電気ストーブで部屋全体を暖めるのは難しい?代わりになる暖房機器は?
エアコンがない部屋や1人暮らしの部屋などで手軽に導入できるストーブといえば電気ストーブですよね。
電気ストーブは部分的に暖まることはできますが、部屋全体を暖めるのは難しいというイメージがあると思います。電気ストーブで部屋全体を暖めることはできるのでしょうか。
電気ストーブとその種類
電気ストーブとは、発熱体に電気を通すことでヒーターが熱くなり、赤外線や遠赤外線の輻射熱で暖かくなるという仕組みです。
発熱体はニクロム線を巻き付けた筒状のヒーターが基本でしたが、最近は様々な発熱体を搭載したストーブが出ています。
石英管ヒーター | ガラス管の中にニクロム線を入れた最も基本的なストーブ。遠赤外線が少ない。 |
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ハロゲンヒーター | 石英管ヒーターに比べて速暖性がある。小型で価格も安いが遠赤外線量が少ないので暖かさを感じずらい |
カーボンヒーター | 発熱体に炭素繊維を使用していて遠赤外線が多く、暖かい |
グラファイトヒーター | 発熱体に黒鉛を使っていて、カーボンヒーターよりもさらに遠赤外線が多い |
シーズヒーター | ニクロム線を金属のさやで覆ったヒーター管を使用したストーブ。金属なので丈夫で割れにくいという特徴も。 |
最近では様々な進化版とも言える電気ストーブも多く出ていますね。性能が高いほど値段も高くなります。
高性能な電気ストーブが出てきてはいるのですが、どれも基本的にはストーブの近くで直接暖まるタイプの暖房機器です。
温風を出すセラミックファンヒーターも!
他に電気を使用するストーブにはセラミックファンヒーターがあります。
セラミックファンヒーターはセラミック部分に電気を通して発熱し、ファンで温風を送るという仕組みです。
温風が出るので広い範囲を暖められそうなイメージがありますが、セラミックファンヒーターはそれほど暖房能力が高くありません。こちらも温風を直接体に当てて暖まるタイプの暖房機器です。
また、どちらもすぐに暖まるというメリットがありますよ!
部屋全体を暖められる電気ストーブはある?
電気ストーブ、セラミックファンヒーターは基本的に近くで暖まるタイプの暖房機器です。
でもなんとかして部屋全体を暖めることはできないのか?と考える人もいるでしょう。私もエアコンのない部屋で暮らしていた時は、電気ストーブを使って部屋を暖めたい、と考えていたものです。
部屋全体を暖めるならセラミックファンヒーター
セラミックファンヒーターは温風が出るため、電気ストーブよりは広い範囲を暖める力が強いです。リビングのような10畳、20畳の空間を暖めるのは難しいですが、5~8畳くらいの部屋なら暖めることも可能なタイプもありますよ!
広い範囲を暖める場合、大風量のパワフルモデルを選びましょう。それぞれの製品に定格消費電力と適用床面積が記載されていると思いますが、
- 5~8畳:1,000W以上
- 8畳以上:1,200W以上(参考)
というのが目安です。
ただし消費電力が大きければその分電気代も上がります。
部屋全体を暖めることは可能ですが、エアコンに比べてだいぶ電気代が高くなってしまいますね。
部屋全体を暖めるおすすめのセラミックファンヒーターと口コミ
それでは部屋全体を暖めるセラミックファンヒーターとその口コミを見てみましょう。
こちらはコンパクトサイズですが最大1200Wの大風量タイプ。人感センサーもついています。
6畳の部屋で使用していますが、すぐに暖かくなります。
軽いので、子供が湯冷めしないように脱衣所に持っていって使っています。
参照元:楽天市場 みんなのレビュー
誕生日プレゼントに買いました。
一人暮らしでエアコンだけだと
寒かったのですが、これをつけたら
部屋全体が温まるようになったみたいです!
