土間リビングが寒い!今すぐできる対処法はある?リフォームについても!
最近、土間リビングを取り入れる人が増えています。ですが、実際に使ってみて「やっぱり寒い」と感じている人も少なくないと思います。
すぐにできる対処方法はあるのでしょうか?また、リフォームや導入前の対策方法も見ていきます。
土間リビングはなぜ寒いの?
土間リビングにはメリット、デメリットがそれぞれありますが、一番ネックになるのは「寒さ」でしょう。リビングだけでなく、土間はどうしても寒くなってしまうのです。
土間は地面と同じ高さで床材を敷かずに、コンクリート、モルタル、タイル、天然石などを直接敷いた場所を指します。これらの素材は熱伝導率が高く、下にある土の冷たさをそのまま伝えます。夏はひんやりしていて気持ちがいいのですが、冬はどうしても寒くなってしまいます。
土間の仕上げ材についてはこちら。
また、庭や玄関など外と中をつなぐ場所にあることが多いので外からの冷気も感じやすく全体的に寒くなってしまうんですよね。
昔の土間は寒かったので寒いイメージを持つ人も多いでしょう。ですが、対策次第では土間リビングで冬でも快適に過ごすことができるんですよ。
土間リビングのメリットについてはこちら。
デメリットについてはこちら。
すぐにできる土間リビングの寒さ対策!
まずはすでに土間リビングがあって寒さを感じている場合の対策をご紹介していきます。簡単に自分でできる寒さ対策ですよ。
カーペットを敷く
足元からくる冷気を軽減させるには、カーペットを敷くのがよいでしょう。カーペットは好みのものでOKですが、厚みがあった方が寒さを軽減します。
土間全体に敷き、長く過ごす場所(ソファの足元など)は二重にするとなおいいですね。
土足で使える、という土間の良さはなくなってしまいますが寒い時期だけと割り切って敷物を敷いてみてください。カーペットの下に断熱シートを敷けばさらに寒さを軽減できます。
他にはあったかいスリッパをはいて過ごすというのも対策になります。
カーテンをつける
土間が寒いのはもちろんですが、土間から冷気が入ってくると部屋全体も冷えてしまいます。特に、土間の面積が広いと部屋の中も寒くなりますね。
土間とリビングの間にドアなどの仕切りがない場合、カーテンを設置することをおすすめします。カーテンをつけるだけでも土間から室内に入ってくる冷気を軽減することができますよ。
冷気をシャットアウトするカーテンもありますよ。
窓の断熱対策をする
土間には窓があることも多いと思います。窓からも冷気が入ってくるので窓の断熱対策もしておきましょう!
窓の冷気対策はDIYでできることも多いです。
- サッシに隙間テープを貼る
- 窓に断熱シートを貼る
- 窓用ヒーターを使う
- 簡易二重窓を作る
など。窓からの冷気を感じる場合は試してみてください。
窓の冷気対策はこちらの記事で詳しくご紹介しています。
リフォームでできる寒さ対策!
続いては本格的な寒さ対策。工事を伴うので費用や時間はかかりますがその分効果も大きいです。
壁に断熱材を入れる
土間リビングの断熱対策をするのなら、断熱材が一番です。ですが、土間の床は基本的には後付けで断熱材を入れることができません。
床の断熱リフォームをする場合、基礎、もしくは床下に断熱材を入れます。土間には床板がないので後付けができず、断熱材を入れるなら一から作り直すことになってしまいます。
床の断熱はできませんが、壁に断熱材を入れることは後からでも可能です。内壁の断熱工事を行う場合は一度壁材をはがし、断熱材を入れて新しい壁紙を張る、という方法になりますよ。
断熱工事についてはこちらの記事をどうぞ。
床の断熱材をどうしても入れたいという場合
基本的には土間の場合床の断熱工事は後からできません。
ですがどうしても断熱材を入れたいのであれば、土間に断熱材を敷いてその上からフロアタイルなどを貼るという方法があります。(事例)
ただし、既存の土間の上に断熱材、仕上げ材を重ねるので床が高くなってしまうのがデメリット。土間の高さによっては断熱材を入れられない可能性もありますが、気になる方はリフォーム会社に相談してみてください。
窓の断熱リフォームをする
リビング土間には窓があることが多いと思います。窓も冷気を通しやすい場所なのでしっかり断熱対策することで寒さを軽減できます。
窓の断熱リフォームは
- 二重窓にする
- ペアガラスに交換する
- 窓を小さくする
などの対策方法があります。二重窓にしてペアガラスにするなど組み合わせればさらに効果は上がりますよ!
二重窓、ペアガラスについてはこちらの記事をどうぞ。
薪ストーブを導入する
土間リビングが寒い時、まずは暖房機器を入れるという人も多いと思います。もちろん他の暖房機器でも暖かくなりますが、土間ならではの雰囲気が出るのは薪ストーブ。
雰囲気が良いだけではなく、部屋全体が温まるというメリットも。薪の確保や手入れが大変というデメリットもありますが、興味がある方は検討してみてください。
リビングと土間を仕切れる扉をつける
リビングと土間の間に仕切りがないと、土間の冷気がそのまま室内に入ってきてしまいます。簡易的な対策方法でカーテンをご紹介しましたが扉があればもっとしっかり冷気をシャットアウトできます。
といってもこの方法では土間自体が暖かくなるわけではありません。冬場も土間を活用したい方には不向きです。
導入前にできる寒さ対策
これからリビング土間を導入するのなら、工事の時点でしっかり寒さ対策をしておきましょう!「リフォームでできる寒さ対策」の章でご紹介した項目もぜひ取り入れてみてください。後から導入するよりも費用が抑えられるものも多いですよ。
そして、導入時ならではの対処方法もあります。
床に断熱材を入れる
リビング土間をこれから導入するのなら取り入れておきたいのは床下の断熱です。先ほどもご紹介した通り、通常の床なら後から断熱材を入れることも可能ですが、床材のない土間は基礎部分に断熱材を入れるしかありません。
元々断熱材が入っているケースも多いと思いますが一度確認してみましょう。
床暖房を入れる
床暖房も通常のリビングなどは後付けが可能ですが、土間リビングの場合は基礎部分に床暖房を設置、コンクリート等で固めるため後付けは難しいです。
床暖房を入れれば足元からの冷気もヒンヤリ感もだいぶ軽減できるようになります。1年を通して土間リビングを活用したい方はぜひ導入することをおすすめします。
床暖房について詳しくはこちらの記事へ。
間取りを工夫する
土間リビングは他の部屋に比べてどうしても寒くなります。このことを念頭に入れ、使い方や間取りを考えましょう。
- 土間の面積が広ければその分冷気も入ってくるので面積を狭くする
- 土間を通らなくても生活できるようにする
- ドアをつけて閉められるようにする
- 南向きにするなど太陽が入りやすい間取りにする(夏は暑さ対策が必要)
などの工夫をしておけば冬でも過ごしやすくなるのではないでしょうか。
土間リビングの間取りについてはこちらの記事もどうぞ。
まとめ
土間リビングは何も対策をしないと冬場はただただ寒い場所になりかねません。後からできる対策方法もありますが簡易的なものはあくまで一時しのぎ。本格的なリフォームは費用が掛かりますし、導入時にしかできない対策方法もあります。
これから土間リビングを導入するのなら最初にしっかり寒さ対策を行っておくことをおすすめします!
家全体をしっかり断熱することでも土間リビングの寒さは軽減されますよ。断熱リフォームに関してはこちらをどうぞ。