タイルデッキを室内の床と同じ高さにしたい!フラットにする方法は?
タイルデッキを施工する時、通常は室内の床よりも低くなってしまいます。やっぱりフラットにした方が家からの出入りはしやすくなりますよね。
タイルデッキを家の床とフラットにする方法と費用などを見ていきましょう。
なぜ、家の床とタイルデッキの高さが違うの?
家の外壁と基礎の間には水切りがあり、雨水が建物内に入り込んでくるのを防ぐ機能を持っています(参考)。基礎に湿気がたまらないようにしてくれたり、長期的に家を守ってくれる存在でもあります。
ですが、テラスデッキは通常家の壁と接して作ります。水切りの機能を活かすには、テラスデッキを水切りの下に設置しなくてはいけません。ですから家の床よりも低い位置になってしまい段差ができます。
ウッドデッキの場合は家と接していません。また下が空洞なので雨が降っても下に落ちていきます。独立して作ることができるので、室内の床と同じ高さに設置することができるんです。
テラスデッキもウッドデッキのように独立して作れば室内の床と同じ高さにすることは可能です。その方法は次の章で見ていきましょう。
タイルデッキの高さをフラットにする方法と費用
タイルデッキと室内の床をフラットにするにはどうするのか、工事方法と費用を見ていきましょう。
テラスグレーチングを使おう!
タイルデッキと室内の床をフラットにするためには、タイルデッキを外壁と隣接させずに独立させて作ります。テラスデッキを独立させると家との間に隙間ができてしまうのでそこにテラスグレーチングという排水溝を置いて隙間を防ぎます。
実際の様子はこのような感じです。
玄関の照明がようやく来たので付けてもらいました😁明るくて良いね#テラスグレーチング pic.twitter.com/7L7aSRuS36
— かげつや@外構頑張り中🐾 (@kagetuya5) January 15, 2022
グレーチングがあれば下に水が流れるようになり、室内に雨水等がはいるのを防いでくれます。
グレーチングの取り付け費用は1㎡あたり約5万円(参考)。ですがタイルデッキの高さを変更する費用も追加されます。費用は1㎡あたり約7千円(参考)。
合計で1㎡あたり5万7千円の費用が追加されることになります。
●例えば5㎡(約3畳)のテラスデッキをフラットにして設置する場合
タイルデッキ設置費用:約7万5千円~10万円
グレーチング取り付け費用(2m分):約10万円
高さ変更費用:約3万5千円
合計:約21万円~23万5千円
タイルデッキをフラットにすると、段差ありと比べて費用が倍以上になってしまうこともあるんですね。タイルデッキの面積などによっても変わりますので、まずは施工会社に見積もりを取ってみましょう。
砂利を使ってフラットにすることもできる?
テラスグレーチングはちょっと高いなあ、という方は代わりに砂利を使うという手もあります。
テラスグレーチングを設置するのと同じように、家から独立してテラスデッキを設置。隙間部分に砂利を敷くという工事になります。
高さ変更費用は同じようにかかりますが、グレーチング費用が砂利代に代わるのでその分数万円安くなります。こちらの方はDIYで砂利を敷かれています。業者に依頼して砂利を設置している事例は見つけることができなかったのですが、気になる方は相談してみてください。
ただし、砂利なので完全なフラットにはなりませんね。また子供が遊んでしまうという可能性も。
- 車椅子で出入りしたい
- 小さな子供がいる
- 高齢者がいる
といった場合は避けた方が良いでしょう。
タイルデッキをフラットにするデメリットは?
タイルデッキが室内の床とフラットになれば便利ですが、デメリットもあります。
それは、
- 施工費用が高くなる
- 施工日数が長くなる
- 庭との段差が大きくなる(階段の段数が増えることも)
- グレーチングの掃除が大変
- 大雨時などタイルデッキにたまった水が室内に入ってくる危険性がある
など。費用もかなりかかってしまいますし、その他のデメリットもあります。
本当に室内の床とフラットにする必要があるのかどうかを考えてみましょう。
フラットにすることを優先させたいのならウッドデッキにするという手もあります。テラスデッキとウッドデッキの違いについてはこちら。
まとめ
テラスデッキは、家の水切りをきちんと機能させるために室内の床よりも低い位置に設置するのが普通です。
追加工事を行えばフラットにすることは可能ですが、費用がかさみます。費用面以外でも庭との段差が大きくなる、グレーチングの掃除が大変になるなどのデメリットがあります。
本当にフラットにするべきなのか今一度考えてみましょう。
費用は抑えたいけれどフラットにしたいという方はウッドデッキにするという手もありますよ。