蛇口や水道管の凍結対策!事前対策から凍結した後の対処法まで
氷点下を下回るような気温になると、外の蛇口や水道管が凍結・破裂することがあります。それほど寒いのは寒冷地だけの話、と思われるかもしれませんが寒冷地以外の地域でも凍結することがあるんですよ。
普段凍結しない地域の方は、凍結対策や対処法が分からず困ってしまうのではないでしょうか。蛇口や水道の凍結対策と、凍結した場合の対処法を見ていきましょう。
水道管や蛇口はどのくらいの気温で凍結する?
水道管や蛇口が凍結、破裂すると聞いても経験したことがない人はピンと来ないかもしれません。どのくらいの気温になったら注意をすればいいのでしょうか。
実際に蛇口が凍結した口コミ
まずは実際に蛇口が凍結したという口コミを見てみましょう。
【速報】ただいま現場先の蛇口が凍結しており仕事になりません(*ノД`*)・゚・。
もう帰ってゲームしたいよ~ヽ(`Д´)ノウワァァァァァン!!皆様、お出かけの際は足元の凍結にご注意を! pic.twitter.com/8QWPLWLRLS
— T@KI (@ta_ki02) January 4, 2023
水を使おうと思ったら水が出ない、というのは困りものですよね。
凍結しているのはどの地域が多いのでしょうか。地域の分かる方の口コミを見ていきます。
去年まで2階住みで下の住人住んでいなかったから、水抜きしても水道管に氷の塊できてワンシーズンに2回も凍結してた。
解氷に5千円〜1万取られる
チョロチョロ出しも、2時間に1回は蛇口全開にして水1分くらい流さないと凍る。
トイレも寒い日は2回流さないと凍る。— しおんえみ (@sion0928) December 26, 2022
こちらは北海道の方。やはり北海道は凍結することが多いようですね。
風呂場の蛇口ひねったら凍結してた・・さ、さむすぎる・・
— 🍓かるぼ🍓 (@carubo) January 2, 2023
こちらは福島県いわき市の方。風呂場の蛇口まで凍結してしまうことがあるんですね。
年末に行けなかったお墓参りに行ってきました。お墓の掃除をしようと霊園の水道の蛇口をひねったら凍結して水が出なかった。郊外の寒さを甘くみてた(ー_ー;)
— yoshihiro_nihei(二瓶善妙) (@0p0Y0aeMK4jAHju) January 4, 2023
この方は千葉県の方。千葉県でも場所によっては蛇口が凍結してしまうんですね。
#広島市 中区のお客様から「 #屋外蛇口 を凍結防止したいので保温材を巻き直してほしい」とご依頼をいただきました。
今週末は寒波到来で #凍結破損 の修理依頼をたくさんいただきました。皆様は大丈夫ですか?#広島水道センター(Google での投稿): https://t.co/SUgxowPJDZ #水道業者 #蛇口 pic.twitter.com/5Snf7ZvLxh— 【水道局指定工事店】広島水道センター (@HiroshimaWater) December 26, 2022
こちらは広島県の水道センターのTwitterです。広島でも凍結の問い合わせがたくさん来ているんですね。
明日は寒波が予想されます。水道管凍結・破裂や路面凍結にご注意。前職で学んだこと👉
①給湯器のコンセントは抜かない。⁰*凍結予防のため自動でヒーター等が作動②給湯器のリモコン運転スイッチ切。浴槽に栓、蛇口から少量の水を流す
詳細は長崎市HPにも記載されてます👉https://t.co/X7ABN0FZWU— 森きょうへい (@morikyohei) December 22, 2022
こちらは長崎県長崎市。九州でも凍結防止の呼びかけをされていますね。
凍結したという口コミや凍結対策をしている方は多かったです。やはり北海道や東北、北陸などの寒冷地の方が多いですが、それ以外の地域の方もいます。外に蛇口を設置していたり、水道管がむき出しになっている家は注意が必要ですね。
外気温が何度になったら凍結対策をすればいい?
水は0℃になると氷になりますが、氷点下になったからといってすぐに水道管が凍結する訳ではありません。一般的に-4℃を下回ると凍結しやすいといわれています(参考)。
ですがそこまで気温が下がらなくても凍結してしまう場合もあります。外気温だけでなく、さまざまな条件によって凍結しやすくなってしまうのです。
下記のようなケースは凍結しやすいので注意してください。
<水道管や給湯器の場所>
- 水道管や給湯器が外にある
- 日陰に設置されている
- 北に設置されている
- 吹きさらしで風が当たりやすい
<気温や使用状況>
- 急激に気温が下がった
- -1〜2℃の冷え込みが数日続いている
- 日中の気温もあまり上がらない日が続いている
- 長期間留守にしている(数日水道を使っていない)
など。
上記のような状況になってしまったら事前に凍結対策をしましょう。
未然に防ぐ凍結対策!
