平屋の外壁塗装リフォームの費用はどのくらい?平屋はメンテナンスが安く済むって本当?
家は建てて終わりではなく、住み続ける限り定期的なメンテナンスが必要となります。メンテナンスにはそれなりの費用が掛かりますが、しっかり行うことによって家の寿命も長持ちするようになります。
今回は戸建ての中でも平屋の外壁塗装リフォームの費用や事例について見ていきます。「平屋はメンテナンスが安く済む」とも言われますが、2階建て以上とはどのくらい違うのでしょうか?
平屋はリフォーム費用がお得!
一昔前であれば、夫婦の終の棲家といったイメージのある平屋ですが、近年では小さい子供を持つ若い家族にも人気を集めています。中古の平屋を買ったり、2階建てをあえて平屋にリフォームする人も増えているんですよ!
- 段差がないのでお年寄りや小さな子供も安心
- 2階建て以上よりも構造が安定している
- 家族のコミュニケーションが取りやすい
などが平屋の良さとして挙げられますが、メンテナンスの費用が安く済む、というメリットもあるんです。
なぜ平屋のリフォームは安く済むの?
平屋は家の内外問わず、脚立さえあればほとんどのところに手が届きます。これがメンテナンス費用が抑えられる理由です。
外壁や屋根の修理の場合、2階建て以上だと足場を組まなくてはいけません。床面積によっても変わってきますが、足場を組む場合大体20万円ほどかかります。
3階建ての場合はさらに3万円ほどプラスになってしまいます。足場はメンテナンスをするたびに組み直さなくてはいけないのでその都度費用が掛かります。
平屋の場合は外壁や屋根の修理でも脚立があれば行うことができます。ですから足場を組まない場合が多いです。足場がないと1回のリフォームで20万円ほどの差が出るということになります。外壁塗装を15年に1回行った場合、30年で40万、45年で60万もの差になります。
また、ほとんどが手の届くところにあるため、不具合も発見しやすいです。早めにメンテナンスすることで簡単なリフォームで済むので、費用が安く済むというのもあるかもしれませんね。
簡単なリフォームであればDIYで事足りることもあります。(外壁の塗り替えなどは素人が行うとムラになってしまうためおすすめしません)
平屋の外壁塗装のリフォーム事例
では、実際に平屋の外壁塗装を業者に依頼した場合、どの程度の金額がかかるでしょうか。実際の事例を見てみましょう。
築50年の平屋の外壁と雨樋の塗装を行いました。レトロな雰囲気はそのままに壊れたところを修復しています。費用は30万円。
外壁のデザインを残したままメンテナンスができる塗料に変更した事例です。この事例では低めの足場を組んでいるとのこと。このように平屋でも施工会社によっては足場を組むこともあるので、見積もりの際に確認してみてください。
外壁だけでなく屋根やドアなど全面的な塗装や雨樋交換なども一緒に行った事例です。外観を全体的にリフォームしたのでかなり印象が変わりましたね。これだけのリフォームを行って125万円というのは平屋だからと言えるでしょう。
こちらは1軒ではなく連棟になっている平屋の外壁塗装を行った事例です。しっかり3回塗装を重ね、ツートンで近代的に仕上がっています。壁面積の詳細は分かりませんが連棟の塗装で20万円というのはかなり格安ですね。
築40年で一度も手入れをしていなかったトタン貼りの平屋を焼杉という素材に変更しました。塗装だけでなく外壁の素材を替えているので費用はグッとあがって340万円です。ですが、外壁以外にドアや雨樋の交換なども行い外観のイメージが一気に変わりましたね。
平屋の外壁塗装のリフォーム費用はどの位が相場?
平屋の外壁塗装の事例を見てきました。続いて、平屋の外壁塗装にかかる費用の詳細を見ていきましょう。かかるのは塗装代だけではないんです。
選ぶ塗料によって費用は異なる!
外壁塗装を行う時は、選ぶ塗料によっても費用が変わってきます。アクリル塗装やウレタン塗装などのばあい1㎡あたり1,000円から2,000円ほどで他の塗料よりもリーズナブルです。ただし、その分耐久年数も短く6年から10年ほどです。
高性能の塗料を使えば1㎡あたり2,500円から5,000円ほどするものもあります。
平屋の平均的な面積は25~30坪ほど。30坪の平屋の場合、
単価1,000円の塗料:1000×118㎡(30坪)=118,000円
単価5,000円の塗料:5000×118㎡(30坪)=590,000円
と選ぶ素材によっては40万円以上も金額が変わることも!
ですが高性能な塗料はその分耐久年数も長く20年以上持つものもあります。ですから安い塗料を使った方が節約になるとは限りません。
特に、足場を組んで塗装を行う場合、その都度足場代もかかってきてしまうので耐久年数の長い塗料を選んだ方が節約につながりますよ。塗料には色だけでなく性能も色々ありますので検討してみてください。
また、同じ30坪であっても壁面積は家によって異なります。凹凸が多い家の場合、その分壁面積は大きくなるので価格も上がってきます。
平屋の外壁塗装リフォーム費用の詳細は?
外壁塗装を行う際にかかってくるのは塗装費用だけではありません。他にも下記のような費用が掛かることがあります。
養生代 | 4万5千円~10万円 |
高圧洗浄 | 1万5千円~6万円 |
下地補修 | 3万円~6万円 |
付帯部分塗装 | 12万円~20万円 |
その他補修費用 | 約6万円 |
諸経費 | 1万5千円~15万円 |
参照元:外壁塗装駆け込み寺「3階建ての建物を外壁塗装する時の価格相場や注意点」
これに塗装代がプラスされます。安い塗料の場合40万円ほどから、高性能の塗料を使った場合ですと80万円ほどになります。まとまった金額にはなりますが、2階建ての相場が70万円ということを考えるとこれでも安いですよね。
実際に自分の家だとどのくらいか気になると思いますが、こちらのページでは質問に答えていくだけで費用相場を教えてくれるので、一度試してみてはいかがでしょうか。
平屋でも足場を組む理由は?
場合によってはさらに足場代が加算されます。平屋の場合、足場を組むか組まないかは施工会社によって意向が変わるようです。(参考)
足場を組むだけで20万円ほどかかってしまうのでなるべくなら組まずに行ってほしい、と思いますよね。ですが、足場を組むのにはきちんと理由がありますので、施工会社の意向に従ったほうがいいでしょう。
足場を組むことによって
- 作業員の安全性が確保される
- 作業がスムーズになり工期が短くて済む
- 外壁と屋根を一緒に塗装できる(足場なしだと屋根はNGなことが多い)
などのメリットがあります。ですから組まないほうが絶対にいいとは言い切れません。
どうしても足場を組まずに施工してほしいという場合は施工会社に交渉するよりも、何社かに見積もりを依頼し足場を組まずに工事のできる施工会社を探すことをおすすめします。
まとめ
平屋の家は脚立があればほぼすべての場所に手が届くため、メンテナンス費用が安く済むといわれています。外壁塗装や屋根の修理の場合でも足場を組まずに工事を行うことも可能です。ですからその分の費用を抑えることができるのです。
実際の事例を見ても2階建ての事例に比べ、外壁塗装や外壁リフォームの費用は安く済むということが分かります。足場費用が安く済む分、高性能の塗料にするということもできますので検討してみてください。