布団干しの時間や頻度はどのくらい?干せない時はどうする?
頻繁に行わなくてはいけないと思いつつ、毎日の洗濯物でいっぱいいっぱいだったり、日中働いていたりするとなかなか布団が干せないという人も多いと思います。
そもそも布団はどのくらいの頻度でどのくらいの時間干せばいいのでしょうか?布団干しの基本について考えてみましょう!
そもそも、なぜ布団を干すの?
人は毎日コップ一杯(約200mlほど)の汗をかいているといわれています。その汗を布団が吸い込んでいるわけですから、布団の中には湿気がたまってしまうんですね。ですから布団を干して湿気を取り、乾燥させる必要があるんです。
布団を干すことで殺菌にもなり、カビやダニの抑制にもつながります。また、布団がふかふかになってぐっすり眠れるという効果も。
もし嫌な匂いがする、というのであれば、なるべく早く布団を干しましょう。
布団はどのくらいの時間干せばいい?時間帯は?
まずは布団を干す時間帯や、どのくらい干せばいいのかを見ていきましょう。
布団を干す時間帯は?
布団を干す時間帯は10時から15時の間、と言われています。
早朝や夕方に干していると布団が逆に湿気を吸ってしまうので避けましょう。また、雨や曇りの日はもちろん、前日が雨だったという場合も湿気が残っているので避けましょう。
実は布団干しに大切なのは温度より湿度!布団を干すのに最適な湿度は40%以下だといわれています。布団を干すときは湿度をチェックしてみてくださいね。
布団を干す時間は素材で違う!夏と冬の違いも!
布団を干すのは乾燥させるためですので、中に入っている素材や季節によって変わります。
目安は以下の通り。
夏 | 木綿 | 1~2時間 |
合成繊維(ポリエステル、アクリルなど) | 1~1.5時間 | |
羊毛 | 1時間 | |
羽毛 | 0.5時間 | |
冬 | 木綿 | 3~4時間 |
合成繊維(ポリエステル、アクリルなど) | 2~3時間 | |
羊毛 | 2時間 | |
羽毛 | 1時間 |
参照:なら山本布団
布団を干す時間は思ったよりも短いのではないでしょうか。両面干すわけですから途中でひっくり返してくださいね。
干せば干すだけいいという訳ではなく、干しすぎると布団が傷んでしまう可能性もあるので長くても3~4時間にとどめましょう。
布団はどのくらいの頻度で干せばいい?
続いては布団をどのくらいの頻度で干せばよいのかを見ていきましょう。布団を干す頻度も布団の素材によって変わります。
木綿 | 週に2回 |
合成繊維(ポリエステル、アクリルなど) | 週に1回 |
羊毛 | 月に2回 |
羽毛 | 月に1回 |
参照:なら山本布団
布団干しにはよい効果もありますが、羊毛や羽毛にはダメージにもなります。普段は風通しの良い場所で陰干しをし、月に1~2回天日干しをするようにしましょう。
陰干しの方法は最後の章を参考にしてみてください。
布団の干し方のポイント(天日干しの場合)
続いて、外に布団を干す場合の干し方を見ていきましょう。
1,両面干す
まずは表面を長めに干し、途中でひっくり返して裏面も干しましょう。両面しっかり乾燥させるのがポイントです。
冬場は布団と床の温度差で結露ができやすく、湿気がたまりがちです。裏面も長めに干すようにしましょう。
2,カバーやシーツはかけたまま
布団に直射日光が当たると傷んでしまうため、カバーやシーツはかけたまま干しましょう。布団を取り込んだ時に外して新しいものに替えるといいですよ。花粉やpm2.5などの対策にもなりますね。
布団干し袋を使うという方もいます。
3,布団は叩かない
布団を叩くと表面のホコリは落ちますが、実は中の綿や繊維がつぶれてしまいます。
表面のホコリを落とすときはやさしくなでる程度で十分です。もしくは次にご紹介する掃除機をかけるのであれば叩く必要はありません。
4,取り込んだ後に掃除機をかける
布団を干しただけではダニの死骸やハウスダストなどが付着したままという可能性があります。ですから布団を取り込んだ後に表面を掃除もしくは布団クリーナーをかけるのがベスト。掃除機に布団用のヘッドが付属している場合もあるので利用してみてください。
外に干せない時の対処法
正しい布団の干し方を見てきましたが、布団干しについて知れば知るほど、適正な頻度で干すのは難しい、という人もいるでしょう。
布団干しの代わりになる方法はある?
外の布団が干せない時に代わりにできる方法は以下の通りです。
布団干しスタンドを使って室内干しをする
外に布団を干せない場合は、室内に干すという手があります。布団スタンドなどを使って布団が重ならないように干します。
風通しの良い場所で干すのが重要。サーキュレーターや扇風機を使うとさらに乾燥しやすいくなります。
布団乾燥機を使う
もっとしっかり乾燥させたいなら布団乾燥機を使うという手も。布団を敷いた状態で布団乾燥機を入れるだけなので干す手間も省けます。布団が温まるので冬場は寝る前に使うのがおすすめです。
ダニ駆除モードなどが搭載されている機種も多いですよ。
室内干しも布団乾燥機も表面のホコリを取ることはできません。乾燥させた後に掃除機や布団クリーナーで表面のホコリを取りましょう。
コインランドリーを利用する
他にはコインランドリーの乾燥機を使用するという手もあります。温風で乾燥すればダニ対策にもなりますよ。
ただし、生地を傷めてしまう場合もあるので布団の洗濯表示を確認してから使用してください。
布団に湿気がこもらないように工夫する
布団干しの頻度が減ってしまうのなら、なるべく布団の湿気がこもらないように対策しておくというのも1つの手です。
今すぐできる対策も多いですよ!
- 布団の下にすのこを敷く
- 布団をすぐにたたまず、掛け布団をめくってしばらく置いておく
- 布団を敷きっぱなしにしない
- 敷布団の下や収納場所に除湿シートを敷く
- 収納場所の風通しを良くする
- シーツやカバーをこまめに洗う
布団の下にすのこを敷いていれば、すのこを利用して布団を干すこともできますよ!
すのこ代わりになる除湿シートもあります。
使いやすいアイテムで対策してみてください。
まとめ
布団干しの目的は布団を乾燥させることです。布団を乾燥させるポイントは以下の通り。
- 天気の良い日に適正な時間で
- カバーはかけたまま干す
- 表面だけでなく裏面も干す
- 布団は叩かない。表面のホコリは優しくなでるか掃除機で吸う
- 頻度は素材によって変わり週2回から月に1回程度
などが挙げられます。干しっぱなしもNGなので日中家にいないことが多い人にはなかなかハードルが高いですね。
なかなか布団が干せない方は室内干しや布団乾燥機なども取り入れてみてはいかがでしょうか。
ランドリールームやサンルームがあると布団の室内干しも楽ですね。