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床の防音リフォームがしたい!どんなリフォームができる?

ooba1809
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子どもの足音が下の階に響く、上の階の音が気になる、という理由で床の防音リフォームを検討している人も多いと思います。

マンションでも、戸建てでも床の防音リフォームは基本的に可能です。

防音リフォームの費用や種類、事例について見ていきましょう。

床の騒音には種類がある!

「床の音が下に響く」といっても、床の騒音には大きく分けて2つの種類があります。

軽量床衝撃音:
文字通り、軽いものを落とした時の音です。スプーンなどの金属を落としたときに発生するチャリンチャリンという音や、スリッパで歩いた時のパタパタした音、フローリングで椅子を引いた時の音など。

重量床衝撃音:
ドスン、バタンと大きく響く音です。子どもが走り回ったりジャンプしたりした時、室内で運動をした時、重いものを落とした時などに発生します。

どちらの音が気になるのかで対策方法も変わってきます。

  • 軽量床衝撃音:クッション性のある柔らかい素材を使用する
  • 重量床衝撃音:床に振動や衝撃が伝わって音になる。建物の構造から見直す必要がある

このように、かなり対策方法が変わってきます。詳しいリフォーム方法は次の章でご紹介していきますね。

また、マンションの場合、床の防音規定が定められていることが多いので、リフォーム前に必ず管理規約などで確認しましょう。

床の防音リフォームの種類と費用

床の防音リフォームにはどんな方法があるのでしょうか。

遮音性の高い床材を使用する

まずは床材を遮音性の高い遮音フローリングに変更するという方法。遮音フローリングとは、遮音材が一緒になったフローリングのこと。合板フローリングが主流ですが、最近は無垢フローリングを使用したタイプも出ています。

ただし、遮音フローリングで軽減できるのは、主に軽量床衝撃音重量床衝撃音を和らげたい場合は遮音フローリングだけでは不十分といえます。

床材の変更は既存の床材をはがして新しい床材にする直張り(張替え)と、現在の床の上に新しい床材を張る重ね張り(二重床)の2種類の方法があります。

それぞれ費用は異なります。

●6畳の部屋の場合

  • 直張り(張替え):約14万円~20万円
  • 重ね張り(二重床):約12万円~15万円参考

現在の床が劣化していないのなら重ね張りの方が費用を抑えられますね。

床の張替えについて詳しくはこちら。

フローリングを張替えたい!日数や費用はどのくらい? 自宅の床や壁はずっと使えるものではなく、数年したら張替えが必要になってきます。フローリングももちろんそう。フローリングを張替える...

床材の下に防音材を敷く

フローリング以外の床材を使用したい場合などは床材の下に防音材を敷くことで対策ができます。

床に使用する防音材は大きく分けて4種類。

  • 遮音:空気に伝わる音を遮断し、音が外に通らないようにする。シートタイプが多い。
  • 吸音:発生詞や音を吸収し、反射を防ぐ。厚みのあるタイプが多い。
  • 防振:振動の伝達を抑え、音を伝えないようにする。ゴム材が多い。
  • 制振:音の発生源に貼り付け、音の振動が他に伝わらないようにする。ゴム、鉛などのシート。

抑えたい騒音によって必要な防音材は変わります。組み合わせることでも効果が高まります。ドタンバタンという重量床衝撃音を抑えるには、防振マットを使用するといいですね。どんな防音材がいいのかリフォーム会社に相談してみましょう。

費用の目安は以下の通り。

●6畳の部屋の場合

  • 遮音マット:約1~60万円程度
  • 吸音材:約30~80万円程度
  • 防振マット:約30~60万円程度
  • 制振材:約25~80万円参考

かなり金額の差が幅広いですね。同じ防音材でも性能によって費用は変わります。どの防音材がよいのか相談の上決定してください。

床材の下に張るので床材も張替え、もしくは重ね張りが必要です。床の張替え費用は別途かかります。

防音二重床にする

重量床衝撃音を緩和したいのなら、二重床を検討してみるといいでしょう。二重床といっても床材の張替え時の重ね張り(二重床)とは違いますよ。

防音二重床とは、下地の上に支持脚を置き、その上に床材を設置。床材と下地の間に空間を作る二重床です。空気の層を作る場合と、緩衝材を入れる場合があります。支持脚に防振ゴムを取り付けることで振動を抑え重量床衝撃音も緩和しますよ。(参考

費用は6畳の場合で60万円前後です(参考)。

床に高さをつけて二重床にするので、段差ができてしまう、天井が低くなってしまうというデメリットも。我が家もそうですが、古いマンションなどの場合、元々天井が低いため二重床にはできないケースもあります。

古い防音二重床の場合、軽量床衝撃音は緩和されても重量床衝撃音は緩和できないということも。二重床の間に空気が入ることで太鼓のように音が響いてしまうケースもあります。空気の逃げ道をきちんと作ってあれば太鼓音が鳴ることはありません。二重床の防音対策をする場合は実績のある業者を選ぶようにしましょう。

本格的なリフォームはちょっと難しいという場合はDIYでできる対策方法も。

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床の防音リフォーム事例と費用

最後に、実際に床の防音リフォームを行った方の事例を見ていきましょう。

和室の床と壁を張替えた事例です。床は防音フローリングを選択しました。床暖房やホットカーペットにも対応したタイプです。

中古マンションの洋室をリオフォームした事例。こちらも壁紙も交換しています。L-45等級というレベルの床になりました。(参考

こちらも防音フローリングに変更した事例。他の箇所と一緒にリフォームされています。

息子さん夫婦が2階に住むということで、床の防音リフォームを行った事例。厚さ18mmの遮音マットを敷き、上から床材を張りました。

こちらは中古マンションを購入し、和室を洋室にリフォームした事例。マンションの床の防音規定(LL-45)に沿うよう、二重床工法で床を作りました。工程も詳しく書かれていますよ。

実際の事例を見てみると、床の防音のためだけにリフォームをしたケースは少なく、他のリフォームと同時に行っている人が多かったです。また遮音フローリングに変更、というケースが多いですね。遮音フローリングだけでは不十分なこともあるので、どんな騒音を軽減したいのか考えてから床のリフォームをすることをおすすめします。

まとめ

床の防音リフォームについて見てきました。

床の防音リフォームには

  • 遮音フローリングに変更
  • 防音材を床材の下に敷く
  • 二重床にする

という方法があります。実際は遮音フローリングを使用している人が多いですが、それだけでは不十分な場合も。ドスン、バタンという重量床衝撃音を緩和したいのなら、防振材を敷くか、二重床にすることをおすすめします。

床だけでなく、壁などの防音対策もしたいという方はこちらの記事をどうぞ。

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1987年和歌山県生まれ。web業界にいたが建築の面白さを知り、一転して建築家になろうと勉強中。Peter Zumthorの作品が好き。現在1級建築士資格取得に向けて勉強中。(R05学科◯製図✕・R06製図結果待ち)
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