除湿器、ドラム式、乾太くん、衣類乾燥ならどれがいい?
最近では洗濯物を外に干さない人が多いと思います。家の中で洗濯物を乾かすためには、除湿器(衣類除湿乾燥機)、ドラム式洗濯機の乾燥機能、ガス乾燥機の乾太くんなどがありますよね。
外には全く干さないのか、天気のいい日は外干しするのか、洗濯を1日何回するのかなどによっておすすめのアイテムは変わってきます。
今回は除湿器、ドラム式、乾太くん、それぞれの特徴と違いをまとめてみました。
除湿器、ドラム式、乾太くんの特徴
除湿器(衣類除湿乾燥機)、ドラム式洗濯機の乾燥機能、ガス乾燥機の乾太くん、衣類を乾燥させるという目的は同じですが、仕組みや特徴に違いがあります。
まずはそれぞれの特徴とメリットとデメリットを見ていきましょう。
除湿器(衣類除湿乾燥機)のメリットとデメリット
除湿器(衣類除湿乾燥機)とは、衣類乾燥に特化した除湿器のこと。パワフルな風を送り、洗濯物を乾かします。部屋干ししてから、除湿器を使うというスタイルですね。
夏場に強いコンプレッサー式、冬場に強いデシカント式、両方を兼ね備えたハイブリッドタイプがあります。
●メリット
- ドラム式洗濯機、乾太くんに比べて比較的安価
- 衣類へのダメージがほとんどない
- 使用できない衣類がない
- 洗濯機は好きなタイプを選べる(縦型、ドラム式)
- 衣類乾燥をしない時は除湿器としても使える
- ドラム式洗濯機、乾太くんに比べて場所を取らず、使用しない時はしまうこともできる
●デメリット
- ドラム式洗濯機、乾太くんに比べると乾燥するまでに時間がかかる
- 一般的な除湿器と比べると故障しやすい
- 洗濯物を干すひと手間が必要
- エアコン使用の有無、干し方によって乾きにくい場合もある
- 湿度の高い部屋では乾きにくい
- コンプレッサー式、デシカント式は季節によっては乾きにくい
- タンクの容量がいっぱいになると止まってしまう
除湿器はあくまで部屋干しをサポートしてくれるアイテム。毎日使うことももちろんできますが、使用する時だけ出すという使い方もしやすいですね。
ただし、部屋の環境や干し方などによって乾き方に大きく差が出るという問題も。またリビングなどで部屋干しする方だと音が気になるかもしれません。
除湿器について詳しくはこちら。
ドラム式洗濯機のメリットとデメリット
続いてはドラム式洗濯機。こちらは洗濯から乾燥まで一気に行えるのが特徴ですね。乾燥の方法はヒーター乾燥とヒートポンプ乾燥の2種類があります。
●メリット
- ボタン1つで洗濯から乾燥まで一気に仕上げられる
- 6kgの洗濯物が洗濯から乾燥まで98分で終了する(参照)
- タオルがふわふわになる
●デメリット
- 衣類が傷みやすい
- 乾燥機に掛けられない衣類がある(洗濯前もしくは乾燥前に仕分けが必要)
- 洗濯容量より乾燥容量が少ない
- 乾燥機能を使わないと洗濯物がゴワゴワになる
- 乾燥機能を使わないと洗濯層内がカビやすい
- ヒーター式は電気代が高い
- ヒートポンプ式は量が多いとニオイが出る場合も
- 前に蓋を開くスペースが必要で縦型より場所をとる
ドラム式で乾燥する一番の魅力は、洗濯から乾燥まで一気に仕上げられるということですね。朝洗濯を回すだけでOKというのは日中家にいない人にとってはうれしいポイント。
ドラム式の乾燥機能について詳しくはこちら。
乾太くんのメリットとデメリット
乾太くんは、ガス乾燥機のこと。ガスを使用してパワフルに洗濯物を乾かします。
●メリット
- 6kgの洗濯物が60分で乾く(参照)
- 乾燥をしている間に次の洗濯を行うことが可能
- 洗濯機は好きなタイプを選べる(縦型、ドラム式)
- タオルがふわふわになる
●デメリット
- 衣類が傷みやすい
- 乾燥機に掛けられない衣類がある(洗濯前もしくは乾燥前に仕分けが必要)
- 設置には工事が必要
- マンションなどでは設置不可なことが多い
- 設置するには台などが必要
- 導入価格、ランニングコスト共に高め
- 洗濯機から乾燥機に入れ直さなくてはいけない
乾太くんはとにかくパワフルに洗濯物を乾かしてくれるのが特徴。箇条書きにするとデメリットが多く感じますが、乾太くんを使用している人は満足している人が多いです。洗濯乾燥のための家電なら、洗濯物が良く乾くのが一番のメリットだと感じている人が多いのでしょう。
乾太くんについて詳しくはこちら。
除湿器、ドラム式、乾太くんの特徴を比べてみた!
