リフォームの時、神棚はどうする?移動や処分する場合は?
家のリフォームをする時、「神棚はどうしよう・・・」と悩まれる人も多いと思います。他の場所と違い勝手に撤去したり処分したりという訳にはいかないですよね。
今回はリフォームや引っ越しで神棚を移動したり、処分したりする場合どうしたらよいのかを見ていきましょう。
リフォームで神棚を移動する場合
大きく間取りを変えるようなリフォームをする場合、神棚の位置も移動させる必要が出てくることがありますよね。
神棚を移動させる時の注意点や手順を見ていきましょう。
神棚を飾るのに適した場所は?
スケルトンリフォームなど大規模なリフォームをする場合、神棚の場所も初めから作って置きましょう。神棚のサイズを測ってぴったりの設置場所を作ってもらうのがおすすめ。
あとから設置すると無駄なスペースができてしまうこともあるので注意しましょう。
神棚は東向きか南向きで大人の目線より高い場所に設置するというのが決まりになっています。これは絶対条件ですが他にも下記に注意した場所に設置場所を用意しましょう。
- 家族がいつも集まる場所に設置する
- 裏が水回りになる場所は避ける
- 上や下を人が通る場所は避ける(上階、下階がある場合)
集合住宅の場合はどうしても上や下を人が通るので、「空」「雲」などの文字を書いて天井に貼っておくと「この上には誰もいない」という意味になるそうです。
仏壇も同じ部屋に置く場合は注意が必要!
仏壇と神棚を両方ある、というお宅も少なくないと思います。日本は神仏習合(参考)の考え方が広く浸透していたからですね。
とはいえ、仏教と神道は違う宗教です。できれば神棚と仏壇は別の部屋に設置しましょう。
どうしても同じ部屋になってしまう場合は
- 仏壇より下に神棚を置かない
- 仏壇と神棚を向かい合わせにしない
ように配置するようにしましょう。上記の配置は家相が悪くなるといわれています。仏壇の上に神棚を設置するのは大丈夫ですよ。
仏壇の移動も考えている方はこちら。
神棚を移動させる手順
神棚の場所を移動させる時は以下のような手順で行ってください。
- 神棚の現状を写真に収めておく
- 神棚の神様に移動する旨をお伝えしておく
- 他の荷物を全て片付ける
- 神棚を新しい付近などで掃除をし、神札(おふだ)を取り出す
- 和紙や布などに神札を包んで大切に保管する ※絶対に上に物などを置かない
- 神棚を取り外し、直接床には置かずにきれいな布などの上に置く
- 壊れないように箱などにしまう
- 設置する時は他の荷物よりも一番先に設置する ※1で撮影した写真を参考に飾る
ポイントは一番最後に取り外し、一番最初に設置する、というところですね。
こちらはあくまで一般的な決まり事です。宗派などによって細かい決まり事もありますので心配な方は氏神様に出向いて確認するのがよいでしょう。
引っ越しの場合
引っ越しで業者を使う場合は、神棚の取り扱いについて事前に確認しましょう。会社によっては神棚は引き受けてくれないということもあります。その場合はご自身で移動させることになります。引っ越し業者が引き受けてくれる場合でも神札は自分で運びましょう。
神棚は氏神様(その土地の神社)でいただいた神札を飾る場所になります。引っ越しして土地が変われば氏神様も変わります。元の神札は物の住居の氏神様に納め、新しい土地の氏神様にお参りをして新しい神札を用意してもらいましょう。
神棚を処分する場合
リフォームして神棚は撤去する、もしくは新しい神棚を設置するという場合は神棚を処分することになります。
神棚を処分する方法は3種類あります。
1.神社で処分する
まずは自宅に設置した神棚が魂入れをしているかどうかを確認しましょう。神主さんや神職の方に魂入れをしてもらっている場合、神棚に宿っている神様を供養する必要があります。
神社にお願いして魂抜き、お焚き上げをしてもらいます。神社によって費用は変わりますが5,000円~30,000円程度(参考)です。
神社によって神棚のお焚き上げは行っていないこともあるので、まずは問い合わせてみましょう。
2.ゴミとして処分
魂入れをしていない場合は、ゴミとして処分することも可能です。可燃ゴミか、粗大ゴミかお住いの自治体のルールに従って処分してください。他のゴミとは一緒にせずに、きれいな布や紙などにくるんで処分するといいですね。
魂入れをしたかどうかわからない場合はゴミとしてではなく、他の方法で処分した方がよさそうです。
3.神棚の専門業者に依頼
ゴミとして捨てるのはちょっと・・・という場合は神棚の専門業者に依頼するという方法もあります。神棚を新しくする場合は販売店が古いものを回収してくれることが多いです。まずは確認してみてください。
業者が祈祷やお焚き上げも行ってくれるので安心して処分することができますよ。近くに処分してくれる神社が見つからないのであれば、業者に依頼するのがよいですね。
神棚を購入する場合は無料で行ってくれますが、処分のみの場合は費用が5,000円~20,000円ほど(参考)かかります。
神札は神社に返却
神棚を新しくする場合は、新しい神棚に神札を設置すれば大丈夫です。もう神棚を設置しない場合は神札を神社返却しましょう。
基本的にはいただいた神社に返却します。どこに返却したらいいのかわからない場合は、別の神社の物でも返却可能な神社に返却すればよいですよ。
近所に返却可能な神社がない場合は、郵送で受け付けてくれる神社に返却するのがよいでしょう。代表的な神社では伊勢神宮が郵送で受け付け可能ですよ。
詳しくはこちらのサイトなどを参考にしてみてください。
まとめ
リフォームや引っ越しで神棚を移動、もしくは処分する方法についてご紹介してきました。
自分で設置したのでない場合は特に、どのように扱ったらいいのか迷ってしまいますよね。基本的な手順に沿って行えば問題がないかと思いますが、分からない場合は神社に相談してみるとより安心ですね。