内玄関のバリアフリーリフォーム!段差解消にはスロープ?踏み台?

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内玄関は家から外へ出入りする場所。毎日のように使いますが、段差があったりするとだんだん大変になってきますよね。靴を履く場所なので、バランスを崩して転倒してしまうというリスクも避けたいです。

今回は玄関の内側、家の中のバリアフリー対策について見ていきましょう。

玄関の外側(ポーチ部分)はこちらの記事で。

玄関のバリアフリーリフォーム屋外編!玄関ポーチの段差解消やドアの変更など 玄関前のポーチに段差があったり、ドアが入りにくかったり、玄関前にはバリアフリーリフォームしたい箇所がたくさんあるのではないでしょ...

玄関の段差を解消しよう!

まずは玄関と廊下の段差、上がり框(あがりかまち)について見ていきましょう。

上がり框はマンションや比較的新しい家の場合は数センチですが、一軒家ですと膝くらいまでの高さの場合もありますよね。

段差にはスロープが最適?

段差解消=スロープというのが一番に浮かぶかもしれませんが、必ずしもスロープが歩きやすいとは限らないのです。車椅子の場合はスロープもしくはリフトになりますが、自立歩行をしている方の場合は本当にスロープが良いのかどうか考えて見ましょう。

  • 歩行器や多点杖を使用している
  • 慢性関節リウマチで、足関節が直角の状態で骨と骨とが接着して固まっている
  • 下肢装具を装着して足関節を固定している

という場合はスロープとあまり相性がよくありません。

歩行器や多点杖を使っている場合は、斜めに使うとバランスを崩しやすいのです。他の2つのケースは逆に移動しにくくなることもあるので注意しましょう。

数センチの段差などでしたらスロープでも問題ありませんが、ある程度の段差の場合はステップを使って段差の高さを低くする工夫をした方がよいでしょう。座れるほどの高さの上がり框の場合は段差を調節した方がよさそうですね。

ケアマネージャーさんに相談したり、実際に試してみて検討してみてください。

玄関の段差を解消できるアイテムは?

玄関の段差は市販のステップやスロープを使って解消することができます。

ステップ(玄関台)

置くだけで使えるステップです。段差が低くなるだけで登るのが楽になりますよね。下には靴も収納できます。

こちらは手すりの付いたステップです。別途手すりを設置しなくてもよいのでいいですね。

こちらは2段のステップです。玄関だけでなく縁側などでも使えますよ。

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数センチの段差でしたらこのようなスロープを設置するのが手っ取り早いですね。高さはご自宅に合わせて選んでください。

玄関の段差を解消したリフォーム事例

続いて、リフォームで玄関の段差を解消したケースを見ていきましょう。市販のアイテムよりも、やはり使い勝手がいいですし、おしゃれにもなりますよね。

ステップを緩やかにした事例

費用相場:5,000円~20,000円(参考

上り框を2段階にして段差を低くした事例です。色も落ち着いた色合いでいいですね。手すりも設置しているので移動しやすいです。

一段低い段差を付け、段差の上り下りを楽にするようにリフォームしました。手すりも設置しています。

玄関の段差を一段追加して上がりやすくしました。玄関の床と色を合わせているので統一感があっていいですね。

スロープを付けた事例

費用相場:15万~20万円(参考

段差のあった玄関にスロープを設置し、玄関からリビング迄の高さを統一しました。玄関ドアも一緒に交換しています。

元々折り畳みのスロープを使用されていたのですが、毎回出すのが大変ということでリフォームされた事例です。タイルでおしゃれなスロープですね。

玄関にスロープを設置した事例です。すぐに必要という訳ではないのですが将来を見据えてスロープにしたそうです。

他には土間を上げて段差をなくすという方法もあります。費用相場は20~30万円です。ただし、土間を上げてしまうと今度は外との段差が気になりますよね。

段差が高く、降りてからも玄関ドアや玄関ポーチに段差があるという方は玄関以外の場所から出入りすることも検討してみてはいかがでしょうか。詳しくはこちらの記事をどうぞ。

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玄関の手すりはどこに設置する?

続いて、手すりについて見ていきましょう。

玄関では、

  • 段差を乗り越える
  • 靴を履く(脱ぐ)
  • 玄関ドアを開ける

という動作があります。この動作を補助する場所に手すりを設置するとよいでしょう。

玄関の手すりの設置場所

段差付近

手すりの種類:I型もしくはL型(60cm以上)
設置位置:玄関側の床から75~80cmの場所に縦に設置

I型の手すりが1本だけですと段差を乗り越えるときにしか使えません。L型の手すりがあれば靴の脱ぎ履きもしやすくなります。

(I型手すり参考商品)

I型手摺セット 丸棒60cm IV系色 ラバーウッド 金具色選べます (R型) WB

(L型手すり参考商品)

玄関の段差が5cm程度の場合は1本のI型手すりを横に設置しておくだけでも靴の脱ぎ履きがしやすくなるでしょう。

逆に段差が大きい場合は上がり框に腰をかけて靴を履くこともできますね。玄関にスペースがあれば靴を履くためのベンチを設置してもいいでしょう。

ドア付近

手すりの種類:I型(60cm以上)
設置位置:手すりの下端が床から75cm程度

ドアの近くにI型の手すりが1本あるとドアの開け閉めが楽になりますよ。

玄関に手すりを設置した事例

玄関、廊下、階段に手すりを設置した事例です。玄関はドア横に設置していますが、靴の脱ぎ履きの時にも使えそうですね。

玄関に既製品のL型手すりを設置した事例です。他に階段や風呂場にも手すりを設置してますよ。

玄関の上がり框から玄関ポーチまで手すりを設置した事例です。ずっと手すりが続いているので安心して外出できそうですね。

段差を乗り越えやすいように手すりを設置した事例です。段差も上りやすいように二段追加されていますね。玄関外の段差にも手すりを設置しています。

二世帯住宅にするため、全面リフォームした事例です。玄関にはL型の手すりを設置していますね。

玄関の手すりの設置リフォームは、段差の解消やスロープの設置と一緒。もしくは他の箇所の手すりの設置と同時に行っている人が多いようです。

玄関以外の手すりの設置場所についてはこちらの記事をどうぞ。

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まとめ

玄関の段差解消、手すりの設置についてみてきました。玄関での動作が大変ですと、外に出るのがおっくうになりかねません。外出が減るとますます足腰が弱くなってしまうので、快適に外に出られる環境を作っていきたいですね。

玄関ドア、玄関ポーチもバリアフリーにしたいという方はこちらの記事をどうぞ。

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1987年和歌山県生まれ。web業界にいたが建築の面白さを知り、一転して建築家になろうと勉強中。Peter Zumthorの作品が好き。現在1級建築士資格取得に向けて勉強中。(R05学科◯製図✕・R06製図結果待ち)
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