洗濯機の乾燥機能、どう違う?縦型は乾かない?
「天気を気にせず洗濯ができる」「時短になる」と、乾燥機能付きの洗濯機が人気ですよね。乾燥機能付きといえばドラム型のイメージですが、縦型にも乾燥機能付きはあります。
今回は縦型の乾燥機能とドラム式の乾燥機能、それぞれどんな違いがあるのか見ていきましょう。
洗濯機の乾燥機能の種類
洗濯機についている乾燥機能の乾燥方法は、いくつかの種類があります。
まず、大きく分けると「ヒーター乾燥」「ヒートポンプ乾燥」の2種類。簡単に説明すると以下の通り。
ヒーター乾燥:ヒーターで暖めた80℃以下の熱風で衣類を乾かす方法。ドライヤーのような仕組み
ヒートポンプ乾燥:60℃以下の乾いた温風を衣類にあてて除湿することで乾かす。除湿機のような仕組み。
さらにヒーター式は細かい分類があります。
乾燥の仕方によって、乾き方、衣類の傷み、電気代などが変わってきます。それぞれ詳しく見ていきましょう。
ヒーター乾燥の仕組みと口コミ
まずはヒーター乾燥について。ヒーター乾燥はドライヤーのように熱をあてて衣類を乾かす方法。縦型でもドラム式でも採用されています。メリットとデメリットは以下の通り。
メリット:80℃以下の熱風で乾かすのでカラっと乾く、本体サイズがコンパクトになる
デメリット:電気代が高くなる、衣類が傷みやすい、洗濯層内の温度が下がるまでドアの開閉ができない
昔からある乾燥方法ですが、こうして見るとデメリットが多く感じますね。実際どうなのか後ほど口コミを見てみましょう。
ヒーター乾燥はさらに
- 空冷・排気タイプ
- 水冷・除湿タイプ
の2種類があります。これは洗濯槽内の湿気をどう排気するかの違いになります。
空冷・排気タイプ
外部から空気を取り込み、ヒーターで高温にして乾燥させます。湿気を含んだ高温の空気は外気と混ぜて洗濯機から排出されます。
洗濯機から空気が排出されるので洗面所やランドリールームに湿気がこもりやすいというデメリットが。
この方は縦型の排気タイプ。すぐに取り出さないと湿気が戻ってしまう、というデメリットもあるんですね。
この方は知らずに排気式を買ってしまって後悔されたとのこと。湿気がこもるのはやはり嫌ですよね・・・。
洗濯機の置いている部屋がムシっとするのは注意だね。冬だと結露もしそうだし、換気扇回したり、湿気対策が必要になるね。
水冷・除湿タイプ
外部から取り込んでヒーターで高温にさせ、乾燥させるというところまでは空冷・排気タイプと同じ。湿気を含んだ温風は水冷装置にて水で冷やされて水に戻し、排水されます。
水で冷やすので水道代がかかるというデメリットはあるものの、洗濯機周辺に湿気がこもらないというメリットがあります。
水道代はどのくらいかかるのか、気になるところですね。シャープのES-K10Bという機種は洗濯にかかる水が10kg洗濯した場合70リットル。乾燥の最大量である6kgを洗濯乾燥した場合は全部で96リットルの水が必要。洗濯物の量の違いもありますが、1回あたりの水道代の差は約7円ということです。(参照)
ヒートポンプ式より安価ですが、ヒーターの電気代+水冷のための水道代も余計にかかってきます。
公式サイトに一回分の洗濯乾燥費用が載っています。私は思ったより差がないと思い、工夫次第で初期投資と維持費を抑えならながら使っていけるな、とわかった上で購入しました。
服もわりと熱に強いポリエステル製や綿ポリのものばかりなので、シワにもなりませんし、タオルもしっかりと乾きます。
実家ではヒートポンプ式のES-U111を使用しており、ヒーター式はヒートポンプと比べて衣類が痛みやすいという話でしたが、今のところその差はわかりません。
この方は水道代は高くなっているけれど、衣類の傷みに関しては良く分からないとのこと。実際、ヒーター乾燥で衣類が傷んで困った、という口コミはそれほど目立ちませんでした。
乾燥機能も機内の湿度監視をしていて自動で終了してくれます。で、しっかり乾いてますしタオルとかめちゃくちゃふんわりしてます。
毛布モードがあり毛布を洗ったんですが、めちゃくちゃふんわりに仕上がって寝るときの心地よさUPしました。参照元:価格.com
この方は仕上がりに満足されています。
縦型の水冷式を使用している人は、水滴がドボドボ落ちる、という口コミも。
乾燥後の水滴について、新たにわかった事があったのでご報告します。
水滴ドボドボ問題は、乾燥を自動にせず、時間を設定した時に発生しやすいようです。
生乾きの洗濯物を乾かす為に乾燥機能を使う時、皆さんはどうしているのでしょう?
