設備

コンセントの増設費用はどのくらいかかる?移動(移設)もできる?

家を建てたり全面リフォームをした後に「ここにもつけておけばよかった!」と後悔することが多いコンセント。

どうしても不便な場合は増設をしたいですよね。コンセントの増設や移動(移設)にはどのくらいの費用が掛かるのでしょうか?

コンセントの増設・交換はDIY不可!

コンセントの増設や交換は自分でできないかな?と考える人もいるかもしれません。

ですがコンセントの工事を行うには第二種電気工事士という資格(参考)が必要です。ですからDIYで交換することはできません。(資格を持っている方なら可能です)

電気工事の手順は難しくないように見えるかもしれませんが、素人が行うと感電、漏電、火災などの恐れがあります。必ずプロに依頼してくださいね。

コンセントの増設工事の種類と費用

コンセントの増設工事は大きく分けて2種類です。

  • 既存配線を分岐させて新設
  • 専用回線で新設

工事はどちらも1~2時間程度で終了することが多いですよ。(参考

それぞれの工事について詳しく見ていきましょう。

既存の配線を分岐させて新設

費用:1万円~1万3千円(参考

既存の電気配線や既存のコンセントから分岐させて新しい配線を引き、壁に穴を空けてコンセントを設置します。

工事内容はこちらの動画も参考にしてみてください。

工事の手順は簡単ですが、既存のブレーカーにコンセントが1つ増えることになります。コンセントを増設することでブレーカーが落ちやすくなってしまうので注意しましょう。

こんな方におすすめ

  • 費用を安く済ませたい
  • あまり使っていないコンセントがある
  • 使用電力の少ない電化製品を使用したい

ブレーカーが落ちるのが心配な方はこちらの記事も参考にしてみてください。

ブレーカーがよく落ちる!家電のアンペア数を計算してみた! 冬になると頻繁にブレーカーが落ちてしまう我が家。原因は家電の使い過ぎ、とわかっているのですが改めてどのくらいのアンペア数なのか計...

専用の配線を引いて新設

費用:2万円~3万円(参考) 分電盤を交換する場合さらに5万円~8万円参考

既存の電気配線を使用せず、分電盤から直接配線をして新しいコンセントを設置する方法。分電盤から配線する工事は下記の動画も参考にしてみてください。

分電盤に空きがない場合は、分電盤の交換が必要になりさらに工事費が追加されます。

エアコン、IHクッキングヒーター、衣類乾燥機などは200Vになるため専用のブレーカーが必要です。

こんな方におすすめ

  • 消費電力の大きい家電を使用したい
  • 元々ブレーカーがよく落ちる
  • コンセントを複数カ所増やしたい
  • 分電盤にブレーカーの空きがある

既存の配線を使用した方が費用は安く済みますが、ブレーカーが落ちやすいというデメリットも。ブレーカーがすぐに落ちてしまうとせっかく増設してもあまり使えないコンセントになってしまいます。現在使用している家電も含め、消費電力を考慮してどちらの方法が良いか決めましょう。

場所を替えずにコンセントを交換

コンセントを増やさず、場所も変えずに既存のコンセントを交換するという方法もあります。

コンセントの交換

費用:7千円~1万円(参考

既存のコンセントがある場所で差込口が足りない、アース付きやUSB付きのコンセントにしたいという場合、既存のコンセントを外して新しいコンセントに変更することができます。

2口から3口にコンセントを交換した動画はこちら。

コンセントの交換は増設に比べると費用が抑えられますね。

こんな方におすすめ

  • タコ足配線をしている
  • コンセントの場所はいいが数が足りない
  • コンセントにアース口をつけたい
  • USBの使用できるコンセントにしたい

交換だけなら自分でもできそう!と思われるかもしれませんがコンセントの交換も資格が必要ですのでDIYはできません。

電圧の切り替え

費用:5千円~8千円(参考

日本の家庭用のコンセントの電圧は

  • 100V(単相)
  • 200V(単相)

の2種類があります。

通常のコンセントはほとんどが100Vですが、エアコン、IHクッキングヒーター、他には一部の電子レンジ(業務用)、温水洗浄便座(ウォシュレットなど)は消費電力が1,000W以上のため、200Vのコンセントが必要です。

既存のコンセントを使用して上記の家電を使用する場合は電圧の切替工事を行うことができますよ。

100Vから200Vに電圧を切り替える動画はこちら。

ただし、どれも使用場所が限られている家電なので、既存のコンセントを使用するより新しく増設するケースの方が多そうですね。200Vのコンセントを増設する費用は2万5千円~3万円程度参考)です。

コンセントの位置を移動(移設)することはできる?

既存のコンセントの場所が悪く、他の場所に移動(移設)したいという場合、コンセントの位置をずらすことができます。

コンセントの移設場所との距離によって費用は異なり、

  • 既存のコンセントから少しずらす場合:1万2千円程度
  • 既存のコンセントから場所が離れている場合:3万円程度(参考

です。

エアコン用の上部にあるコンセントを下に移した動画はこちら。

移設の場合でも既存のコンセントから離れていると電気配線を増設して移動させることになり、費用が上がってしまいます。費用も増設とあまり変わらないので場所が離れているのなら増設してしまってもよいかもしれませんね。

移設はこんな方におすすめ

  • 既存のコンセントが家具の裏になってしまい少しだけずらしたい
  • 足元のコンセントを机の上やベッドの上の高さに変更したい

まとめ

コンセントの増設、交換、移動について見てきました。工事費は1カ所1万円から3万円程度です。既存のコンセントで使用している電力も含め、ブレーカーが落ちないか考慮してどの方法がいいか決定してください。

分電盤を交換する場合はさらに費用がかさむので注意しましょう。

コンセントの工事は簡単そうに見えるかもしれませんが、第二種電気工事士の資格が必要です。素人がDIYすることはできません。

コンセントの場所で失敗したくないという方はこちらも参考にしてみてください。

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屋外にもコンセントを増設したいという方はこちらの記事もどうぞ。

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