エアコンをつけていても足元が寒い!対策方法はある?
冬場、エアコンをつけていても足元が寒い、ということはないでしょうか。上半身はポカポカしているのに足元だけ寒い、ということもありますよね。
頭寒足熱という言葉もありますし、できれば足元を集中的に温めたいものです。エアコンで足元が冷えてしまう理由と対策方法を見てみましょう。
エアコンは足元を暖めるのが苦手!
空気は、暖かい空気は上に、冷たい空気は下にいくという性質があります。暖房は部屋の上の方に設置されているので足元まで暖めるのが得意ではありません。
といっても、工夫し次第で足元を暖めやすくするとは可能ですよ。具体的な方法は次の章で説明していきますね。
窓からの冷気で足元が冷えている可能性も!
エアコンをつけていても足元が寒いと、エアコンの機能を疑ってしまいがちですが原因は他にある可能性も。特に注意したいのは窓です。
窓から隙間風が入っている場合はもちろん、風が入ってきていない場合でも注意が必要です。
窓は熱伝導率が低いので外気温が寒いと冷気が窓を伝わって室内に入ってきてしまいます。そこでエアコンをつけるとエアコンの空気が窓にあたって冷え、冷たい空気が下にたまってしまうことも!これはコールドドラフト現象といわれる状態です。
これでは足元が冷えるはずですよね。
窓の冷気対策は本格的なリフォームもありますが、
- 隙間テープを貼る
- 断熱材を張る
- カーテンを窓よりも長くする
- 窓用ヒーターを設置する
といった簡単な方法でも緩和できますよ。毎日だと見栄えが悪いですがどうしても寒い日だけなら、段ボールを1枚立てかかておくだけでも違います!まずは窓を確認してみてくださいね。
窓の冷気の対策方法について詳しくはこちら。
足元が冷えないエアコンの使い方は?
エアコンの使い方によっても暖まり方は変わってきます。今すぐにできる方法もありますのでまずはチェックしてみてください。
風量と風向きを確認
エアコンの使い方のポイントは温度よりも風量と風向きです。足元まで暖めるためには「風向きは下、風量は強め」に設定しましょう!
先ほどもお話した通り、暖かい空気は上に上がっていく性質があります。ですから、エアコンの温風を足元まで届かせるには風向きを下にする必要があるんです。
さらに、風量が弱いと温風が下に降りる前に上に上がってしまうことがあるので、風量は強めがよいですよ!
風向きを変えるだけでも暖まり方が違いますのでまずは試してみましょう!
風よけカバーを使ってみよう!
風向きを下にして風量を強くしても、うまく足元まで温風が届かない場合は風よけカバー(エアコンルーバー)を使ってみるのもおすすめ。
風よけカバーというと冷房が直接当たらないように使う物、というイメージがあるかもしれませんが風向きを調節するのにも役立つのです。エアコンに元々ついているルーバーよりも長いのでしっかりと足元まで風を届けてくれます。
機種によって取り付けられるものが異なるので、確認してから購入してくださいね。メーカー純正品だとさらに安心です。
サーキュレーターで空気を循環させよう!
またおすすめなのはサーキュレーターです。エアコンの空気を巡回させることで足元をしっかり暖めることができます。
サーキュレーターはエアコンの下の暖かい空気が当たる場所に置きます。エアコン側の壁に風を当てるようにすると空気が循環しますよ。
サーキュレーターの他に空気清浄機で代用することも可能。加湿機能のついた空気清浄機ならより部屋が温まりますね。空気清浄機を使う場合は、窓側の壁から少し離れた場所に置きましょう。寒い窓や窓側の壁に空気清浄機の風が当たると冷たい空気も巡回させてしまうので注意してくださいね。
サーキュレーターの代わりに扇風機を使いたいと思う人もいると思いますが、サーキュレーターと扇風機は構造が違います。扇風機では空気を巡回させる効果が薄い上、冬場でも寒く感じることがあるので避けた方がよいでしょう。
エアコン以外のアイテムをプラスするなら?
