クッションフロアが変色!補修することはできる?
クッション性と撥水性があり、人気の床材の1つであるクッションフロア。
ですが中には変色してしまった、という方も。クッションフロアが変色した場合、補修することはできるのでしょうか?
クッションフロアの変色の原因
クッションフロアは表面に塩化ビニル樹脂を使用していて、耐水性が高い素材です。汚れにくい床材ではあるのですが、変色してしまうこともあります。
クッションフロアが変色する原因は主に3つあります。
1,汚れを長時間放置してしまった
クッションフロアは耐水性のある素材ですが、水や汚れを長時間放置しておくのは禁物。特に油分などを長時間放置していると素材が変質し、色が変わってしまうことがあります。
丈夫な床材とはいえ、汚れ(特に油や洗剤など)に気が付いたらすぐに拭き取るようにしましょう。
ただしこの場合、掃除をすると元に戻る可能性もあります。(詳しくは次の章で)
2,裏側に水がしみこんでしまった
クッションフロアは耐水性が強い素材ではあるのですが、それはあくまで表面の話。裏側まで水がしみこんでしまうとカビが発生し、表面まで変色してしまうことがあります。
水をこぼした場合だけでなく、結露が原因でカビが発生することも。湿気には注意しましょう。
3,ゴムの色が移って黄ばみになった
クッションフロアの上にゴム製の物を長時間おいておくと、化学反応を起こしゴムの色が移って変色してしまうことがあります。知らない人にとってはびっくりですよね。
クッションフロアにゴム製品置くと変色するって義務教育で教えといて欲しかったよ pic.twitter.com/J2OfAJtXSJ
— こー (@Baisenki) May 7, 2021
クッションフロアの物件、もうやだな…
塩化ビニールで変色するから、滑り止めが付いてるカーペットとか敷けないし🙄
ワゴンのキャスターもゴム製だから気にしないといけない
家具置いたことの凹みは退去後に戻るけど、ちょっとした傷がつきやすいのがなぁ…— ゆうか (@poteto894) December 14, 2023
凹み防止や耐震対策だけでなく、カーペットのすべり止めなどでも変色してしまうことがあります。クッションフロアにゴム製品はNGと覚えておきましょう。
ゴム以外でも印刷物などが長時間放置されていると色が移ってしまうことがあります。
クッションフロアの変色は自分で補修できる?
クッションフロアの補修はできない、と思っている方も多いかもしれませんが、クッションフロアの変色は自分で直せる場合もあります。
変色を落とす掃除方法
クッションフロアの変色は適切な掃除で元に戻ることがあります。まずは水拭きをしてみましょう。
水拭きだけで落ちない場合、
- クレンジングやアルコールを使う
- 中性洗剤+歯ブラシなどを使う
という方法があります。
クレンジングやアルコールを使う
クレンジングは油分なので油汚れを浮かせて落とす効果があります。またアルコールは染料を落としやすいという特徴があるので色移りしてしまった時におすすめです。油汚れや色移りの場合はこちらを試してみましょう。
衣服のシミを取るのにも使えるので、香料などが入っていないクレンジングオイルは一つ持っておくといいですね。
無水エタノールは頑固な油汚れ(キッチンの換気扇など)やシールのベタベタを落とせるし、パソコンの掃除にも使えるのでこちらも用意しておくといいでしょう。
クレンジングもアルコールも、クッションフロアに使用した後は、良く拭き取って水拭きをしましょう。
中性洗剤+歯ブラシを使う
油汚れやカビ落としに効果のある方法です。毛先が柔らかい歯ブラシなどを使い、トントンとやさしく叩くようにして汚れを浮かせましょう。ゴシゴシこするのはNGです。また、蒸しタオルで温めてから行うとさらに効果的ですよ!
汚れ落としに使ってしまいがちなメラミンスポンジは表面を少しずつ削り取ってしまいます。クッションフロアに使用すると撥水性や薬剤耐性が劣ってしまったり、風合いを損ねてしまう可能性があるので避けましょう。
補修材を使用する
掃除で落ちない場合は、補修材を使用するという手もあります。といってもクッションフロア用の補修材はないのでフローリング用の補修材を使用します。
クレヨンタイプかペンタイプの補修材が便利です。
他にもコテで溶かして使用するタイプがありますが、クッションフロアは熱に弱いので避けましょう。
補修の方法はこちらの記事を参考にしてみてください。
木目調のクッションフロアなら、フローリングテープを貼っておくという手も。ただし、色が合わないとかえって目立ってしまう可能性があります。
補修材もフローリングテープも100円ショップでも購入可能ですよ。
色の合う補修材がない場合などは、諦めるという選択肢も。目立つ場所ならラグなどを敷いてしのいだり、思い切って張替えるというのも1つの手です。
クッションフロアはDIYで張り替えている方もいらっしゃいますよ。
リメイクシートを貼るという手も。
賃貸の場合も修復できる?
賃貸の場合、基本的に勝手にDIYを行うのはNGです。管理規約違反になる可能性もあるのでまずは管理会社や大家さんに相談しましょう。
ただし、前の章で紹介した掃除で落とす方法でしたら賃貸でも行うことができます。それ以上の修復は避けた方が良いでしょう。
変色は原状回復の対象に
厚生労働省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」によると、クッションフロアは通常に使用していてできた家具による凹みなどは、通常原状回復の対象になりません。ですが、変色は入居者負担で原状回復しなくてはいけません。
クッションフロアは傷や変色部分だけ補修するのが難しいので全面張替えになるケースが多いでしょう。ですから張替えの費用を負担しなくてはいけません。
ただしクッションフロアの耐用年数は6年とされていて、3年で価値は半分になります。つまり、支払う費用は張替え費用の半額なので費用は数万円で済むでしょう。敷金や保証金で賄える金額だと思いますよ。
詳しい金額はこちらの記事でもご紹介しています。
ただし、物件によってはクッションフロアの張替え費用が入居者負担になっている場合も。入居時にしっかり確認するのが一番ですが、すでに入居済みの場合でも退去時にびっくりしないよう早めに確認しておきましょう。
まとめ
クッションフロアの変色についてまとめました。
クッションフロアは
- 汚れを放置した
- 水が裏面迄しみ込んだ
- ゴム製品を長時間おいていた
場合、変色してしまうことがあります。
表面の汚れで変色したように見える場合は掃除で落とすことが可能です。ですが中まで汚れがしみこんでしまったり、完全に色移りしている場合は掃除で落とすことは難しいでしょう。
補修する場合はフローリング用の補修材を使用してみてください。ただしかえって色が目立ってしまうことも。掃除をして落ちない場合は諦めるということも視野に入れましょう。
6年以上経っているのなら張替えを検討してみてもよいかもしれません。