屋外コンセントを増設したい!費用はどのくらいかかる?
屋外にコンセントがないから使いたい、新築やリフォーム時に屋外コンセントを設置したけれど、いざ使ってみると足りない!と思うことがありますよね。
屋外コンセントは後から増設することも可能です。増設の工事の費用を見ていきましょう。
既存のコンセントを分岐する方法についてもお話します。
屋外コンセントの増設はどんな工事?費用は?
屋外コンセントを増設する場合、2通りの方法があります。
- 室内の既存のコンセントから分岐させる
- 分電盤から直接配線を引く
それぞれ詳しく見てみましょう。
既存のコンセントから分岐させる
費用目安:1~2万円(参考)
室内ですでに設置されているコンセントら分岐させて屋外コンセントを増設する場合、比較的費用が安く済みます。
工事手順は以下の通り。
- 設置場所を決める
- 室内のコンセントからの配線ルートを決める
- 室内の壁から外壁まで穴を空ける
- 室内コンセントを分岐する
- 屋外コンセントボックスを設置する
室内のコンセントから近い位置にあるほど工事は簡単です。遠い場所に設置すると費用が高くなります。
ただしこの方法でコンセントを増設するとブレーカーが落ちる可能性が高くなるというデメリットも。
- 電化製品をよく使う場所(キッチンなど)からの分岐
- 屋外で消費電力の大きい家電を使用したい
という場合は不向きです。
分電盤から直接配線を引く
費用目安:3~8万円(参考)
分電盤から専用回線を作って直接配線する方法です。既存のコンセントを使用する方法に比べ、工事が難しく費用が少し上がります。
工事手順は以下の通り。
- 設置場所を決める
- 分電盤に空きがあるかどうか確認する(ない場合はブレーカーを増設する)
- 建物内の配線を確保する
- 壁に穴を空けて外壁側に出す
- 屋外の配線を確保し、コンセントの場所までつなぐ
- 屋外コンセントボックスを設置する
工程が少し長く、複雑になりますね。
- 分電盤に空きがない
- 外に出す配線ルートが難しい
という場合は費用が高くなってしまいます。
ですが独立した回線を作ることができるため、消費電力の大きい電化製品を屋外で使いたい場合におすすめの方法です。
屋外コンセントを増設した事例
それでは実際に屋外コンセントを増設した事例を見ていきましょう。
室内のコンセントから外壁に分岐した事例。写真が多く分かりやすいですよ。
室内から延長コードを外に出していたのですが、屋外用のコンセントを増設した事例です。
こちらも分電盤から屋外コンセントを設置した事例。
屋外コンセントの増設事例はネット上では少なかったです。電気自動車の充電のような必ず必要な場合を除いて増設する人は少ないのかもしれませんね。
電気自動車の充電についてはこちらの記事をどうぞ。
コンセントの設置には電気工事士の資格が必要になります。DIYで設置することはできませんのでご注意ください。
既存の屋外コンセントから延長コードを使う手も!
屋外コンセントがすでにある場合、そこから延長コードで使いたい場所まで伸ばすという手もあります。DIYやバーベキューの時、高圧洗浄機を使う時など毎日使う訳でないのなら延長コードで十分かもしれませんね。
一時的に使用するだけなら屋内から延長コードを伸ばすこともできます。
屋外で延長コードを使う場合、防水加工された屋外用の延長コードを使わなくてはいけません。(屋外・屋内どちらから伸ばす場合も)
こちらは10mの延長コード。防雨仕様で悪天候でも使用できます。
こちらも10mの延長コードですが、3分岐タイプ。伸ばした先で複数の電化製品を使いたい場合におすすめです。
延長コードなら数千円で購入できるので費用は抑えられますね。ただし使用可能な電力は限られますので、消費電力が大きな電化製品を使いたい場合は不向きです。
まとめ
屋外コンセントの増設について見てきました。
室内のコンセントから分岐する場合は1~2万円。分電盤から伸ばす場合は3~8万円の費用が掛かります。
コンセントの位置は一度決めると後から変えることができません。増設する場合はどこに設置すればいいのかじっくり検討してみてくださいね。