衣類乾燥ならドラム式、乾太くんどっちがいい?
衣類乾燥はドラム式洗濯乾燥機を使っている人が多いと思いますが、乾太くんがいい!という意見も見かけます。
今回はドラム式の乾燥機能と乾太くんでどんな違いがあるのかを比べてみました。どっちがいいのか悩んでいる方は参考にしてみてください。
乾太くんとは?
衣類乾燥で調べていると、たびたび「乾太くん最強!」といった意見が出てきますよね。そもそも乾太くんとは何なのかというと、リンナイから発売されているガス乾燥機です。
乾燥に特化した商品で、ガスを使って乾燥させるため乾燥時間も短く、しっかり乾きます。
ヒーターや床暖房、浴室乾燥機も電気よりもガスの方がパワフルなので、衣類乾燥機もパワフルなんだろうなと想像がつきますね。ちなみに、コインランドリーに設置されている乾燥機もガス式がほとんどです。
具体的に、どう違うのかは次の章で比べていきます。
乾太くんとドラム式、どっちがいい?
衣類を乾燥するには乾太くんが一番!という人も多い、人気のガス乾燥機。とはいえドラム式洗濯乾燥機の方が普及率は高いでしょう。
乾太くんとドラム式洗濯乾燥機の乾燥機能にはどんな違いがあるのでしょうか。
乾燥方法の違い
先ほどもお話した通り、乾太くんはガス乾燥機です。対してドラム式洗濯機は大きく分けて「ヒーター式」「ヒートポンプ式」の2種類があります。
簡単に説明すると乾燥方法は以下の様に違います。
- 乾太くん:ガスで熱風を出し80℃以上の高温で乾燥させる
- ドラム式(ヒーター式):ヒーターで暖めた80℃前後の熱風で乾燥させる
- ドラム式(ヒートポンプ式):60℃以下の乾いた温風を衣類にあてて除湿することで乾燥させる
乾太くんは高温の熱風で乾かすので、ヒーター式のドラム式洗濯機に近い乾燥方法ですね。温度差はそこまでないようですが、より高温なのは乾太くんのようです。
衣類へのダメージは?
衣類を乾燥させる時に気になるのは衣類へのダメージですよね。乾太くんを使っても、ドラム式を使っても衣類へのダメージはあります。
どの方式でも「タンブラー乾燥不可」の衣類は使用できません。洗濯表示はこちら。
他には
- 絹・レーヨン・キュプラ製品
- ちりめん
- ベルベッドなど毛が長い繊維
- ウール
- シワやエンボス加工をした衣類
- 芯地を使った衣類(ジャケット、ネクタイなど)
- 色落ち・変色しやすい衣類
- 刺繍、レースを使用した衣類
- 糊付けした衣類
などが使用不可です。
基本的に、熱に弱い素材は乾燥できないということです。
乾太くんには、低めの温度で乾かす「デリケートモード」が使える機種もあるので大事な衣類はモードを変えてみるのもよいですね!
ドラム式の中だと、ヒーター式よりもヒートポンプ式の方が低温で乾燥させるためダメージが少ないです。ヒートポンプ式の一部モードではウールなどが使用できることもあります。使用できない素材は機種によって微妙に異なりますので、詳しくは取り扱い説明書を確認してください。
ただし、ヒートポンプ式でも実際の意見を見ると毛羽立ちや毛玉が気になるという声も。衣類乾燥を使うのならある程度のダメージは覚悟しないといけないですね。
ヒーター式とヒートポンプ式のダメージの違いについてはこちらの記事をどうぞ。
追記:
ヒートポンプ式はニオイが出るという意見もあります。ニオイの元になるモラクセラ菌は60℃以上の熱で10~20分当てると死滅するということなんですが、ヒートポンプ式は60℃以下の温風なので菌が繁殖してしまう場合があるようです。(量にもよる)
また逆に乾太くんやヒーター式は温度が高いため、柔軟剤のニオイが飛んでしまうという意見もあります。
乾燥方式で結構違いが出るんだね。何を優先したいかだけど、せっかく乾燥するのにニオイが出るのは嫌だなぁ…。
時間の違い
乾太くんの方が乾燥時間が短くて済む、とよく耳にしますが、どのくらいの時間の差があるのでしょうか。
〇6kgの乾燥にかかる時間
※ドラム式の乾燥時間はメーカーによっても違いがあります。
時間だけを見ると乾太くんの方が早いですが、ドラム式は洗濯から乾燥までの時間です。洗濯をしてから乾燥機に入れることを考えると時間はほとんど変わらないですね。
ただし、乾太くんの場合、洗濯機と乾燥機が別ですので、乾燥をしている間に次の洗濯を行うことも可能。1日に数回洗濯~乾燥をするのなら、トータルでは洗濯機+乾太くんの方が早く終わりますね。
他には、ドラム式洗濯機の乾燥容量はだいたい6kgですが、乾太くんは一番小さいサイズが6kg。その上に8kg、9kgとあるのでたくさん乾かしたい方には便利。結果的に時短になりますね。
ドラム式は洗濯の容量と乾燥の容量に数キロの差があります。ですから乾燥の容量を超えて運転してしまうと時間内に乾かない、ということもありそうですね。
乾太くんだと乾燥中に洗濯機使えるのはメリットだね!逆に洗濯量が多くないなら、一気に乾燥まで仕上がるドラム式は便利だね!
