ドラム式洗濯機のデメリットは?縦型とどっちがいい?
最新の洗濯機というとドラム式のイメージがあります。買い替えるのならドラム式がいいのかな?と悩んでいる人もいるでしょう。
ドラム式、縦型それぞれにメリット、デメリットがあります。両方の特徴を踏まえた上でどちらがいいのか考えてみましょう。
ドラム式洗濯機と縦型洗濯機の違い
洗濯機には大きく分けてドラム式と縦型の2種類があります。それぞれ、なんとなくイメージはあると思いますがどのような違いがあるのかご存じですか?
ドラム式洗濯機
洗濯槽が横向き、もしくは斜め。ドラム内で洗濯機を持ち上げて叩く、「たたき洗い」。衣類をドラム内で持ち上げて乾燥させるので縦型よりもしっかり乾く。「ヒーター乾燥」と「ヒートポンプ乾燥」の2種類がある。
縦型洗濯機
洗濯槽が縦て向きになっている。ドラムを回転させて衣類同士をこすりあわせる「こすり洗い」。乾燥はヒーター乾燥のみ。
洗浄力が強いのが縦型、乾燥に強いがドラム式。というイメージがありますよね。最近ではドラム式の洗浄力も上がっていて最新式であれば縦型とドラム式にあまり差はないともいわれています。
洗い方が違うっていうのは大きなポイントだね。それと乾燥機能を使いたいならドラム式って感じかな。
ドラム式のデメリットを詳しく見てみよう。
ドラム式洗濯機のメリットは以下の通り。
- 乾燥機能に強い
- (縦型に比べ)節水できる
- 衣類が取り出しやすい
など。では、どんなデメリットがあるのか詳しく見てみましょう。
ドラム式洗濯機は一般的に衣類が傷みにくいといわれていますが、デリケートな衣類が傷むこともあるようです。
さらに乾燥機能も使用すると衣類が傷んでしまう可能性もあります。※デリケートな繊維は乾燥NGです。
縦型に比べてスペースが必要
ドラム式洗濯機はそもそも縦型に比べてサイズが大きいと言われます。
実際にどのくらいサイズが違うのか、Panasonicの洗濯機で比較してみると
<11kg(洗濯)タイプ>
- 縦型:幅64.3cm/奥行き69.4cm/高さ108.6cm(NA-FA11K3)
- ドラム式:幅63.9cm/奥行き72.2cm/高さ106.0cm(NA-LX113CL)
<7kg(洗濯)タイプ>
- 縦型:幅56.2cm/奥行き57.2cm/高さ95.7cm(NA-F7PB2)
- ドラム式:幅63.9cm/奥行き60.0cm/高さ105.0cm(NA-VG780L/R)
数字で見ると数センチの差なんですね。特に11kgタイプは縦型もドラム式もほとんど変わりません。
ではなぜ大きいと言われるのかですが、縦型の場合、4人家族でも8kgほどが目安で11kgは大容量タイプです。対してドラム式は11kg、12kgが基本で7kgはコンパクトタイプとして販売されています。
縦型よりもドラム式の方が大きいというよりは、ドラム式は大容量タイプが主流なので本体サイズも大きくなる、という方が正しいかもしれません。
ただしサイズにそれほどの違いはなくとも、ドラム式は蓋が横開きもしくは斜め開きになっているため、蓋を開けるスペースを確保しなくてはいけません。場合によっては現在の洗濯機置き場には設置できないということもあるでしょう。
設置場所の測り方はこちらのページなどを参考にしてみてください。
中にはこんな方も。
ドラム式洗濯機の蓋は右開きと左開きのタイプがあります。一般的には壁がある方に開く方が使いやすいですが、壁との距離が近すぎると蓋が全開にできないというケースも。
冷蔵庫の扉のようにどちら開きが良いのかは間取りによって変わってきます。蓋の開き方も選ぶポイントに入れておきましょう。
サイズそのものはそこまで変わらないんだね。でも蓋の開くスペースも必要なのは注意しておきたいね。
価格が高い
ドラム式洗濯機の本体価格は縦型に比べて高いといわれています。
容量10kgで実際の価格を比べてみると
という結果に。
ただし、縦型の価格が安い機種には乾燥機能が付いていません。乾燥機能が付いたタイプは11万円~なのでほとんど変わりませんでした。乾燥機能を使わない人にとってドラム式は高いですが、乾燥機能を使うのならそれほど変わらないということになりますね。