3つの特徴をまとめると以下の通りです。
衣類除湿乾燥機(コンプレッサー式) | 衣類除湿乾燥機(デシカント式) | ドラム式(ヒーター) | ドラム式(ヒートポンプ) | 乾太くん | |
---|---|---|---|---|---|
熱源 | 電気 | 電気 | 電気 | 電気 | ガス |
乾燥方法 | 湿った空気を冷やして水滴にして除去 | フィルターに水分を吸着させ、ヒーターで暖めてから熱交換器で冷やし水滴にして除去 | 80℃前後の高温の熱風 | 60℃くらいの乾いた熱風 | 80℃以上の高温のパワフルな熱風 |
洗濯から乾燥までの手間 | 部屋干し | 部屋干し | なし | なし | 乾燥機に入れる |
仕上がり | シワなし | シワなし | タオルはふわふわだが生地は傷みやすい | タオルはふわふわだが生地は傷みやすい | タオルはふわふわだが生地は傷みやすい |
乾燥できる量(目安) | 特になし | 特になし | ~6kg | ~7kg | 6~9kg |
使用できない素材 | 特になし | 特になし | タンブラー乾燥不可、熱に弱い素材など | タンブラー乾燥不可、熱に弱い素材など | タンブラー乾燥不可、熱に弱い素材など |
乾燥にかかる時間 | 2kg 105分(参照) | 2kg 108分(参照) | 6kg 98分(洗濯込み) | 6kg 98分(洗濯込み) | 6kg 60分 |
初期費用 | 1万円~9万円程度(参考) | 1万円~12万円程度(参考) | 94,000円~360,000円(参照) | 130,000円~410,000(参照) | 120,000円~290,000円(工事費込み)(参照) |
1回分のランニングコスト | 105分使用で20.5円 | (90分使用)13.5円~21.7円(参照) | 60円(洗濯込み) | 23円~32円(洗濯込み) | 83円 |
設置場所 | 洗濯物の下( 移動可能) | 洗濯物の下( 移動可能) | 洗濯パンの上 | 洗濯パンの上 | 専用台の上(洗濯機の上) |
設置工事 | なし | なし | 不要 | 不要 | 必要 |
設置できないケース | なし | なし | 洗濯パンに入らない場合 | 洗濯パンに入らない場合 | マンション、ガス工事ができない場合 |
その他 | 冬場に弱い | 夏場に弱い | 洗濯から乾燥まで一気にできる | 洗濯から乾燥まで一気にできる | 乾燥中に2回目の洗濯ができる |
衣類除湿乾燥機はコンプレッサー式とデシカント式の両方のモードが使えるハイブリッド式もあります。夏場はコンプレッサー式、冬場はデシカント式を使用すれば1年中効率よく衣類乾燥ができます。(その分本体が大きい、本体価格が高いというデメリットはあります)
除湿器、ドラム式、乾太くんはどんな人におすすめ?
3つの特徴を踏まえた上でそれぞれどんな人に合っているのか、口コミを交えて見ていきましょう。
除湿器に向いている人は?
除湿器に満足されている方の口コミを見ていきましょう。
除湿器は他の2つに比べると乾きが悪いですが、気軽に導入・使用できるのがメリットですね。衣類へのダメージが少ないのも魅力的です。
除湿器に向いている人は以下のような方です。
- 普段は天日干しをしている(雨や乾かない時だけ使いたい)
- 衣類のダメージが気になる
- 衣類の仕分け(乾燥OK・NG)をするのが面倒
- 朝干して夜までに乾けばいい
- 衣類乾燥にお金をかけたくない
- ランドリールームなど部屋干しのスペースがある
ドラム式洗濯機に向いている人は?
続いてはドラム式の口コミをご紹介。
ドラム式洗濯機は洗濯から乾燥までが一気に仕上がるのが魅力的ですよね。昔は乾きにくいという声もありましたが、最近のドラム式は良く乾くと感じている人が多いです。
ドラム式洗濯機に向いている方は以下のような方です。
- とにかく時短を優先したい
- 外出中や就寝中に洗濯を終わらせたい
- 洗濯物を干すのが面倒
- 乾燥機能を毎日使いたい
- 洗濯機も買い替えたい
乾太くんに向いている人は?
最後に乾太くんの口コミです。
乾太くんは、とにかく早く乾く、というのがメリットですね。ドラム式では物足りなかった人が導入するケースも多いです。
乾太くんに向いている人は?
- 1日に何度も洗濯をする
- とにかく早く洗濯物を乾かしたい
- 日中家にいることが多い
- 他の乾燥機能では物足りない
- 必要な衣類だけ乾燥したい
まとめ
除湿器(衣類除湿乾燥機)、ドラム式洗濯機、乾太くんを比較してみました。
それぞれに特徴があり、どれがいいのかは使う人によって変わります。
簡単にまとめると、
- コスパを優先→除湿器
- 時短を優先→ドラム式洗濯機
- 乾燥力を優先→乾太くん
ということになると思います。とはいえ、ドラム式洗濯機や乾太くんは設置できないケースもありますので、生活スタイルや自宅のスペースなども含めて検討してみてください。
こちらの記事も参考にしてみてくださいね。