私は、縫い目が湿っている位だと、30分乾燥を選択します。
そして、その時間設定が足りていない時、問題は起きるのです。
洗濯槽内に残った水分が上部に溜まり、内蓋を開けた瞬間、ほとんど乾いた筈の洗濯物の上にドボドボッ!参照元:価格.com
特殊な例なのかもしれませんが、これはちょっと困りますね。
縦型の乾燥では生乾きになる?
ヒーター乾燥はドラム式にも縦型にも採用されていますが基本的に仕組みは同じです。ですが、洗濯物が大きく回転する分、ドラム式の方が乾きやすいといわれることが多いですよね。実際縦型の乾燥はどうなのでしょうか。
縦型はやはり時間がかかる感じがしますね。どうしても明日必要な体操着やワイシャツなどを乾燥させるのなら良いかもしれません。
この方は2回乾燥をかけているそうです。時間と手間はかかりますが、2回かければしっかり乾くようですね。
この方は縦型の乾燥機能でもばっちり乾いている、とのことです。
このように途中まで乾燥させて後は部屋干しという手も。最初から部屋干しするよりは早く乾きますし、電気代やシワも抑えられるのならいいですね。
縦型の乾燥機能の口コミは賛否両論でした。全員が乾かない!といっている訳ではなかったので使う量や時間によっては縦型の乾燥機能でもよいのかもしれません。
ちなみに我が家は以前乾燥機能付きの縦型を使っていたのですが、ほとんど使わないので現在は送風乾燥のみの縦型です。その後子どもが生まれ、明日までに乾かしたい!という物も出てきたので次に買い替えるのなら縦型の乾燥機能付きにして、どうしても必要な時だけ使いたいなと思いました。
ヒートポンプ乾燥の仕組みと口コミ
ヒートポンプ式はヒーターを使わず、60℃以下の温風で衣類を除湿し、乾燥させる方法です。メリット・デメリットは以下の通り。
メリット:60℃以下の温風で衣類の傷みや縮みが少ない、電気代がヒーター式の1/2ほど、乾燥スピードが速い、途中でドアを開けることも可能
デメリット:ドラム式のみの機能、本体サイズが大きい、本体価格が高い
デメリットは購入時の問題ばかりで、乾燥機能についてはヒーター式と比べるとメリットしかない印象ですね。
実際に使っている人はどう感じているのでしょうか。
やはりヒートポンプ式は暑くならないんですね。
古いタイプではありますが、なかなか乾かないという口コミもありますね。
この方はヒーター式の方がしっかり乾くと感じているようですが、電気代3倍は痛いですね・・・。
中にはこんな方も。
ヒートポンプ式だから、という訳ではないと思いますが、ドラム式は故障が多い印象があります。
ドラム式と縦型の比較はこちらの記事もどうぞ。
ヒートポンプとヒーターを組み合わせたハイブリッド式も!
ご紹介した乾燥方法の他にもメーカーによって独自の乾燥方法もあります。
シャープではヒートポンプとヒーターを組み合わせたハイブリッド乾燥ができる機種も。AIが衣類の厚みなどから判断して乾燥させるので、乾きにくいジーンズやパーカーなどもヒートポンプよりも乾きやすくなるそうです。(参考)
実際の評判もいいですよ!
サイズ感とデザインは非常に良かった。フィルターの自動清掃機能は乾燥フィルターの掃除回数を減らしてくれて非常に助かります。洗浄力は以前の機種に比べてやや優しい感じがするが、乾燥機能は優れている。しっかり乾くが優しくふわりと仕上がってる。
参照元:価格.com
まず気になっていた乾燥力は申し分ないです。
厚手の生地でも乾き残し無くしっかりやってくれます。(中略)
高かったですが本当に買ってよかった洗濯機です。
参照元:価格.com
乾燥機能以外の評判もいい洗濯機でした。
他には、ヒートポンプ式とさらに乾燥機も併用しているという方もいましたよ。
まとめ
洗濯機の乾燥機能について見てきました。
乾燥方法は大きく分けてヒーター乾燥とヒートポンプ乾燥の2種類。ヒーター乾燥は熱風を使うため電気代がかかってしまう、衣類が傷みやすいというのが大きな違いでした。一方で、ヒーターの方がしっかり乾くという意見も。
それぞれ好みがあると思いますが、
- 毎日全自動で乾燥まで行いたいのなら電気代が安いヒートポンプ乾燥
- 雨の日や、必要なものがある時だけ時々乾燥機能を使うのならヒーター乾燥
が良いのではないかと思いました。
ヒーター乾燥はドラム式にも縦型にも搭載される機能です。ドラム式の方が乾きやすさがありますが縦型の乾燥機能も工夫次第で使えると思います。
今回は乾燥機能付き洗濯機の仕組みをご紹介してきました。衣類を乾燥させたいなら他には別途乾燥機を設置するという手も。