ただし、ドラム式は大容量タイプが主流ということを考えると、実際に購入する場合は価格差が出てくるかもしれません。
そうなると乾燥機能を使うかどうかがポイントになってきそう…。
洗浄力が劣る
ドラム式洗濯機はたたき洗いで少ない水で洗います。その分節水につながりますが、泡立ちが少なく洗浄力が物足りないという声も。
最新式の物なら洗浄力は縦型と変わらない、とメーカーのホームページなどには記載されていますが、実際に使用している人は「ドラム式だと汚れが落ちない」と感じている人もいます。(実際の口コミは次の章で)
また、たたき洗いの特徴として
- 洗濯物の繊維がつぶれるので自然乾燥だとごわごわする
- 少ない水で洗うので色移しやすい
- 柔らかい記事の場合は繊維が伸びてしまう
というデメリットも出てしまいます。
途中で洗濯物が追加できない
洗濯槽が横向きになっている洗濯機は、洗濯槽内に水がたまった後、蓋を開けることができません。水がたまった状態で蓋を開けたら水が流れ出てしまいますからね。
日頃から途中で洗濯物を追加することが多い人には不便に感じるかもしれません。また洗濯槽が横になっていることで、洗濯槽内でつけ置きができないというデメリットもあります。
ただし斜め型タイプのドラム式なら、途中で追加、つけ置きができる機種もあるので検討してみましょう。
メンテナンスが大変
ドラム式洗濯機は縦型に比べてこまめなメンテナンスが必要です。乾燥機能を使った場合は乾燥フィルターのホコリを取りましょう。メンテナンスを怠るときれいにならなかったり、なかなか乾かなかったり、乾燥機能を使っても生乾きの臭いになってしまったりといったデメリットが。
乾燥フィルター以外にも排水フィルター、洗濯槽、洗剤投入ケース、ゴムパッキンなどの掃除が必要です。
メンテナンス自体は月に1回程度。怠ってしまうと機能が落ちたり故障の原因につながってしまうので注意しましょう。
メンテナンスって忘れがちだけど、蓋を開いて中腰になるから意外にしんどいんだよね…。ちゃんとスペースが確保できるかが大事になってくるね。
ドラム式を使ったことのある人の口コミ
ドラム式のデメリットを掘り下げるといろいろ出てきますが、実際に使っている人はどう感じているのでしょうか。口コミを見ていきましょう。
ドラム式が好き!便利!という意見
まずはドラム式がいいと感じている方から。
この方は乾燥機能まで使っているようです。毎回乾燥機能を使うのならドラム式は便利そうですよね。
ドラム式はやめておけ?縦型の方が良かったという人も
続いてはドラム式に不便を感じている人の意見です。
やはり、汚れが落ちない、という意見も。他にも小さなお子様やスポーツをやっている人など汚れものが出やすい家庭では不評でした。
縦型に買い替えた、買い替えたいという方も。
本体価格も高いけれど、メンテナンスも高いという意見も。
この方は乾燥機能をほとんど使っていないようです。確かに、乾燥機能を使わないのなら縦型の方が良さそうですよね。
この方は壊れやすく使いにくいと感じていて新しい洗濯機は縦型にされたようですね。
他にもドラム式から縦型に戻したという方は何人かいました。ただし、縦型にしたら水道代が上がったという意見もありました。
まとめ
ドラム式洗濯機のデメリットを考えてみました。ドラム式洗濯機にはメリットもありますが、デメリットもたくさんありますね。
便利に感じている人は乾燥機能を使っている人がほとんど。乾燥機能を使いたい、洗濯で楽をしたいという方にはドラム式が良いのではないでしょうか。余談ですが、食器洗浄機を使っている方はドラム式が便利、という人が多いなと感じました。
逆に乾燥機能をあまり使う予定がないのなら縦型が良いのではないでしょうか。ドラム式にはすべて乾燥機能が付いているのでその分値段が高くなってしまいます。
ドラム式は日々進化しています。元々は洗浄力が弱く、乾燥機能もいまいちだったようですが10年前と今とでは洗浄力も乾燥力も違います。私自身は現時点では縦型が良いですが、10年後にはまたドラム式を検討してみても良いかなと思いました。※ちなみに私は食器洗浄機もいらない派です。