水道管が凍結するだけなら気温が上がれば元に戻ります。ですが凍結が原因で水道管が破裂してしまうと修理をしないと使えなくなってしまいます。
水を入れたペットボトルを凍らせるとパンパンになってしまうのと同じ原理で、氷になると体積が増えるため破裂することがあるのです。そうならないためにも、水道管凍結の危険性がある時は事前に凍結対策をしておきましょう。
1.水道の水を出しっぱなしにしておく
まず一番簡単にできる対策方法は水を出しっぱなしにしておくこと!川の水が凍結しにくいのと同じで、流れている水の方が凍りにくいという性質があるのです。といっても大量の水を出す必要はなくチョロチョロ出していればOK。
水道管の凍結防止についてお知らせします。
夜間、気温が下がると、水道管が凍結・破裂する場合があります。
防寒対策を確認し、寒い夜は「少し水を出しておく」など、水道管の凍結防止に努めましょう。— 韮崎市役所 (@nirasakicity) January 3, 2023
簡単ですが市役所が呼び掛けているほど効果的な対策方法なんですよ。 給湯器の凍結防止も兼ねて、出すのは水でなくお湯にしましょう!
出した水はバケツなどに貯めて置けば洗濯などに利用できますよ。蛇口をひねるだけでOKなので凍結に慣れていない方でも簡単に対策できる方法ですね。
2.水道管を保温する
続いては、水道管を保温するという対策方法。外でむき出しになっている水道管があるのなら保温対策がおすすめです。
【水道管の凍結に備えましょう!】
気温が-4度以下になると、水道管が凍結し、水が出なくなったり破裂する恐れがあります。屋外にある蛇口等は保温材や毛布等で覆うと凍結防止に効果があります。凍結した場合は、自然解凍を待つか、タオル等をかぶせ、熱湯ではなくぬるま湯をゆっくりとかけて下さい。 pic.twitter.com/BNpQxUglEI— 広島県 (@hiroshima_pref) December 17, 2020
普段氷点下になることが少ない地域の場合は、使わなくなったタオルなど自宅にある布類で対策してみるとよいでしょう。
寒冷地や、凍結したことがある家の場合は保温剤や、水道凍結防止用ヒーター(水道凍結防止帯)を使うとより安心です。
3.蛇口を保温する
外にある蛇口も水道管と同様保温をしましょう。使い古したタオルなどの布類で蛇口を多い、ビニール袋などをかぶせて輪ゴムで留めたり、テープで巻きつけておくと凍結対策になります。
凍結防止用の蛇口カバーもありますよ。
4.水抜きを行う
凍結防止のために一番効果のある対策方法は水抜きです。
正しい水抜き操作で凍結防止の徹底を🚰
気温が氷点下になると水道管内が凍結する恐れがあります。夜間や外出などで長時間水道を使わない時は水抜栓(不凍栓)で水を抜いて凍結を防止しましょう!#水道管#凍結防止#虹の似合うまち雫石町 pic.twitter.com/xMjVLBrGLe— 岩手県雫石町🌈 広報 (@shizukukouhou) December 27, 2021
水抜きの手順は以下の通り。
- 水抜栓のハンドルを「とまる・水抜」の方向に回し、水を止める。
- 蛇口をすべて開けて中の水を出し切る。
- 水が出なくなったら蛇口を閉じる。
文字通り、水道管の水を抜いてしまうので凍結する心配はなくなります。ですが、手間がかかりますし抜いている間は水を使うことができません。寒冷地や凍結したことがある家の場合は必要に応じて水抜きしましょう。
使う時は蛇口が閉まっているのを確認し、水抜栓のハンドルを「でる・通水」の方向に回してから、ゆっくり使いたい蛇口を開けてください。
5.寒さに強い水栓に交換するという手も!
蛇口の凍結防止には、寒さに強い水栓(蛇口)に交換するという手もあります。
水が内部にたまりにくい構造になっていたり、凍結防止水栓がついていて凍結しそうな温度になると自動で少量の水を出してくれるタイプもあります。
こちらは凍結しにくい構造の蛇口です。
こちらは凍結防止栓が付いたタイプ。
凍結してしまった後の対処法
凍結対策をするのを忘れてしまった、対策をしていたのに凍結してしまったという場合は慌てずに対処しましょう。
水道管が破裂や破損をしていないのであれば、氷が溶けるのを待てば自然に使えるようになります。
すぐに水を使いたいという場合は、凍結した部分にタオルや布をかけ、上から人肌程度のぬるま湯をかけると溶けやすくなります。早く溶かしたいからといって熱湯をかけてしまうと水道管が破裂する可能性があるので絶対にやめましょう。
水がなくてお湯が用意できない場合は、使い捨てカイロで温めたり、ドライヤーの温風をかけるなどするといいですよ。
水道管が破裂、破損している場合は水道局などに電話して対処してもらってください。
まとめ
水道管や蛇口は、寒冷地以外でも凍結することがあります。凍結しやすい条件が揃ってしまったら事前に対策をしておきましょう。
一番効果のある対策方法は水抜きですが、他の方法に比べると手間がかかってしまいます。今まで凍結したことがないのならまずは他の方法から試してみるのでもよさそうですね。
凍結してしまった場合も、破裂や破損をしていなければ使えるようになります。慌てずに対処してください。
エコキュートをお使いの方はこちらの記事も参考にしてみてください。