和室のエアコンは床置きという手も!設置している人は多いの?
和室にエアコンを設置したいけれど、設置するのが難しそうという場合は床置きのエアコンはどうでしょう。
床置きエアコンは壁掛けエアコンとどう違うのか、床置きエアコンの特徴や、設置事例を見ていきましょう。
床置きエアコンとは?
一般的に家庭でエアコンを設置する場合、壁掛けエアコンがほとんどですよね。ですが壁に設置できない場合など、床置きエアコンを使う場合もあります。
床置きエアコンは文字通り床に置いて使うエアコンのこと。置く場所は異なりますが、仕組みは壁掛けのエアコンと同じです。中には、冷暖房だけでなく、除湿や加湿、空気清浄などプラスアルファの機能がついた機種もあります。
床置きエアコンのメリット
1,暖房効率が高い
空気の性質として、冷たい空気は下に、暖かい空気は上に上がるという特徴があります。壁掛けタイプのエアコンだけでは足元が冷えるのもそのためですね。
床置きのエアコンなら冷たい空気の溜まりやすい足元から温めることができるので暖房効率が高いです。エアコンの中でも暖房を重視する人にはうれしいですね。
床置きのエアコンです。冷暖房が下から強力に出るので、速暖速冷でとても重宝してます👍 pic.twitter.com/ESzNc3udqj
— charlyH (@charlyH19) January 26, 2023
床置きエアコンの前で💤 pic.twitter.com/ZYEmU5b0W3
— Minoru 通りすがりのDr.です (@inuta_minoru) November 25, 2022
好みは別れそうですが、直接温風にあたれるというのもいいですね。
2,室外機なしタイプもある!
一般的なエアコンは室外機がありますので設置に工事を伴います。ですが床置きには室外機なしのタイプもありますよ。工事なしで気軽に取り付けられるのはいいですね。
ただし、室外機なしのタイプは暖房機能がないということも多いので注意してください。
こちらは冷房、除湿のみのタイプ。価格も安いので取り入れやすいですね。
こちらは暖房も使えるタイプ。
あくまでスポット的な感じで勉強中、仕事中などに使うという方が多いようですよ。
3,掃除がしやすい
壁掛けのエアコンは手の届かないところに設置しているので、台などに乗って掃除をしなくてはいけません。ですから少し面倒に感じる人もいるでしょう。
床置きなら気になった時にサッと掃除することができて便利です。
床置きエアコンのデメリット
1,冷房効率は悪い
温かい空気は上に、冷たい空気は下にたまるという性質があるため、暖房効率はいいですが、逆に冷房効率は悪く、床置きエアコンだけで部屋全体を冷やすのは難しいです。
冷房ガンガン入れてるのに、部屋の温度が高すぎる😨
床置き型のエアコンは辛い
はって生活しよう😭 pic.twitter.com/vzPtDsuVR6— シナチョコ🐧🐩👿 (@harusina2) July 27, 2023
今は当然エアコン装備してますが、実家では中学までクーラーなしで扇風機のみ。高校の時にばーちゃん家の骨董品床置きクーラー(たしか昭和50年製であんまり冷えない)を移設しました。当時のオレちゃんよく我慢できたよな…。真夏は一日中室温30℃超えてたのに。
— みずい (@Aji_Mizui) July 16, 2023
部屋にエアコンがなく、床置きのこういう冷房しか無かったため死ぬほど部屋が暑く、ベッドから薄っぺらい敷布団をひっぺがして冷房の前に敷いて床で寝るなどした……終わり…… pic.twitter.com/ojrciQl1JL
— ハル (@i_springbud) July 3, 2023
サーキュレーターを導入し、冷気を循環するようにすると少し改善されそうですね。また、最近は床置きエアコンでも上向きに風が吹き出すなど改善されている機種もあるのでチェックしてみてください。
2,床にスペースが必要
壁掛けのエアコンは壁に設置するので特に気にしていないと思いますが、床置きエアコンは床に置くのでその分のスペースが必要です。場合によっては部屋が狭く感じてしまうかもしれません。
また、エアコンから冷風・温風が出るためエアコンの前のスペースも空けておく必要があります。
3,200V必要な商品が多い
通常、家庭のコンセントの電圧は100Vです。エアコン用の壁の上の電源や、電子レンジ用などは200Vになっていることもあります。
床置きエアコンは200Vの商品が多いので、200Vの専用コンセントでないと使用できない可能性が。場合によっては電気工事が必要になることもあります。設置前に確認しておきましょう。
4,壁掛けに比べると機種が少ない
床置きエアコンは取り扱っているメーカーが少なく、機種も少ないです。
といっても
- DAIKIN
- Panasonic
- 三菱電工
- HITACHI
といった大手メーカーで取り扱っていて機能性に優れた商品もありますよ。どんな床置きエアコンがいいのか考えてみてください。
5,比較的費用が高い
室外機のない簡易タイプは安価で購入できますが、室外機ありの床置きエアコンは壁掛けのエアコンに比べて費用が高いです。どうしても出荷数が少ないため高くなってしまうのでしょうね。仕方のないことですが、予算は多めにとっておきましょう。
和室に床置きエアコンを設置した事例
最後に実際に和室に床置きエアコンを設置した事例を見ていきましょう。
こちらはお客様からの要望で壁掛けではなく、床置きエアコンを和室に設置した事例。設置は簡単そうに見えますが配管工事は大掛かりですね。
こちらは元々床置きエアコンを設置していた場所に新しい床置きエアコンを設置しています。エアコン置き場を最初から作っているのでスッキリしていますね。
こちらも床置きエアコンを入れ替えた事例。畳の横にピッタリはまっていますね。
床置きエアコンの設置事例を探したのですが、新規の設置事例はほとんど見つからず、交換が多かったです。また、床置きエアコンを撤去して壁掛けに変更したという人も多かったです。
機能的な床置きエアコンもありますが、やはり壁掛けを設置する人が多いんですね。
取り付ける場所がない、と思っても職人さんのアイデアで設置できたという人も多いので、壁掛けも検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
床置きエアコンは昔のエアコンのイメージがあるかもしれません。実際は大手メーカーから最新機種も出ていて機能的なエアコンも多数あります。
とはいえ費用が掛かる、壁掛けよりも冷えにくいなどデメリットもあることも確か。実際には床置きエアコンを設置する人はそれほど多くないようですね。
壁には取り付けられないと思っても、相談する業者によっては可能なことも。やっぱり壁に取り付けたいという方はこちらの記事もどうぞ。