賃貸でも地震対策を!原状復帰できる家具の転倒防止対策!
いつ来るか分からない、でも確実に起こるとされている大地震。いざ地震が起きたときに家具が倒れないよう、ご自宅の対策はできていますか?
「地震は怖いけど、うちは賃貸だから転倒対策は無理だな」
「賃貸だし壁や家具に穴をあけるのはちょっと…」
なんて諦めモードの方は、是非ご覧ください!壁も家具も傷つけず、地震のときにあなたの命を守る家具転倒対策をご紹介します。
家具の転倒防止対策をしていないとどうなる?
地震が起きた際、家具が倒れたり移動したりすることで怪我をすることが最も多いそうです。
家具が転倒すると下敷きになってしまう可能性があるだけでなく、
- 家具にぶつかって怪我をする
- 収納物が飛んできて怪我をする
- 散らばった収納物に躓いて怪我をする
- 収納物が壊れてしまう
- 通路がふさがれる
- 扉が開かなくなる
などの危険があるんです。
これらの二次災害を防ぐためにも、家具の転倒対策はしっかりしておきたいですね。家具の転倒対策には、2パターンがあります。
- 家具が倒れても被害が少ない配置にする
- 家具が倒れないように固定する
もちろん、両方行うに越したことはありませんが、スペースの都合で難しいという人も多いでしょう。
特に背の高い家具や家電、割れ物の入っている家具などはしっかり固定しておきたいですね。賃貸でもできる家具家電の固定方法は次の章でご紹介していきます。
配置についてはこちらの記事でもご紹介しているので参考にしてみてください。
賃貸におすすめの転倒防止グッズ
家具の転倒防止対策のためのグッズにはいくつか種類があり、それぞれ効果が異なります。
内閣府HP『防災情報のページ』より引用
これだけの転倒防止対策グッズがありますが、賃貸で使えるものというと限られてきます。
壁に穴を開けないで設置できるものは基本的に
- ポール式
- ベルト式
- ストッパー式
- 粘着テープ式
の4種になりますね。具体的に見ていきましょう。
ポール式
家具と天井を突っ張り棒で固定して、転倒を防止するグッズです。見た目はちょっと気になるかもしれませんが、賃貸でもしっかり固定することのできるアイテムです。
家具は端の強度が一番高いので、両端の壁に近い部分に取り付けるのがポイントです!
ベルト式
粘着式の固定具を家具と壁に貼り、ベルトでつないで固定します。粘着テープで固定するので壁に穴は空きませんが、商品によっては剥がす時に壁紙が剥がれる場合があるので注意しましょう。
ストッパー式・粘着マット式
家具の下に敷いて、ズレや移動を防ぎます。敷くだけなので簡単ですが、大規模な地震の場合は効果がない場合もあります。重さのある家具や、中に割れ物が入っている家具などには、ポール式のグッズと併せて使うのがおすすめです。
突っ張り棒が使えない背の低い家具や、テレビ、電子レンジなどの小型家電にもおすすめです。
L型金具は賃貸では使えない?
転倒防止グッズで一番効果があるといわれているL型金具。基本的にはビスで止めなくてはいけないので賃貸では使えません。
ですが最近では粘着テープで止めるL型金具も出ています。ビスで止めるタイプは柱や梁に設置しないと十分な効果が得られないので粘着テープの方が安全という人もいます。
粘着テープ式のL型固定具は、家具の天板と壁に貼って設置します。家具と壁の間に広い隙間があると使えない場合もありますので、事前に確認しましょう。
超発泡ダンパーを使用して壁と家具を固定します。ダンパーが衝撃を緩めてくれるので正しく設置すれば震度7の地震でも耐えられる商品。家具と壁の間に2~3cmの隙間が必要です。家具も壁も傷つけずに取り外すことができるので賃貸でも使用できます。
こちらは耐荷重が150kgまでアップしたタイプです。
物件備え付け設備の地震対策
物件に初めから備え付けてある設備にも、対策が必要です。備え付けの設備は転倒の危険性はないですが、何もしていなければ地震の際に収納が開いて中のものが飛び出してきてぶつかったり、窓ガラスが割れて怪我をするというリスクもあります。
収納物の飛び出し防止対策は、賃貸でも使用できるものが多いです。ご紹介していきますね。
クローゼット・吊り戸棚に
クローゼットや吊り戸棚が揺れで開いて、収納物をの飛び出しを防ぐためのグッズです。元は赤ちゃんのいたずら防止のためのロックですが、地震対策としても有効です。跡が残らず剥がすことができるので安心ですね。
もちろん、備え付けの設備だけでなく、手持ちの家具にも使えますよ!
収納物の飛び出し防止についてはこちらの記事も参考にしてください。
窓ガラスに
地震の揺れでガラスが割れて、破片で怪我をしたという事例も多くあります。窓ガラス飛散防止対策をしておきましょう。
窓だけでなくガラス戸の収納などにも使用できるのでぜひやっておきたい対策です。
まとめ
賃貸でも持ち家でも、地震対策の重要性は変わりません。また様々なニーズに応えて、近年では便利なグッズも多く市場に出ています。ちょっとの手間で自分の命や財産が守れるのなら、やらない手はありませんよね。
やらなきゃと思いつつ「家具の寸法を測ったりグッズを買い揃えたりは面倒だなぁ…」となかなか重い腰が上がらないあなたは、ひとまず簡単に手に入る100均でそろえてみてはいかがでしょうか。100均の商品は賃貸でも使えるものが多いですよ!
ご自宅の状況を見直して、できることから始めましょう!