トイレ
PR

トイレをバリアフリー化させるにはどのくらいの広さが必要?

ooba1809
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

現在サイトリニューアル中のため一部デザインが崩れています。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。

トイレをバリアフリー化させようと思った時、今のトイレで広さは十分なのかどうか悩む人も多いと思います。介護に必要な広さはどのくらいなのでしょうか?

既存のトイレを拡張するリフォームについても見ていきましょう。

バリアフリーに必要な広さはどのくらい?

一般的なトイレの広さは、約一畳程度のことが多いです。巾91cm、奥行き182cmという寸法ですね。幅は91cm以上は必要になりますが、奥行きは136.5cm(0.75畳分)でも使い勝手に問題はありません。むしろ、すべてが手に届くので狭いほうが使いやすいという人もいるほどです。

ですが、介護用のバリアフリートイレとなると条件が変わってきます。車いすのまま中に入り、介護する人が横に立つ場合を考えなければなりません。その場合、奥行きは同じ182cmで大丈夫ですが、巾も182cm必要になってきます。つまり、畳2畳分、2倍の広さが必要ということになるんです。

2畳のスペースがあるのが理想ですが、現実的にはなかなか難しいですよね。工夫次第でもう少し狭いスペースでも大丈夫です。

介護される方の身体状況によって必要な広さは変わるので見ていきましょう。

何とか歩ける方の場合

足腰が弱くなってきたけれど歩ける方、杖などをついて歩ける方の場合でしたら、80cm×125cmというサイズのトイレでもOK。一般的なトイレよりも狭いですが、バリアフリーリフォームをすれば使いやすくなります。

ただし、

  • ドアの開口部分:75cm
  • 便器の先端から壁までの距離:60cm

というのは確保したいところ。これだけの距離があれば出入り、立ち座りが楽になります。手すりをつけ、引き戸にするとさらに使いやすいですね。

タンクレストイレを採用すると、タンクの奥行き分がなくなるので前のスペースに余裕ができますよ。

トイレの種類についてはこちら。

【トイレの種類】選び方のポイントは?タンクレスとの比較も! トイレをリフォームする時、どんな種類がいいのか迷ってしまいますよね。最近はタンクレスなどもあるので余計に迷ってしまうのではないで...

車椅子で自力で移動できる方の場合

車椅子でも自分で移動できる方の場合、小さめのスペースでもバリアフリーになります。80×165cmというサイズでも工夫次第で使うことができるのです。

最低限取っておきたい距離は

  • ドアの開口部分:80cm
  • 便器の先端から壁までの距離:60cm

です。このスペースで車椅子を使ってトイレに行く場合、引き戸は必須になります。

トイレをバリアフリー化したい!ドアはどんなタイプがいい? バリアフリーリフォームすることが多い場所の1つにトイレが挙げられます。毎日何度も使用する場所ですから、快適に使用できるというのは...

前方に手洗いスペースを付ける場合は便器の先端から壁までの距離を89cm取りましょう。車椅子で便器の近くまで乗りつけたい場合、介護者が必要な場合は便器の横から壁までの距離を50cm空けておくとスムーズです。

私の祖母も車椅子で自力で移動していました。トイレは80×165cmほどのスペースでしたよ。バリアフリーリフォームでドアを引き戸に変更し、前方に手洗い場をつけました。

車椅子で自分で乗り付けるとドアを閉めるのが難しいので引き戸の内側にのれんを付けていました。これならドアが閉まらなくても中が丸見えにはならないのでいいですよ。

車椅子で全介助の方の場合

車椅子で全介助の方の場合は165×165cm以上のスペースがあるとよいでしょう。2畳よりは少し狭いスペースでも大丈夫ですがやはりある程度のスペースが必要になりますね。

車椅子でトイレ内まで入り、介護者も必要な場合、

  • ドアの開口部分:80cm(引き戸)
  • 便器の先端から壁までの距離:60cm
  • 便器の後方から壁までの距離:20cm
  • 入口から便器までの距離:100cm
  • 便器の横から壁までの距離:50cm

というスペースが必要になってきます。これだけのスペースがあれば便器の手前に手洗い場を設置することも可能ですよ。

このスペースが確保できない場合、ポータブルトイレなどをベッド横に設置するという手もあります。

ポータブルトイレについてはこちらの記事で説明しています。

マンションでもトイレの増設はできる?代わりにできることは? バリアフリーにしたい、朝が混みあうなどの理由でトイレを増設したいと考える人も多いですよね。 ですがマンションの場合でもトイ...

トイレを拡張リフォームした事例

既存のトイレではバリアフリー化できないという場合は、トイレを拡張するという手もあります。スペースには限りがありますが、特に戸建ての場合はだいたいのトイレで拡張が可能です。

体が不自由なお子様のために、トイレを拡張しました。幅と奥行きをできる限り拡張し、手すりも設置しています。

お子さんが独立したのをきっかけに家を全面リフォーム。トイレは奥行きを拡張しました。現在介護者はいないのですが将来を見据えたリフォームです。

幅の狭かったトイレの幅を拡張した事例です。本体はタンクレストイレにしているので省スペースですね。

トイレとその横にあった洗面スペースを1つにした事例です。トイレは倍の広さになったので介護者とも一緒に入れる広さです。

狭かったトイレを拡張。車いすでも入れるよう三枚引き戸のドアにリフォームしました。手すりも設置しています。

拡張はできても思うような形にならないということも考えられます。トイレを拡張したい場合はまず、リフォーム会社に相談してみましょう。

まとめ

トイレをバリアフリー化するのに必要なスペースは介護者の身体状況によって変わっています。とはいえ、年配の方の場合今後さらに介助が必要になる可能性も。既存のトイレのスペースでなんとか対応できるの出ればそのままでよいと思いますが、拡張リフォームをするのであれば余裕をもった広さにすることをおすすめします。

家のスペースにも限りがありますので、ケアワーカーさんなどに相談して使いやすいトイレにできるといいですね。

トイレのバリアフリーリフォームについてはこちらの記事もどうぞ。

トイレをバリアフリーリフォームしたい!費用はどのくらいかかる? 家族の介護が必要になった、老後に向けてなどバリアフリーリフォームをしたいと考えた時、トイレはもっとも重要なポイントになると思いま...

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ABOUT ME
Hayato.T
Hayato.T
サイト運営者・記事監修者
1987年和歌山県生まれ。web業界にいたが建築の面白さを知り、一転して建築家になろうと勉強中。Peter Zumthorの作品が好き。現在1級建築士資格取得に向けて勉強中。(R05学科◯製図✕・R06製図結果待ち)
記事URLをコピーしました