費用の違い
続いては費用について見ていきましょう。
初期費用
ドラム式洗濯機は、工事不要で設置すればすぐに使用可能です。対して乾太くんを設置する場合は工事が必要になります。ですから乾太くんの場合、初期費用は「本体価格+設置費用」に「工事費用」、さらに「設置用の専用台」がかかってきます。※設置に関して詳しくは次の項で。
乾太くんは工事費用が掛かりますが、工事費をプラスしてもそれほど初期費用はそれほど変わりません。ただし乾太くんは乾燥器のみですので別途洗濯機が必要になります。
また、乾太くんは3種類のモデル(2024年9月現在)ですが、ドラム式洗濯機は各メーカから様々なモデルが出ているため、価格差が大きいですね。
ということはドラム式に買い替える場合と、乾太くんを追加で導入する場合の費用はあんまり変わらないってことだね。
ランニングコスト
6kgの乾燥を使用する場合の費用を見て見ましょう。
乾太くんのガス代はプロパンガスで計算されているので、東京ガスなどの都市ガスの場合はもう少し安くなります。
ですがドラム式は洗濯から乾燥までの電気代ですので、ランニングコストはドラム式の方が安いですね。
ここはやっぱり電気の方が安く済むね!
設置場所・設置方法の違い
乾太くんは専用の台を使用し、洗濯機の上に設置する人がほとんどです。他には屋外の屋根のあるスペースに設置することもできますよ。
ドラム式は洗濯機ですので洗濯パンの上に設置することになります。ただし、縦型に比べるとスペースが必要な場合が多いです。縦型からの買い替えの場合は設置場所に入るかどうかをしっかり確認しておきましょう。
大きさについて詳しくはこちら。
乾太くんは設置できない場合もある?
乾太くんを設置するにはガス栓が必要です。近くにガス栓がない場合は増設するガス工事を行わなくてはいけません。
また、内部の湿気を逃がすために排湿筒を設置します。壁に穴を空ける工事になるのでマンションでは基本的には設置できません。マンションによってはベランダなどに設置できる可能性もあるので管理規約を確認しましょう。
また、ガスを引いていないオール電化の場合は、まずガスの開栓をしなくてはいけません。ガスの開栓に関してはこちらの記事を参考にしてみてください。
乾太くんとドラム式洗濯機の違いまとめ
乾太くんとドラム式洗濯機の違いをまとめると以下の通りです。
乾太くん | ドラム式(ヒーター) | ドラム式(ヒートポンプ) | |
---|---|---|---|
熱源 | ガス | 電気 | 電気 |
乾燥方法 | 80℃以上の熱風 | 80℃前後の熱風 | 60℃以下の乾いた温風 |
乾燥量(目安) | 6~9kg | ~6kg | ~7kg |
使用できない素材の違い | ウール・毛繊維・麻など | ウール・毛繊維・麻など | ウール・毛繊維・麻など |
乾燥時間(6kg) | 60分 | 98分(洗濯込み) | 98分(洗濯込み) |
初期費用(目安) | 120,000円~290,000円(工事費込み) | 94,000円~360,000円 | 130,000円~410,000 |
ランニングコスト(1回の目安) | 83円 | 60円 | 23~32円 |
設置場所 | 専用台の上(洗濯機の上) | 洗濯パンの上 | 洗濯パンの上 |
設置工事 | 必要 | 不要 | 不要 |
設置できないケース | マンション、ガス工事不可の場合 | 洗濯パンに入らない場合 | 洗濯パンに入らない場合 |
その他 | 乾燥中に洗濯機で洗濯可能 | 洗濯から乾燥まで一気にできる | 洗濯から乾燥まで一気にできる |
乾燥機は乾太くんが一番!という意見が目立つ一方、こうして比べてみると際立って乾太くんの方が良いという感じはありませんでした。乾燥時間や設置費用などはほとんど変わらないという意外な結果でした。
そうなると何回も洗濯するなら乾太くんの方が良さそうだし、乾燥機に入れ替える手間が気になるならドラム式が有利って感じだね。
乾太くんを使っている人の口コミは?
最後に、実際に乾太くんを使用している人の口コミを見てみましょう。
このように、実際に使った方は「もう手放せない」という人が多いです。
この方は実際に両方使って仕上がり、時間、コストの面で乾太くんの方がいいと感じているようです。タオルがふわふわになる、という声もよく見かけました。
しっかり乾いてシワもないというのはうれしいですね。
この方はガス代を公開されています。季節によってもランニングコストには差があるようですね。
やはり大量の洗濯物を乾燥させたい人には乾太くんが便利そうですね。
ドラム式洗濯乾燥機の口コミについては以下の記事をどうぞ。
乾き方について:
衣類への影響について:
デメリットについて:
乾太くんとドラム式を併用する人も!
中には両方使用されている方も。
ドラム式を持っていたけれど満足できない、間に合わないという方が追加で購入するというケースが多いようですね。
この口コミを見るとドラム式だけでは乾きがすっきりしないという感じなんでしょうね。
まとめ
乾太くんとドラム式の特徴を比べてみました。データでみるとそれほどの差はないのですが、実際に口コミを見ると、乾燥の仕上がりで満足されている方が多いです。
とはいえ、ドラム式は洗濯から乾燥まで一気に行えるというメリットもありますよね。どちらが良いのかどうかは人によって異なります。
乾太くんに向いている方
- ドラム式洗濯機の乾燥機能では満足できない
- 1日に何度も洗濯、乾燥が必要
- 絶対に生乾き臭は許せない
- ふわふわタオルに憧れている
- 縦型洗濯機が好き
ドラム式に向いている方
- 洗濯から乾燥まで一気に仕上げたい
- 夜間や外出中などに洗濯を終わらせたい
- 洗面所が狭くなるのが嫌
- マンションに住んでいる
- うちはオール電化だ
まずはドラム式を導入して、満足できなければ乾太くんを導入するという手もあります。自分にはどっちが向いているかどうか検討してみてくださいね。