マンションでベランダ菜園はできる?トラブルを起こさないために注意すべき点は?
マンションのベランダでも基本的に家庭菜園はできます。ベランダ菜園と呼ばれて人気がありますよね。
ですが、集合住宅の場合どこまでも自由に!という訳にはいきません。近所迷惑にならないよう、トラブルを回避してベランダ菜園を楽しみましょう!
ベランダ菜園を始める前に確認しておくこと
マンションなどの集合住宅でベランダ菜園を始めるのなら、事前に確認しなくてはいけないことがあります。
管理規約を確認する
まず確認しなくてはいけないのは管理規約。ベランダというのはマンションの共有部分に当たります(参考)。ですから、持ち家であっても完全に自由という訳にはいきません。マンションの規約を守って使用しなくてはいけないのです。
マンションによっては
- 避難経路をふさいではいけない
- 植木鉢を置いてはいけない
- ガーデニングをしてはいけない
などの規約がある場合があります。避難経路の場合は設置場所に気を付ければ大丈夫ですが、そもそもベランダで植物を育てること自体が禁止されている場合もあるんですよ。トラブルを起こさないためにも、まずはベランダ菜園が可能なのかどうか確認しておきましょう。
ベランダ菜園が可能であっても壁に棚を打ち付けたり、レンガを固めて花壇を作るなどマンションの構造に手を加えてしまうのはNGです。
余談ですが、友人の住んでいるマンションはガーデニングが推奨されていてベランダにプランター置き場や水道などがありうらやましく思いました。
近所迷惑、ご近所トラブルを起こさないために
集合住宅では、管理規約さえ守っていればOKという訳にもいきません。ベランダ菜園がご近所トラブルのもとにならないように注意しなくてはいけません。
注意すべきポイントをみていきましょう。
ベランダの耐荷重を超えない
まずはベランダの耐荷重を超えないようにすること。普段あまり考えたことがないかもしれませんが、ベランダの耐荷重は建築基準法によって1㎡あたり180kgと定められています(参考)
余裕がある数字のように感じますが、土は重いですし、焼き物の鉢などを使うと10kgを超える場合も。こちらのブログで実際に計量してみているので参考にしてみてください。そこまで厳密に計算する必要はありませんが、なるべく軽いプランター、なるべく軽い土を使う方が良さそうですね。
外にはみ出さないようにする
ベランダの柵にかけるタイプのプランターはおしゃれですが、外にはみ出していると万が一落下した時に危険です。プランターは敷地内に入っていても枝がベランダの外に出ていると葉っぱが下の階に落ちてしまう可能性も。上の階の落ち葉が落ちてきたら、やっぱり嫌ですよね。お隣もまたしかり。自分の部屋の敷地内ですべて収まるようにしましょう。
また、水やりも外にはみ出してしまうと隣や下の階の洗濯物や布団が濡れてしまうことも。水やりの時も気を配るようにしましょう。
排水溝はこまめに掃除する
ベランダ菜園をしていると、落ち葉や散った花びら、土などで排水溝が詰まりやすくなります。排水溝が詰まっているとお隣まで水が流れ出てしまったり、下水が詰まったりしたら大変ですよね。
排水溝にはゴミが流出しないよう、こまめに掃除するようにしましょう。排水溝だけでなく、ベランダ全体の掃除をするようにするといいですね。
ゴミ流出防止の対策グッズも取り入れてみてはいかがでしょうか。
プランターの方にネットをしておくという手も。
虫が発生しないよう注意する
ベランダ菜園をはじめると、どうしても虫が発生しやすくなります。多少は仕方がないかなと思いますが、あまりに虫が発生するとお隣のベランダにも影響が出てしまうことも。
- 虫が嫌うハーブを一緒に植える
- 虫除けグッズを使う
- 有機肥料を使わないようにする
など、なるべく虫の発生を抑える努力をしましょう。
虫除けグッズにはこんなものがあります。
虫の対策について詳しくはこちらの記事をどうぞ。
ベランダ菜園を成功させるポイント
ベランダ菜園で注意しなくてはいけない点を頭に入れ、次は成功させるためのポイントを見ていきましょう。
日当たりを確認する
ベランダ菜園が可能かどうかを確認したら、日当たりを確認しましょう。植物は午前中に光合成をするので東向きや南向きのベランダが最適です。
とはいえ、我が家のベランダは西向きなのです。大豊作!と言えるほどの収穫はないですが毎年ほどほどに野菜は育っていますよ。なるべく日が当たる場所にプランターを設置。棚も使って工夫しています。
ベランダ菜園の棚についてはこちらの記事をどうぞ
https://home-renovation.jp/veranda-vegetablegarden-shelf-11382
ベランダ菜園というと日当たりがよくなくてはいけない、というイメージがあるかもしれん選。ですが、植物によっては日向よりも日陰を好む場合もあります。まずはベランダに適した野菜から始めてみるとよいかもしれませんね!
風通しも確認しよう!
ベランダ菜園というと日当たりばかりを気にしがちですが、じつは風通しも重要なポイントです。
植物が根や葉を伸ばすには新鮮な空気が必要。ベランダのように限られた空間の場合、風通しも意識して配置するといいでしょう。
隣の葉が触れると風通しが悪くなってしまいます。茎は思わぬ方向に延びることもあるので、1つのプランターには1つの苗にしておいた方が管理がしやすいですね。
プランターの底が湿気ていると根腐れしてしまう可能性もあるので、レンガや専用の代などを使い、プランターを浮かせておくとより安心です。
キッチン菜園から始めて見るという手も
ベランダ菜園を行うには、マンションの規約やベランダの環境などチェックする点がたくさんあります。ベランダ菜園がNGだった、ちょっとハードルが高くて大変そうという方はキッチン菜園から始めて見てはいかがでしょうか。
キッチン菜園とは、文字通りキッチンで野菜を育てること。ペットボトルを使うなど簡単なケースで育てることができます。ネギや豆苗などはスーパーで買ってきたものを再生させることも可能。
農林水産省のホームページでも紹介されているので参考にしてみてください。
まとめ
マンションのベランダ菜園の注意事項やポイントを簡単にまとめました。まずは近隣の迷惑にならないようにしっかり対策し、トラブルを避けましょう。
OKだったら日当たりや風通しに注意して育ててみてください。大葉やバジルなどの葉物はすぐに収穫出来て失敗も少ないのでおすすめです。(しかも、あると便利!)