外壁のひび割れは自分で補修できる?DIYの方法は?
新築を買ってまだ数年しか経っていないのに、外壁にひび割れが!見た目はもちろん気になりますが、このまま住んでいて大丈夫なのかと心配になる人もいるでしょう。
買って数年なのであればなかなかリフォームには踏み切れないという人も多いと思います。自分で補修できれば一番なのですが、壁のひび割れはDIYできるのでしょうか?簡単にできるのであればチャレンジしてみたいですよね。
そこで今回は外壁のひび割れの補修DIYについて見ていきます。
外壁のひび割れは自分で補修できる?
そもそも、外壁のひび割れは自分で補修できるの?と思う人も多いでしょう。
答えは半分イエス。半分ノーです。
外壁のひび割れには種類があり、自分で補修できるひび割れと、業者に依頼したほうがいいひび割れがあります。
ひび割れの種類と自分で補修出来るものかどうかの見極め方は、こちらの記事をチェックしてみてください。
一般的に幅1mm以下の細いひび割れであれば、自分で補修することができます。ただし、ひび割れの中には建物の内部の状態から起こっているものもあります。この場合、表面のひび割れを補修だけでなく建物の内部まで補修が必要になってきます。誤った補修をすると家の寿命にも関わってきてしまうこともあるんですよ。
素人が判断するのは難しいのでまずは業者に診てもらって、自分で補修するかどうか判断したほうが安心です。業者の探し方については以下の記事で。
外壁のひび割れをDIYで補修しよう!
1mm以上のひび割れの補修方法を紹介しているサイトも多くありますが、あまり大きなひび割れを自分で補修することはおすすめできないため、今回は細かいひび割れの補修方法をご紹介していきます。
細かいひび割れの補修方法は主に3つあります。それぞれの方法と必要な補修材をご紹介していきますね。
1,スプレー式被覆補修
ヘアークラックと呼ばれる0.3mm以下の細かいひび割れにのみ使用できる方法です。微細なコンクリート粉もしくは住宅用浸透性防水剤をスプレーし、ひび割れを補修します。
住宅用浸透性防水剤
防水材がモルタル部分に侵入することでひび割れの悪化を防ぎます。ひび割れとその周辺にたっぷり吹き付けましょう。
上から塗装をすると見た目も目立たずきれいに仕上がります。塗装をする場合、完全に乾くのを待ってから塗装してください。ひび割れの範囲が広い場合は、以下のような量が多い液体タイプを使って刷毛で塗るのがおすすめです。
水性外壁用弾性塗料を使用する場合は、防水材を使用せず直接塗料を塗るだけでもOKです。
コンクリートスプレー
微細なコンクリート粉をひび割れ部分に塗布し、水分を与えることでコンクリート粉を定着させます。
スプレーするだけでOKなので作業時間が短く済みます。体力もほとんどいりません。ただしひび割れ部分だけでなく周りにもコンクリート粉が飛び散って無駄が出てしまうという欠点もあります。
スプレータイプの他にチョークタイプもありますが、適度な圧力をかけないと定着しないため、作業時間が長くかかってしまいます。
住宅用浸透性防水剤もコンクリートスプレーも1本1,000円ほどですので、安く修理できるのもいいですね。
2,接着剤の注入
ひび割れ部分に接着剤を注入する補修方法です。少量ずつひび割れに刷り込むように塗ってください。ひび割れ部分に接着剤を注入することで、防水の効果があり内部に水が入るのを防ぎます。
こちらは実際に接着剤タイプを使ってひび割れを補修している動画です。参考にしてみてください。
シーリング材によってはあとから塗装ができないものもあります。変成シリコンやウレタン系のノンブリードタイプのものですとあとから塗装が可能です。
こちらは塗装が可能なタイプです。
ただし、接着剤を注入してもひび割れの進行を止める効果はありません。あくまで応急処置として考えてくださいね。防水効果はあるので応急処置とはいえど、外壁を長持ちさせることができますよ。
外壁の接着剤は1,000円以下で購入できます。すぐに業者に依頼できない場合はとりあえず接着剤を注入しておくのがよいでしょう。
3,Vカット補修
シーリング材もしくはセメント接着剤を使用して補修する方法です。
シーリング材やセメント材はひび割れよりも粒子が大きいため、まずはひび割れを広げます。ひびに対して大きめのV字の溝を掘り、シーリング材、セメント材を入れていきます。
ただし、素人が行うと失敗するリスクも大きいため、自分で行うことはおすすめしません。
外壁のひび割れ補修をする際の注意点
スプレー式被覆補修や接着剤の注入は自分でも簡単に補修が可能です。ですが、補修の際は以下の点に注意してくださいね。
ひび割れの周辺をしっかり掃除する
ゴミやほこり、水分などが付着していると、接着性が落ちてしまいます。まずはひび割れ部分とその周辺をしっかり掃除しましょう。
油分がある場合はアルコールやベンジンなどを含ませた布でふき取りましょう。
天気を確認する
スプレーや接着剤はしっかり乾燥させなくてはいけません。また、前日に雨が降っているとひび割れ部分が十分に乾燥していない可能性があります。しっかり乾燥していないと接着しませんので注意してくださいね。
天気予報をチェックして晴れの日が続いている時に行うようにしましょう。
まとめ
外壁のひび割れはDIYで補修できるものとできないものがあります。幅1mm以下の細いひび割れであれば自分で補修することが可能だといわれています。
ただし、ひび割れは内部の状況によって起こっていることもあり、家の寿命にも関わってきます。自己判断せずにまずは業者に診てもらってから自分で補修するかどうか決めたほうが安全です。
細かいひび割れを自分で補修する場合
- スプレー式被覆補修
- 接着剤の注入
という方法があります。スプレー式は0.3mm以下のヘアークラックにのみ有効な方法です。
接着剤の注入は、防水効果がありますがひび割れの進行を防ぐことはできません。ですがそれでも家の寿命を延ばすという点では効果があります。すぐに補修工事が依頼できない場合はひとまず応急処置をしておくのがおすすめです!