段差解消のための室内スロープはどんなものがいい?DIYもできる?
敷居やドア枠など室内のちょっとした段差は普段はまったく気にしていなくても、高齢になり足腰が弱くなると転倒の原因になってしまいます。
転倒してしまうと大けがにつながってしまうこともあるので、その前に段差解消しておきましょう!簡単に取り付けられるタイプもたくさんありますよ。
今回は室内用のスロープを購入する時の注意点と、DIYの方法などをご紹介していきます。
室内の段差解消スロープの種類
室内の段差で気になるところは、部屋の敷居やドア枠ではないでしょうか。高くても5cmほどだとは思いますが、足腰が弱ってくるとちょっとした段差でもつまずきやすくなってしまいます。
元気な人でも急いでいる時に足をぶつけてしまうこともありますし(痛いですよね)、最近はルンバなどの自動掃除機を使うために段差解消する人もいます。
今回は敷居などのちょっとした段差の解消をメインにお話していきますね。
おすすめのタイプはブロックタイプ
室内で使用するスロープはブロックタイプと呼ばれる置くタイプのものがおすすめ。ちょっとした段差の場合ほとんどがブロックタイプですね。高さや材質など種類も様々あるので使用する場所にぴったりなものを選びましょう。
ネジや両面テープなどで固定することができるので、車椅子の方、自立歩行の方、杖や歩行器を使っている方など様々な方におすすめです。
素材は何がいい?
室内のものは木製、ゴム製、樹脂製などがあります。室内は紫外線や雨風などで劣化する心配が少ないので安全性の高い素材が人気です。
素材はそれぞれ一長一短ですが、設置する周りの床素材に近いものを選ぶのがいいでしょう。滑りやすい素材から滑らないような素材に急に変わると引っかかって転倒の可能性が高くなります。
設置する周りの環境によって選ぶのがポイントになってくるんだね。
ここからは実際の商品をご紹介していきます。スロープはネット通販の他、ホームセンター、介護用品を取り扱う店などで購入できますよ。数千円で購入できる商品が多いので取り入れやすいのではないでしょうか。
木製
木の温かみがあり、インテリアにもマッチします。最近は他の素材も増えていますが、元々は木製が主流でした。車椅子でも安心して使うことができます。ただし、木なので固く、ぶつかると痛いですね。
天然木を使ったスロープです。高さや長さはもちろん、木の色も選ぶことができます。
ゴム製
柔らかくぶつかっても痛くありません。重さはありますがその分ずれにくいです。
好きなサイズにカットして使うことが可能。両面テープが付いていますが、設置にはネジも使用します。塩化ビニル樹脂製や表面塗装したフローリングでは使用できないので、床の素材を確認して使いましょう。
樹脂製
柔らかく、足にあたっても痛くないということで人気の素材です。木製のものに比べて軽いので持ち運びやすいというメリットも。ただし水回りでは使用できない商品もあります。
それぞれメリット、デメリットがありますが、樹脂製は使い勝手のいい素材だと思いますよ。
こちらは樹脂でできたスロープですが、木目調なのでインテリアにもマッチしますね。樹脂で柔らかいのでぴったりの長さに自分でカットすることも可能。両面テープで簡単に設置できますよ。
アルミ製
水回りなどでも安心して使える素材。軽くて持ち運びも便利です。
軽くて持ち運びやすいですが、ストッパーが付いているので固定して使うこともできます。
車椅子使用の場合はスロープの角度も確認を
ちょっとした段差のスロープなので、特に勾配は気にせず購入してしまう人も多いかもしれません。ですが、車椅子を使用する場合は傾斜が緩やかな方が上りやすいです。
車椅子の場合は1cmでも段差があれば前輪が引っかかるためスロープが欲しいところですが、勾配が緩くなればなるほどスロープ自体の幅も長くなっていきます。1/12勾配だと10cmの段差を解消するのに120cm必要(!)ということになります。
こちらは勾配が緩やかなタイプのスロープ。車椅子でも乗り越えやすいとなっています。こちらの商品で高さ15mm(1.5cm)を解消するのに50mm(5cm)幅となっているので、これ以上の段差解消となるとスロープではなく本格的なリフォームを検討した方がいいでしょう。
緊急で一時利用ならスロープはありだけど、できればリフォームで段差自体をなくしてしまう方が安心だね。
100均の材料でDIYはどうなの?
室内の段差解消スロープは100均の素材などでDIYされている人もいます。MDF材やジョイントマットを使って自作されていますよ。こちらのブログなどを参考にしてみてください。
ただし、こちらの段差解消はルンバなどの自動掃除機のために手作りしているものです。安全性が確保されたものではないので、つまずき防止のために使用するのはおすすめしません。ずれたりすると、かえってケガにつながってしまう恐れもあるので避けた方がいいでしょう。
敷居以外の段差解消はどうする?
敷居以外にも室内に段差がある、というおうちもあると思います。敷居以外のちょっと高めの段差についても見ていきましょう。
小上がりなどちょっと高めの段差の場合
段差が大きい場合は、スロープの傾斜が重要になってきます。特に、車椅子を使用する場合は勾配5度(参考)のものを選ぶといいですよ。
玄関の段差についてはこちらの記事をどうぞ。スロープの傾斜についてもこちらでご説明しています。
トイレに段差がある場合
古いトイレの場合、トイレ内に段差があるというケースも。段差を登らなくてはいけないトイレは和式ですよね。
段差を登るのが大変という人は和式トイレも大変だと思います。スロープや踏み台などではなく、段差そのものを解消するリフォームを検討してみてはいかがでしょうか。
和式トイレで今すぐ対応が必要なのであれば、かぶせるだけで様式風になるトイレを利用するのがおすすめです。
(参考商品)
詳しくはこちらの記事を参考にしてみてください。
まとめ
室内の段差解消について見てきました。
室内の段差は主に敷居ですね。数センチの高さではあるのですが車椅子では通りにくいですし、足腰が悪くなってくると転倒したり足をぶつけたりするリスクがあります。
室内のスロープは比較的安価で簡単にとりつけることができるので取り付けてみてはいかがでしょうか。
部屋と廊下、廊下と水回りなど床に段差がある場合はリフォームでフラットにすることもできます。詳しくはこちらの記事をどうぞ。
マンションの場合はこちら。