材のメリット

  • 耐久性が高い
  • 比較的加工がしやすい(ハードウッドと比べて)
  • シロアリや腐食に強い
  • 薬剤を塗る必要がないので子どもやペットにも安心
  • カラーバリエーションが豊富

人工木材のデメリット

  • 天然木材と比べると風合いは劣る
  • 熱を吸収しやすく、夏場は暑くなりすぎることも

天然木材と人工木材は結局どっちがいいの?

天然木材にも人工木材にもそれぞれメリット・デメリットがあるので一概にどちらがいいとはいえません。

ですが、木の風合いを重視したい人は天然木材。メンテナンスの簡単さや耐久性を重視するのなら人工木材がおすすめです。

気に入った天然木材を選んでも、メンテナンスをしなければ色も変わってしまいますし、数年で使い物にならなくなることも。きちんと日々のメンテナンスができるかどうか現実的に考えて選ぶようにしてくださいね。

ウッドデッキで人気の材料7種を比較してみよう!

木材の比較ウッドデッキの木材を選ぶときは

  • 耐久性
  • 加工性
  • 価格

の3つのポイントをチェックするようにしましょう。

業者に依頼する場合は加工性はあまり考えなくてもよいですが、DIYの場合は重要です。特にDIYに慣れていない人が加工のしにくい木材を選んでしまうと思ったように仕上がらない可能性があるので注意してくださいね!

では、人気の木材の特徴を見ていきましょう。

ソフトウッドの種類

ウエスタンレッドシダー

日本では米杉とも呼ばれる素材ですが、アメリカではなくカナダの木材で、杉の仲間ではなくヒノキ科の木からできた木材です。

ソフトウッドの中では耐久性が高く、耐久性、加工性のバランスに優れていてDIYに適した素材といえます。

サイプレス(豪州ヒノキ)

豪州ヒノキという名前の通り、ヒノキの仲間ですが日本のヒノキに比べ強度と耐久性に優れています。25年はメンテナンス不要とも言われている木材です。

ソフトウッドですが耐久性が高く「世界一シロアリに強い木材」とも言われています。加工性も高く、価格もハードウッドに比べて安価です。

ハードウッドの種類

ウリン

濃い赤褐色が特徴の木材です。ウッドデッキといえばこれ!というほど人気の木材です。

「アイアンウッド」という別名もあり鉄の木のように丈夫で腐りにくいという特徴があります。メンテナンス不要とも言われるほど丈夫なんですよ。

ただし、密度が高く硬いため職人さんでも苦労するほど加工が難しいというのがデメリットです。

イタウバ

光沢があり、なめらかで衝撃に強いので、高級ウッドデッキ素材としてヨーロッパで人気があります。

ウリンと同じくらいの耐久性がありますが、ハードウッドの中では加工がしやすいのが特徴の木材です。ただし、他のハードウッド同様ビスは打ち込むことができません。また、重いので作業が大変という面も考えるとDIYの初心者にはおすすめできません。

セラガンバツー

インドネシアからマレーシアに生息している樹木です。強度が高く耐久性に優れているのでウッドデッキに人気の素材です。ただ、虫食いの多い素材でウッドデッキ用に販売されているものは、虫食い部分が含まれている場合がほとんどです。

ウリンやイタウバほどは固くないので比較的加工しやすいというのも特徴です。また供給が安定しているので価格も比較的安価です。

人工木材の種類

ハンディウッド

原材料、製造共に日本製の人口木材です。100%リサイクル材料で出来ているので環境にも配慮しています。表面のテクスチャーは1本1本違うので、天然木材に近い風合いがあるのも特徴です。裁断や穴開けなど木材と同じように加工できます。

ルチアウッド

ルチアウッドは低価格でありながら耐久性、安全性に優れた人工木材です。日本だけでなく欧米諸国でも使用されています。こちらも裁断や穴開けなど木材と同じように加工できるのでDIYにもおすすめの素材です。

紹介した7種類の材料の耐久性、加工性、価格を私なりに評価してみると以下の通りです。

耐久性 加工性 価格
ウエスタンレッドシダー
サイプレス
ウリン ×
イタウバ
セランガンバツー
ハンディウッド  ◎
ルチアウッド  ◎

人気の木材はどれも一定の耐久性がありますね。

そうなってくると差が出るのは加工性と価格です。木材の色や風合いは好みになってくると思いますので、これらを踏まえたうえで実物を見て選んでみてください。

まとめ

ウッドデッキに使用される材料は大きく

  • 天然木材
  • 人工木材

に分けられます。さらに天然木材はソフトウッドとハードウッドで大きく特徴が異なります。

それぞれメリット・デメリットはありますが、耐久性、加工性、価格そして見た目の好みで総合的に判断してみてください。(業者に依頼する場合は加工性は考えなくても大丈夫です)

特に耐久性は重要です。せっかく作っても数年でダメになってしまっては意味がないですからメンテナンスができるかどうかなども考えて選んでくださいね。

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サイト運営者・記事監修者
1987年和歌山県生まれ。web業界にいたが建築の面白さを知り、一転して建築家になろうと勉強中。Peter Zumthorの作品が好き。現在1級建築士資格取得に向けて勉強中。(R05学科◯製図✕・R06製図結果待ち)
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