エアコンや冷気の対策をしても足元が温まらない場合は、エアコン以外のアイテムもプラスしてみましょう。
足元に特化した暖房をプラス
足元を暖めるのにおすすめの暖房器具を紹介しますね。
ホットカーペット
ホットカーペットはカーペットに織り込まれた電熱線を発熱させて温める暖房器具です。
<メリット>
- 空気を汚さない
- すぐに暖まる
- 気軽に導入できる
- 手軽に移動できる
- 安全性が高い
<デメリット>
- カーペットの上にいないと温かくない
- 低温火傷する場合がある
ホットカーペットは床の上でくつろぐことが多いという人におすすめ。
ちなみに、我が家にもホットカーペットがあります。足元を暖めるものとはいえ、少しは部屋も温まるのではないかと思いましたが、つけても部屋の温度は全く変わりませんでした。
ガスファンヒーター
ガスファンヒーターはガスを燃焼させて発生した熱で温風を出す暖房器具。部屋全体を暖めることができますが、床に置くため特に足元を暖めたい方におすすめです。
<メリット>
- 室内を暖める速度が早い
- 足元だけでなく部屋全体も暖まる
- 匂いがほとんどない
- ホコリなどを巻き上げにくい
- 乾燥しにくい
<デメリット>
- 導入には初期工事が必要
- 石油に比べるとランニングコストが高い
- 定期的に換気が必要
ガスファンヒーターは足元に特化しながらも部屋全体を暖めてくれます。すぐに暖まるので朝や帰ってきた直後などはうれしいですね。
余談ですが実家にはガスファンヒーターがあり、子どもの頃はその前で着替えていたことを思い出しました。
床暖房
床暖房は床の下に温熱ヒーターパネル、もしくは温水パイプを入れ温めることができる住宅設備です。熱源は電気、ガス、灯油から選択。導入には大掛かりな工事が必要になります。
<メリット>
- 室内を暖める速度が早い(温水式)
- 足元だけでなく部屋全体も暖まる
- 乾燥しにくい
<デメリット>
- 導入には大掛かりな工事が必要
- 電気式はランニングコストが高い
床暖房の導入について詳しくはこちら
まとめると、以下の通りです。
燃料 | 初期費用 | ランニングコスト | 温まるまでの時間 | 乾燥 | その他 | |
ホットカーペット | 電気 | 安い | 安い | 早い | しない | |
ガスファンヒーター | ガス | やや高い | やや安い | 早い | しない | |
床暖房 | 電気、ガス、灯油 | とても高い | (温水式)やや安い (電気)高い |
(温水式)やや早い (電気)遅い |
しない | 大掛かりな工事が必要 |
敷物や衣類での対策も!
冷気は窓からだけでなく、床からも入ってきます。床自体が冷たくなっている場合は、カーペットなどの敷物を敷くだけでも違いますよ。毛足が長く厚みのあるタイプの敷物だとさらに効果が高いです。
他には衣類や小物で調整するという手も
- スリッパやルームシューズを履く
- レッグウォーマーを履く
- 温かい靴下を履く
- 湯たんぽや電気あんかを使う
- 使い捨てカイロを使う
など。根本的な部屋の寒さの解消にはなりませんが、エアコンや暖房機器だけに頼るのは限界がありますので衣類や小物も取り入れてみてください。
特に、足首(くるぶし)を暖めると足先の冷えに効果的といわれているので試してみてはいかがでしょうか。
まとめ
エアコンをつけていても足元が寒い時の対処法を見てきました。
足元が冷えるときは
- 窓から冷気が入っていないか確認
- エアコンの風向きと風量を調節(風除けカバーも検討)
- サーキュレーターや空気清浄機で空気を巡回させる
という対策をしてみましょう。それでも足元が冷える場合は他の暖房機器を導入したり、敷物や衣類、小物で対策してみましょう。
足元の冷えは家の断熱性にも大きくかかわってきます。寒い家を根本的に解決したいのなら断熱リフォームも検討してみてください。
足元だけでなく全体的に寒いと感じるならこちらの記事もどうぞ。