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エコキュートは本当に凍結しやすい?凍結防止対策や凍結した場合の対処法も!

エコキュートの導入を考えていると出てくる「凍結」というキーワード。エコキュートは寒さに弱いといわれていますが、本当に凍結することはあるのでしょうか?

凍結の可能性と、対策について見ていきましょう。

エコキュートは本当に凍結するの?

エコキュートの導入を検討していると「凍結」という言葉が目につくことがあると思います。

氷点下以下になる冬の寒い日にはエコキュートの配管が凍結してお湯が出なくなる、という可能性が。理論としては分かりますが、凍結はどのくらいの頻度で起こるものなのでしょうか。

エコキュートが凍結した事例

まずはエコキュートが凍結したという口コミを見ていきましょう。

こちらは福井の方。凍結してお湯が出なくなってしまったようです。

こちらは上から落ちてきた水滴が凍結し、動かなくなってしまったという事例。山形の方です。寒冷地ではこういうトラブルもあるんですね。

 

この方は宮城県の方のようですが、凍結したのは12年で初めてとのこと。 東北でもそれほど頻繁に起こることではなさそうですね。

この方は関東在住のようですが、それでも凍結したようですね。寒冷地以外でも凍結することはあるということが分かります。

ですが今回探した結果、寒冷地以外で凍結したという口コミはこの一件のみでした。可能性としてはありますが、それほど心配する必要はなさそうです。

そして凍結しているのはほとんどのケースが配管。水道管が凍結するのと同じような感じですね。

凍結するのはどんな時?

エコキュートの配管が凍結しやすいのは外気温が0℃以下になる寒い日です。1日中氷点下になるような寒い日は特に注意が必要ですね。

寒冷地の場合、寒冷地仕様のエコキュートを選びましょう。寒冷地仕様のエコキュートには貯湯ユニットにも凍結防止ヒーターがついていてマイナス10℃でも運転が可能ですよ。

外気温以外に注意しなくてはいけないのは停電時です。長時間停電すると配管だけでなくタンクやヒートポンプまで凍結してしまうことがあります。

配管だけなら溶ければ使用できますが、タンクやヒートポンプまで凍結してしまうと故障につながってしまうことも。停電時はできる限り凍結から守るよう、タンクや配管に毛布を巻くなどして対策しておきましょう。

万が一凍結してしまったときはどうすればいい?

エコキュートが凍結してしまった場合はどのように対処すればいいのでしょうか。

配管が凍結した場合

配管の水が凍結している場合、凍結が解消すればお湯が出るようになります。

つまり、昼間になって気温が上がれば自然に解消するんです。すぐにお湯を使いたいときは鍋などでお湯を沸かし、ぬるま湯を配管にかけましょう。

熱湯をかけてしまうと故障の原因になるので、人肌程度のぬるま湯にしてくださいね。凍結した箇所にタオルなどを巻き上からぬるま湯をかけると、配管全体が温まり溶けやすくなります。凍結が解消したら水気はしっかり拭き取りましょう。

タンク・ヒートポンプが凍結した場合

通常運転している場合はまずないですが、停電などでタンク・ヒートポンプが凍結した場合は、以下の2点を確認しましょう。

  • 水漏れがしていないか
  • リモコンにエラー表示が出ていないか

この2つがクリアできれば、凍結が解消したらそのまま使用できる可能性が高いです。水漏れしている場合、内部で凍結破損している可能性があり修理の必要があります。

まずはぬるま湯で溶かし、異常がないか確認してみてください。異常を感じた場合はメーカーに問い合わせましょう。

エコキュートが凍結しないための対処法

エコキュートが凍結しそうなときは、あらかじめ対策をしておくことで予防ができます。

寒くなる前に行う対策

エコキュートの配管は断熱材で覆われていて凍結を予防しています。ですが断熱材が剥がれるなど破損している場合凍結してしまうことがあります。冬が来る前に配管の断熱材の状態をチェックし、不備がある場合は業者に連絡をしましょう。

凍結しそうな前日に行う対策

明日の朝は冷え込みそう、という時は場所別に凍結予防策を取っておくと安心です。

<給水・給湯配管の凍結予防>

リモコンで湯温を「水」もしくは最低温度に設定。お湯側の蛇口を少し開けておきましょう(1時間に200mlの水が出る程度)。

お湯を出し続けていることで配管の水が動くので凍結防止になります。水がもったいないと感じる方はバケツや鍋などに水を受け止めるようにし、後ほど使用してください。

また、配管に直接風が当たると熱を奪われ凍結しやすくなります。メーカーによっては別売りでカバー(脚部化粧カバー)がありますので取り付けてみるのもいいでしょう。

<風呂配管の凍結予防方法>

フルオート機能の浴槽の場合、凍結予防対策ができます。

浴槽のお湯を抜かずに循環口から10cm上までお湯を張ったままにしておきます。水を自動で循環させることで凍結を予防します。Panasonicのエコキュートの場合は、外気温が3℃以下になると自動で凍結予防運転を行います。

エコキュートの種類についてはこちら

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凍結予防対策の動画も参考にしてみてください。

エコキュートを室内に設置するという場合も!

エコキュートは屋外設置が基本ですが、寒冷地では貯湯タンクを屋内に設置することもあります。北海道などでマイナス20℃を下回る地域では室内設置が基本だそうですよ。

タンクの凍結防止になるだけでなく、室内に設置することでタンクのお湯が冷めにくくなるので節約にもつながります。ただし、家のスペースが狭くなる、音がうるさいなどのデメリットも。どちらがよいかは何を優先させるかで変わってきますね。

業者によって屋内設置の対応ができない場合もありますが、気になる方は相談してみてください。

まとめ

エコキュートが実際に凍結したというのは寒冷地の方がほとんどでした。寒冷地でも寒冷地仕様のエコキュートを使用すれば凍結する可能性はそれほど高くありません。

凍結しやすいのは配管。配管は万が一凍結しても自然解凍、もしくはぬるま湯などで溶かせば使用することができます。

凍結というと大変な気がしますが、凍結する可能性はそれほど高くなり、簡単に解消できる場合がほとんどですよ。ただし、長時間停電し、タンクやヒートポンプが凍結してしまうと故障の可能性もでてきます。

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