自宅のトイレをバリアフリーにしたい!どんな方法がある?
家族が急に車椅子になってしまった、など自宅のトイレをバリアフリーにしなくてはいけないという時、まず思い浮かべるのはリフォームだと思います。
ですが、スペースの問題などで既存のトイレをリフォームするのは難しい場合も。リフォームの他の方法も見ていきましょう。
自宅にバリアフリートイレを設置する3つの方法
車椅子などで使用できるバリアフリーのトイレを自宅に設置する場合、以下の3つの方法が考えられます。
- 既存のトイレをリフォームする
- バリアフリーのトイレを新設する
- ポータブルトイレを使用する
一番多いのは既存のトイレをリフォーム。ですが車椅子で使えるトイレにはある程度のスペースが必要です。既存のトイレが狭い場合、拡張できない場合はリフォームでは難しいです。その場合はトイレの新設を検討してみてください。
バリアフリーのトイレに必要なスペースについてはこちら。
また、要介護者の生活スペースは1階だけどトイレは2階にあるという場合も、1階にトイレを増設した方がよいでしょう。
トイレの新増設も難しい場合はポータブルトイレを使用するという手があります。リフォームが完了するまでの期間、一時的に使用するということもできますよ。
今回はバリアフリートイレを新設する場合とポータブルトイレについて見ていきましょう。
トイレをバリアフリーリフォームする方法についてはこちらで詳しくご紹介しています。
トイレを増設する場合、どこがいい?
トイレを増設する場合は、要介護者が使いやすい場所に設置するのが一番ですよね。増設する場合、部屋の押入れやクローゼットのスペースをトイレにするという人も多いです。まずは要介護者の部屋の押入れやクローゼットをトイレにできないか検討してみましょう。同じ部屋ではなくても、要介護者の生活しているスペースの近くに設置したいですね。
その他にはベッドサイドトイレといって部屋の一角にトイレを設置するトイレもあります。部屋の隅にトイレスペースを設置したり、本当にベッドの真横に設置したり、身体能力によって場所は変えられます。
ベッドサイドトイレを使用している方の事例はこちら。
トイレの増設についてはこちらの記事もご覧ください。実際の事例も紹介しています。
ポータブルトイレという選択肢も
トイレは配水管などの設置もありますので、どこでも好きな場所に設置できるという訳ではありません。特に、マンションの場合は好きな位置に増設できないケースも多いです。
また、将来的に介護施設の入居を考えていたり、ケガなどで一時的に車椅子を使用している場合はトイレの増設も考えてしまいますよね。
そんな時はポータブルトイレという選択肢もあります。
ポータブルトイレというのは、おまるのような設計になっているので、汚物の処理は自分たちでしなくてはいけません。ですが配水管などのことを考えなくていいので、どこでも好きな場所に設置できるというメリットがあります。
介護する方も毎回トイレに付き添うよりはまとめて汚物の処理だけする方が楽なのではないでしょうか。
こちらは簡易的なタイプです。
こちらは介護用で座面の高さなども変えられるので使い勝手がいいですよ。ポータブルトイレは1つあると災害時などにも役立つというメリットもありますよ。ぜひ、選択肢の1つに入れてみてください。
トイレのバリアフリーリフォームは介護保険が使える?
急にバリアフリーのトイレが必要になると、費用の方も心配だと思います。
介護認定で要支援1~2、要介護1~5の判定を受けている場合、バリアフリーリフォームをすると介護保険が使える場合がほとんどです。
- 和式から洋式に変更
- 段差の解消
- 手すりの取り付け
- 床材の変更
- 開き戸から引き戸などへ変更
などのリフォームを行った場合、介護保険が使用できます。介護保険の限度額は最高20万円までのリフォームの9割を負担してもらえます。つまり、補助される金額は最高18万円ですね。(※介護保険が使えるのは原則生涯1回です)
介護保険を使用する場合、リフォーム前にケアマネージャーさんに相談し、工事が始まる前に書類を提出する必要があります。また、一時的に全額支払った後、介護保険分が返金されます。
また、都道府県によってはその他の助成金が受けられることもありますよ。
まとめ
家族が急に車椅子になってしまった時、家のバリアフリー化が必要になります。中でもトイレは1日に何度も使う場所ですから1人でも使えるようにしてあげたいですよね。
既存のトイレをリフォームしたり、バリアフリー用のトイレを増設するのがベストかと思いますが難しい場合はポータブルトイレという手もあります。将来のことも考えてベストな選択をしたいですね。