雨戸とシャッターの違いは何?とりつけるならどっちがいい?
雨戸は台風対策や防犯のために昔から使われてきました。最近は雨戸ではなく、シャッターを取り付けるご家庭も増えています。
現在はシャッターの方が主流、ともいわれていますがどんな違いがあるのでしょうか?
雨戸とシャッターの共通点
まず雨戸とシャッターの共通点から見ていきましょう。
雨戸とシャッターはどちらも窓を守る目的で作られています。割れやすい窓をガードするので台風などの強風時に飛来物から窓を守ってくれます。
また、簡単には窓が開かなくなるので防犯効果も期待できます。設置していれば絶対に侵入できないという訳ではありませんが、窓だけの家よりも手間はかかるので泥棒も狙いにくいようです。
雨戸とシャッターを設置する目的は大きく2つ!
- 飛来物から窓を守る
- 泥棒の侵入を防ぐ
ですね。ではどんな違いがあるのか次の章で見ていきます。
雨戸とシャッターの違い
雨戸とシャッターの違いを様々な角度から見ていきましょう。
1,開閉方法
雨戸とシャッターの大きな違いは開閉方法でしょう。
基本的に
雨戸:左右にスライドさせて開閉。使用しないときは戸袋に収納。手動。
シャッター:上下に動かして開閉。上部にあるシャッターケースに畳んで収納。手動と電動がある。
最近では上下に動かすブラインドタイプの雨戸も出ていますが、ブラインドタイプの雨戸はどちらかというとシャッターに近いですね。
電動シャッターと手動シャッターの違い
シャッターには手動と電動があるのも特徴です。電動の方が開閉が楽というのはもちろんですが、メリットはそれだけではありません。
電動シャッターの特徴
- リモコン1つで開閉できる
- 開閉音が静か
- 網戸を閉めたまま開閉できる
- 機械故障のリスクがある
- 価格が高い
手動シャッターの特徴
- 開閉に手間がかかる
- 開閉音がうるさい
- 開閉時に網戸を開けなくてはいけない
- 比較的安価に設置できる
費用と故障の心配はありますが、電動の方がメリットが大きいので何を重視するかで迷うところですね。詳しい費用については後程ご紹介します。
2,後付けのしやすさ
雨戸は戸袋に収納するため、戸袋のスペースがないと設置できません。対して、シャッターはシャッターケースさえあれば設置できるのでほとんどの窓に設置可能です。
雨戸でも後付け可能な窓もありますが、どちらかといえばシャッターの方が後付けしやすいですね。
3,素材
素材の種類と特徴を見ていきます。
雨戸
元々は木製が主流でした。木製は丈夫ですが重くて動かしにくい、メンテナンスが大変などのデメリットもあり、現在はアルミが主流です。
ですが木製の雨戸の温かみのあるデザインも人気がありますよ。
シャッター
スチール、アルミ、ステンレスがあります。費用はスチールが一番安く、アルミ、ステンレスと上がっていきます。見た目の高級感も上がっていきます。
スチールは錆びやすいですが最近は加工しているものが多くさびにくくなりました。アルミは軽くて開閉音も静かです。
デザインには大きな違いはなく、スチール、アルミが一般的です。
4,防犯性
泥棒は窓から侵入してくることが多いので、雨戸やシャッターが閉まっているだけで侵入するハードルが上がります。また、室内が見えないと中の様子が分からないので狙う気にならないともいわれています(参考)。
ですが雨戸や手動のシャッターは外からも簡単に開けることができます。防犯性を重視するなら
- ロック機能のついたシャッター
- 手では開けにくい電動シャッター
がおすすめです。
雨戸は後付けでカギをつけることも可能ですよ。
5,機能性
雨戸、シャッターどちらにも通風、採光ができるタイプがあります。
台風対策、防犯対策もしたいけど通風、採光もしたいという方はこちらへ。
6,デザイン性
デザイン性で比べるとどうなのでしょうか。実際の取付事例を見ていきます。
雨戸
こちらは通風できる雨戸に変更した事例。スタイリッシュな雰囲気ですね。
こちらも同じく通風できる雨戸ですが、色が違うと雰囲気が全く変わりますね
こちらは通風のために雨戸に穴を開けているのですが、デザイン的にもとてもおしゃれな仕上がりになりましたね。
ただし、雨戸の場合は外壁に戸袋が付きますのでその分、家の外観が変わってくるというデメリットがあります。
シャッター
こちらは電動シャッターを取り付けた事例。日本家屋に似合うよう、シックな色合いのシャッターを採用しています。
濃い目のブラウンでスッキリした印象のシャッターです。
こちらは白のシャッター。壁と一体化していて目立たなくていいですね。
現在は雨戸もシャッターもスタイリッシュなものが増えましたね。シャッターの方がデザイン性が高いといわれることもありますが、戸袋が外に出てしまう以外はあまり違いがないと思います。
7,価格
雨戸は安く、シャッターは高いというイメージがありますがどのくらい価格が違うのでしょうか。
大きさや機能、素材などによっても費用は変わってきますが、本体+取り付け費用の相場は以下の通り
雨戸:約5~27万円
手動シャッター:約17~30万円
電動シャッター:約20~40万円
費用参考:キコー企業企画
やはり雨戸が安価ですね。物によっては4倍も値段が違います。複数の窓に設置すると金額の差は大きくなりますね。よく使う窓には電動シャッター、あまり使わない窓には雨戸など使い分けてもよさそうです。
まとめ
雨戸とシャッターの違いを見てきました。比較すると以下の通りです。
雨戸 | シャッター | |
開閉方法 | 左右 | 上下。手動と電動がある |
後付けしやすさ | 戸袋のスペースが必要 | 窓の上にスペースが必要 |
素材 | アルミが主流(木製もある) | スチール、アルミなど |
防犯性 | 鍵を後付けできる | ロック機能が付いたタイプがおすすめ |
機能性 | 通風、採光タイプあり | 通風、採光タイプあり |
デザイン性 | 外壁に戸袋を設置 | スタイリッシュなものが多い |
費用 | 約5~27万円 | 手動:17~30万円 電動:20~40万円 |
大きな違いは、
- 雨戸には戸袋が必要
- シャッターは電動がある
- 費用は雨戸、手動シャッター、電動シャッターの順
といったところですね。
電動シャッターはメリットが多いですが費用もかさみます。何を重視するかによって選んでみてください。