結構パワーがあります。
参照元:楽天市場 みんなのレビュー
子供部屋に購入しました。
思いの外パワーが弱く少し冷たい風に感じました。
部屋用には使えないので、脱衣所やトイレで使おうかと思います。
参照元:楽天市場 みんなのレビュー
こちらはシャープのセラミックファンヒーター。加湿機能とプラズマクラスターも付いた高性能タイプです。湿度が上がると暖かさも感じやすくなるので部屋全体を暖めるのに適したタイプですね。最大出力は1200Wです。
一冬使いました!
団地の六畳和室です。部屋に行く30分前くらいにつけておくとちょうどいいくらいに部屋が温まります!
加湿機能のパワーはそれほど強くないですが満足です。
電気代が少し高いかな?
参照元:楽天市場 みんなのレビュー
暖房器具のみだと、どうしても乾燥しがちなため、加湿機能メインで購入。
暖房機能も高性能で10畳の寝室が十分温かくエアコンが不要になりました。
一晩稼働すると、途中で水が不足してしまう点が★-1です。
参照元:楽天市場 みんなのレビュー
3畳の書斎で使用しています。
空気を暖めてくれるので、これが一番効率がよさそうです。
参照元:楽天市場 みんなのレビュー
こちらは首振り機能のついたセラミックファンヒーター。最大出力は1200Wです。温度設定に合わせて出力を切り替えてくれるという機能も。
サイズは思ったよりも小さめでしたが、6畳の自分の部屋にちょうどいいぐらいかも!音も多少はしますが苦にならないぐらいの音。今も頑張って働いてます!笑
参照元:楽天市場 みんなのレビュー
思ったより、大きく、パワーもあるので、暖かいです。首も回るので、どこにいても、暖かさを感じます。
参照元:楽天市場 みんなのレビュー
6畳のペット部屋に使用しています
暖かさが心地よく よい買い物をしたと思いました
しかし毎日12時間以上使用していたため
電気代は本当にびっくりしました。5万越え、、、
これは 記載されていた通り 短時間使用むきです。
参照元:楽天市場 みんなのレビュー
大風量タイプのセラミックファンヒーターの口コミを見ると、電気代や音など多少の問題点はあれど皆さんそれを理解して購入されているように感じました。ですから満足している人が多かったですね。
部屋全体を暖めるのにおすすめの暖房機器
そもそも、部屋全体を暖めるのに適した暖房機器は何なのかというと
- エアコン
- ガスストーブ・ガスファンヒーター
- 石油ストーブ・石油ファンヒーター
などが挙げられます。
エアコンとガスは工事が必要ですし、石油は燃料の準備が大変なのでどれもハードルが高めの暖房機器ですよね。(特に一人暮らしや賃貸の場合)
セラミックファンヒーター以外に手軽に導入できる暖房機器ではオイルヒーターもおすすめです。
オイルヒーターとは、電気でパネルの中のオイルを暖め、パネルから熱を放熱することでじんわりと部屋全体を暖める暖房機器。温風が出ないので乾燥しにくいのが特徴です。ただし、オイルが暖まるのに時間がかかるため、即暖性はありません。
以前使っていたことがありますが、ものすごくあったかくなるというよりは寒くなくなるという感覚でした。それでも一人暮らしの家では重宝しますよ(気密性が高い家だと暖房効率が上がります)。ただし、セラミックファンヒーター同様、電気代は高かったです。
8畳用で最大出力はだいたい1200Wなので、使い方にもよりますが電気代はセラミックファンヒーターとほとんど同じですね。
他の暖房機器について詳しく知りたい方はこちらの記事もどうぞ。
まとめ
電気ストーブやセラミックファンヒーターはスポット的に使用するのに優れた暖房機器です。ですが、エアコンやガス、灯油ストーブが使えない場合は電気で使える暖房機器でしのぐしかないですよね。
部屋全体を暖めるには電気ストーブよりも、温風が出るセラミックファンヒーターがおすすめ。大風量タイプなら部屋全体が暖まったという口コミも多いですよ。他にはじんわりと暖まるオイルヒーターもおすすめですよ!
ただし、セラミックファンヒーターもオイルヒーターも電気代がかなり高額になることは覚悟しておきましょう。