壁・床

土壁をリフォームしたい!漆喰、石膏ボード、クロス張りどれがいい?

土壁土壁は日本で昔から使われています。メリットもたくさんありますが長年使っているとボロボロと土が剥がれ落ちてしまいますよね。

土壁をリフォームする場合どのような方法があるのでしょうか。土壁のメリット・デメリットをおさらいして土壁を塗り直すか、他の素材に変更するか検討してみてください。

土壁のメリット・デメリット

土壁のリフォームをどうするのか考える前に、まずは土壁のメリット・デメリットを見てみましょう。

土壁というと古い日本家屋のイメージがあるかもしれませんが、良いところもたくさんあり、今でも好んで使用する人も多いんですよ。

土壁のメリットは?

土壁というのは、下地の上に土などを何層にも重ね、最後の上塗りを土で仕上げた壁のことを言います。「塗り壁」の一種です。自然素材を使用しているので地球にやさしいのはもちろん、人にもやさしいといわれていて、次のようなメリットが挙げられます。

  • ホルムアルデヒドが発生しない→アレルギーの心配が少ない
  • 吸放湿性能がある→湿度が高い時は湿気を吸収し、湿度が低い時は湿気を吐き出してくれるのでジメジメ・乾燥しにくい

土壁のデメリットは?

逆に土壁のデメリットはなんなのでしょうか。

  • 他の素材に比べ、初期費用や施工に時間がかかる
  • 画鋲が刺さらない
  • 刺激に弱い→ポロポロと落ちてくることがある

というのがデメリットとして挙げられます。

また、メリットの項目で吸放湿性能があるというお話をしましたが、これはしっかり換気を行った場合の話。風通しが悪いと土壁が湿気を吸い込んだままになりカビが生えてしまうこともあります。

土壁の隅にできた苔と汚れ
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土壁に限ったことではありませんが、どんな素材にもメリット・デメリットはあります。土壁をリフォームする際、また土壁にするのか、他の素材に変更するのか検討してみましょう。

土壁のリフォーム方法はたくさん!

土壁のリフォーム方法土壁のメリット・デメリットを理解した上でどのようにリフォームしたらよいのかを考えていきましょう。

土壁のリフォームは大きく分けて

  • 土壁を塗り直す
  • 他の素材に変更する

という2つになります。それぞれ見ていきましょう。

珪藻土や漆喰を塗り直す

土壁の良さを残したいのであれば、土壁を塗り直しするという方法があります。塗り直すといっても最初から作り直すわけではなく、一番上の塗装の上からもう一度土を塗ります。珪藻土や漆喰を使用するのが一般的です。

漆喰は自ら固まる性質があるため、壁の表面が丈夫になります。ポロポロ落ちてくる心配もなくなるんですよ!珪藻土に比べると湿気を調整する働きは落ちますが、カビが生えにくいという特徴もあります。土壁にカビが生えてしまった経験がある人は漆喰の方がよいかもしれませんね。

漆喰は何も混ぜなければ白色の壁になります。珪藻土の方が色のバリエーションがありますのでお好みで選んでください。

珪藻土や漆喰を使用した場合1平方メートルあたり4,000円から9,000円というのが目安です。6畳の部屋の場合だいたい5万円から10万円ほどかかります。

漆喰を塗り直した事例:

神奈川県鎌倉市 田村邸 | LOHAS WALL

「京壁」というのは九条土・稲荷土などの色土をしようした土壁の一種です

クロスを張る

土壁を塗り直すとどうしても費用や時間がかかってしまうので、土壁の上からクロスを貼ってしまうという人も多いです。

クロスにはたくさんのバリエーションがあるのでガラっと雰囲気を変えることも可能です。ただし、自然素材ではないので土壁のメリットはなくなってしまいます

クロスを張る方法は大きく分けて2つあります。

土壁にそのままクロスを張る

1つめは土壁のデコボコ部分をパテなどで平らにし、クロスを張るという方法です。土壁リフォームの中でもっとも費用を抑えることができます。

ただし、土壁の劣化が激しいと壁の表面にデコボコとした影ができてしまうことがあります。

クロスの素材などにもよりますが、土壁にそのままクロスを張る場合の費用は5万円ほどからになります。

石膏ボードを使用するときれいに仕上がる!

もう1つは土壁の上に石膏ボードやベニヤなどの板金を張って、その上にクロスを張るという方法です。壁をしっかり平らにしているのでクロスがきれいに張れます。

ただし、ボードを張る分費用や工期はかかってしまいます。費用は大体10万円くらいからです。クロスに張替えを検討している方はどちらに施工方法がいいかリフォーム会社に相談してみましょう。

土壁をクロスに貼り替えた事例:

土壁をクロスに | ホームプロ

土壁のリフォームはDIYでできる?

土壁のリフォームを業者に依頼するとどうしても費用が掛かってしまいます。DIYで行えば費用を抑えられますよね!

といっても土壁の塗り替えなどは自分ではできませんが、DIYの方法にはどのようなものがあるのか見ていきましょう。

自分でクロスを張る

壁にクロスを貼った後のイメージ1つ目はクロス張りを自分で行うという方法です。土壁に直接クロスを張る方法はもちろん、石膏ボードを使用した方法もDIYで行う人もいます。

ただし、簡単には行きませんのでDIYに慣れている人ではないとおすすめしません。道具も結構必要になりますので「費用も時間もかかった割にはきれいにできなかった!」ということになりかねません。

土壁ではなく砂壁ですが、こちらにクロスに貼り替えの手順が載っているので参考にしてみてください。

ペンキを塗る

壁にペンキを塗るイメージ画像クロス張りよりも簡単なのは土壁にペンキを塗ってしまうという方法です。土壁の状態がよければそのままペンキを塗ってもOKですが、状態が悪い場合はパテなどで平らにしてからペンキを塗ります。

自宅の壁をペンキで塗り替えた方のブログがあるので参考にしてみてください。

ただし、土壁の劣化が激しい場合は自分で補修することが難しいです。きれいに仕上げたいのであればプロにおまかせすることをおすすめします。

まとめ

土壁がボロボロとはがれてきてしまったらリフォームを検討すると思います。

土壁は自然素材でできた塗り壁で、アレルギーの心配がない、吸放湿作用があるなどのメリットがあります。ですがポロポロ落ちてくる、画鋲が刺さらないなどのデメリットもあるのでまた土壁にするのか、クロスを張ってしまうのかをまず検討してみましょう。

それぞれメリット・デメリットがあるので一概にどれが正解とはいえません。予算や生活に合わせてどの方法でリフォームをすればいいのか決めましょう。もちろんリフォーム会社に相談してみるのもおすすめです。

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